ラッシュ所持・使用で逮捕されたら弁護士への迅速な相談がおすすめ
2022年01月19日
- ラッシュ所持・使用はどの罪になるのか罪の重さも含めて知りたい
- ラッシュ所持・使用で逮捕されると自分や家族にどのような影響があるのか
- ラッシュ所持・使用で逮捕されたときに、弁護士は何をしてくれるのか
ラッシュは危険ドラッグと呼ばれ覚醒剤と類似した成分を含みながら、2014年4月1日の医薬品医療機器法(以下、旧薬事法)で規制されるまで所持や使用で裁かれることはありませんでした。しかし、現在の医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(以下、薬機法)では所持や使用において、重い刑罰の対象となります。
そこで今回は、ラッシュ所持・使用での逮捕にかかわる基礎知識・逮捕された場合の流れ・自分や家族への影響・弁護士ができること・弁護士を見極めるためのポイントを解説します。
ラッシュ所持・使用での逮捕にかかわる基礎知識
ラッシュ所持・使用での逮捕にかかわる基礎知識として以下の2つの点を解説します。
- ラッシュとは危険ドラッグのこと
- ラッシュ所持・使用はどの罪?その重さは?
1つずつ見ていきましょう。
ラッシュとは危険ドラッグのこと
ラッシュ所持・使用での逮捕にかかわる基礎知識の1つ目は、ラッシュとは危険ドラッグのことを指していることの解説です。
ラッシュは主に亜硝酸エステルを含む吸入剤のことです。本来の使い方としては、工業用用途で使われたり、以前までは狭心症の治療に使われたりしていました。
ラッシュは吸入すると強い多幸感を覚えることから、快楽目的で使用する方もいます。
その効果は覚醒剤にも酷似しており、危険ドラッグとして指定されていました。
しかし、以前までは法律による規制がなく、雑貨店などで簡単に入手できたため安易に手を出す方が多くいました。
そこで2007年に旧薬事法で指定薬物となり、販売が規制され、さらに、2014年4月1日には禁止薬物に指定され、個人の所持や使用も規制されました。
ラッシュ所持・使用はどの罪?その重さは?
ラッシュ所持・使用での逮捕にかかわる基礎知識の2つ目は、ラッシュ所持・使用はどの罪?その重さは?という問いについての解説です。
ラッシュは、他の薬物にある覚醒剤取締法や大麻取締法などのような取り締まる法律はありません。そもそもラッシュのような危険ドラッグは、薬物犯罪の法律をかいくぐるために作られています。
すでに解説したとおり、旧薬事法などで規制されるまでは”合法”ドラッグとも呼ばれていました。しかし、現在は薬機法によって禁止薬物に指定されているため、所持・使用は「3年以下の懲役、または情状により3年以下の懲役と300万円以下の罰金」となります。
ラッシュ所持・使用は必ず逮捕される?逮捕された場合の流れも解説
ラッシュの所持・使用は逮捕の可能性が極めて高いといえます。初犯の場合も同様です。
一般的な犯罪では、軽微なものは微罪処分となり釈放されることがありますが、ラッシュのような薬物犯罪の場合はその可能性は極めて低くなります。また、ラッシュなどの薬物犯罪はその性質上、証拠隠滅・逃亡の可能性が懸念されることから、原則逮捕・勾留されます。
ラッシュ所持・使用の容疑で逮捕されたあとの流れは、成人事件か少年事件かで異なります。身柄の拘束から勾留延長まで含めて最大で23日間というところまでは同じですが、その後、成人事件は不起訴処分、そうでない場合は裁判で処分が決定されます。少年事件は、家庭裁判所に身柄が送られ今後の措置が検討されます。
ラッシュ所持・使用による逮捕が与える自分や家族への影響
ラッシュ所持・使用による逮捕が与える自分や家族への影響は大きくわけて以下の3つです。
- 会社から懲戒解雇される可能性がある
- 学校から退学処分になる可能性がある
- 実名報道で家族にも迷惑をかける
1つずつ見ていきましょう。
会社から懲戒解雇される可能性がある
ラッシュ所持・使用による逮捕が与える自分や家族への影響の1つ目は、会社から懲戒解雇される可能性があることです。
まず、ラッシュで逮捕された場合、高い確率で勾留されます。勾留期間は最長で20日間となっており、たとえば連絡もなく欠勤することとなった場合、解雇事由にあたります。また、会社の規定でラッシュなどの薬物事件での逮捕が判明した場合、それを理由に懲戒解雇を受ける可能性もあります。
自営業の場合も同じことがいえるでしょう。長期間取引先と連絡が取れない事態に陥ることで、会社としての信用が損なわれてしまいます。信用を失えば、廃業に追い込まれる可能性が出てきます。
学校から退学処分になる可能性がある
ラッシュ所持・使用による逮捕が与える自分や家族への影響の2つ目は、学校から退学処分をうける可能性があることです。
学生がラッシュ所持・使用で逮捕された場合、学校に内緒にすることは非常に難しいといえます。また、学校によっては学校規則に違反したことで退学処分となる可能性もあるでしょう。
また、すでに就職先が決まっていたときなどでは、内定取消しも懸念されます。仮にこのような事態を避けられたとしても、勾留による長期間休学による留年や周囲の目の変容などによって、自主退学に追い込まれる恐れもあります。
実名報道で家族にも迷惑をかける
ラッシュ所持・使用による逮捕が与える自分や家族への影響の3つ目は、実名報道で家族にも迷惑をかけることです。
ラッシュ所持・使用で逮捕された場合は報道機関において実名報道される恐れがあります。特に公務員や大企業に勤める会社員、教師などは可能性が高まります。それ以外の職業でもローカルニュースとして報道される恐れがあります。
たとえば妻子のある男性がラッシュ所持・使用で逮捕された場合、妻の仕事先や子どもの学校などで噂が立つこともあります。最悪の場合は離婚事由になるなど、築き上げてきた信頼の全てを失う可能性があります。
ラッシュ所持・使用で逮捕されたときに弁護士ができること
ラッシュ所持・使用で逮捕されたときに弁護士ができることとして、逮捕後の早期釈放や起訴後の執行猶予の獲得、無罪を勝ち取る弁護活動、不起訴処分(起訴猶予)の獲得の3つが挙げられますです。
逮捕後に勾留されれば会社員や学生はその後の社会生活に大きな影響が生じてしまいます。そのため、弁護士に依頼することで勾留の必要性がないことを訴えてもらうことが望ましいでしょう。
仮に起訴された場合でも、執行猶予に向けて各方面に働きかけてもらうことができ、万が一身に覚えのない冤罪であったならば、無罪を勝ち取るための証拠を集めて主張してくれます。
ラッシュで逮捕されても証拠不十分・嫌疑不十分で不起訴処分になることがあります。しかし、不起訴処分にするのは被疑者とその家族だけの協力ではかなり難しいといえます。
弁護士をに依頼をすることで、即日で専門的な弁護活動を開始し、1日も早い解決に向けて動いてもらえます。被疑者がどのような状況であっても、弁護士は被疑者に有利になるよう尽力してくれます。
ラッシュ所持・使用での逮捕で頼れる弁護士の見極めポイント
ラッシュ所持・使用での逮捕で頼れる弁護士の見極めポイントは以下の3つです。
- 依頼をしたら即日で弁護活動を開始してくれる
- いつでも連絡が取れる
- 解決実績が多数で最後まで諦めることなく不起訴を追求してくれる
1つずつ見ていきましょう。
依頼をしたら即日で弁護活動を開始してくれる
ラッシュ所持・使用での逮捕で頼れる弁護士の見極めポイントの1つ目は、依頼をしたら即日で弁護活動を開始してくれるということです。
ラッシュで逮捕されたときに被疑者がまず心配に思うことは家族のこと、そして会社・学校への影響でしょう。
ラッシュに限らず逮捕された場合は48時間以内に検察に送致されます。その後、24時間以内に検察官が裁判官に勾留請求して被疑者の勾留を決定します。つまり最長で72時間以内に身柄の解放を要求をする必要があります。
そのため、依頼後すぐに動いてくれる弁護士に依頼するがベストであり、弁護士を見極める重要ポイントの1つです。
いつでも連絡が取れる
ラッシュ所持・使用での逮捕で頼れる弁護士の見極めポイントの2つ目は、いつでも連絡が取れることです。
たとえば、担当弁護士の携帯電話の番号を教えてもらえて、いつでも連絡してもよいとされた場合、常に連絡が取れる安心感が依頼者にあたえられます。また、厚いコミュニケーション体制は弁護士にとっても、依頼者に有利になる活動を早めに進め、必要なサポートをしやすくなるメリットがあります。
解決実績が多数で最後まで諦めることなく不起訴を追求してくれる
ラッシュ所持・使用での逮捕で頼れる弁護士の見極めポイントの3つ目は、最後まで諦めることなく不起訴を追求してくれることです。
弁護士は幅広い分野を業務として取り扱うことができますが、刑事事件のように、対応にスピード感が必要な事件を依頼する場合、解決実績が多数ある弁護士に依頼することがおすすめです。
過去の解決実績から経験・知見を活かした弁護が可能になるため、解決までの流れがスムーズに進むことが期待できます。また、経験豊富な弁護士であれば、依頼者が望む方向での弁護活動を展開してくれ、依頼者が不起訴処分になることを最後まで諦めることはありません。
まとめ
今回は、ラッシュ所持・使用での逮捕にかかわる基礎知識や逮捕された場合の流れ、自分や家族への影響、弁護士ができることや弁護士を見極めるためのポイントを解説しました。
ラッシュで逮捕された場合には、原則勾留されてしまうため会社や学校に及ぼす影響は大きくなります。また、起訴されてしまえば高い確率で有罪判決となり、前科がついてしまいます。被疑者本人や家族だけの力で不起訴処分にすることは難しく、専門家のサポートを受けることがおすすめです。
そのため、ラッシュで逮捕された、あるいはこれから逮捕されそうだという場合には、すぐに専門の弁護士に相談し、早くて確実な対応を通じてより望ましい解決につなげられるように行動しましょう。
※内容によってはご相談をお受けできない場合がありますので、ご了承ください。