婚前契約とは、
結婚を控えたカップルが結ぶ契約です。

婚前契約のメリット

婚前契約を交わす主なメリットは以下の３点です。

夫婦円満が続く

離婚原因の第１位、離婚原因の５割以上が性格の不一致です。結婚後に初めて相手の考え、価値観と合わないことがわかり、離婚に至っているのです。
婚前契約を作成する際には、家事や育児の分担方法、生活費の負担方法、貯金の方針、妊娠・出産など、結婚後の生活を具体的にイメージしながら様々なことを話し合います。
このように婚前契約の作成を通じて考え、価値観をすり合わせることでお互いへの理解が深まり、結婚後の「こんなはずじゃなかった」を減らすことができます。

離婚で揉めない

離婚時には、財産分与や慰謝料、子供の親権、養育費などを決めます。離婚時には夫婦の関係が悪化していますので、相手を思いやったスムーズで円満な合意が難しくなります。
そして、離婚協議で揉めると、弁護士に依頼する、調停、訴訟に至るなど金銭的、時間的なコスト、精神的負担がかかりますし、二人の間に大きな遺恨が残ります。
婚前契約で離婚時の条件を予め定めておくことで、揉めることなくスムーズに離婚することができます。

財産を守ることができる

離婚時には財産分与によって夫婦の財産は基本的に半分ずつに分配されます。夫婦の一方が築いた財産であっても離婚時にはその半分を分配することになるのです。
また、ビジネスオーナーの場合、会社の株式評価額の半分を支払うことになることもあります。
婚前契約では財産分与の対象財産を限定する、分配の割合を半分以下に設定するなど、様々な取り決めが可能です。これによって離婚時の経済的なダメージをコントロールすることができます。

婚前契約を作成する流れ

結婚生活のルール、お金や財産のこと、離婚条件などについてカップルで話し合いをしましょう。そして、箇条書きで結構ですから、婚前契約に盛り込みたい事項をメモします。

婚前契約に盛り込みたい事項を列挙したメモをもとに法律相談をします。ご要望を踏まえ、弁護士から様々なご提案もさせていただきます。テレビ電話やWEB会議アプリを使用した法律相談もお受けしています。

なお、カップル双方からお話を伺うことはできませんので、法律相談にはどちらか一方だけでお越しください。

ご依頼後、早速、弁護士にて婚前契約書案を作成します。作成した婚前契約書案をお相手の方にも確認していただき、加筆変更の要望があればそちらも検討しつつ、双方が合意可能な婚前契約書を作成していきます。

双方が合意できる婚前契約書が作成できたら、最後に、弁護士の面前で読み合わせをした上で、署名捺印をします。これにて婚前契約は成立です。

婚前契約は入籍時までに交わす必要がありますので、スケジュールにはご注意ください。

夫婦の財産関係に関する内容が含まれている場合には、法務局に婚前契約を登記します。外国籍の方と婚前契約を交わす際には独身証明書の取得に時間を要しますので、入籍日までに余裕をもってご依頼ください。

なお、婚前契約については公正証書とするメリットはほとんどありませんので、公正証書にはしません。

婚前契約を作成する費用