出張での不倫が発覚?疑わしいと思ったらすべきことを解説
最終更新日: 2023年10月31日
- 出張が原因で不倫に走るケースはあるのか
- 夫の出張の頻度が多くなっていて不倫旅行を行っていないか不安
- 出張中の夫が不倫している可能性があるので確認する方法を知りたい
出張は数日で終わる場合もあれば、数週間〜数か月の長期出張になる場合もあります。
出張を利用して、配偶者が不倫を行う可能性はあります。また、出張と偽り不倫相手と旅行している可能性も否定できません。
そこで今回は、多くの民事事件に携わってきた専門弁護士が、出張中に不倫をしやすい理由や出張中の不倫を疑う場合の適切な行動等について詳しく解説します。
本記事のポイントは以下です。お悩みの方は詳細を弁護士と無料相談することが可能です。
- 家族と離れた解放感やバレにくい等の理由から、出張を利用して不倫するケースもある
- 持ち物の変化やレシート等から出張中の不倫が発覚する可能性はある
- 出張中の不倫を疑うときは、証拠を収集し弁護士と相談して対応を話し合った方がよい
出張で不倫をしやすい理由
出張中は次のような特徴があるため、不倫をしやすいと考えられます。
解放感
出張中は配偶者や子どもがついてくるわけではないので、自由な時間をつくれます。
家族から解放され、キャバクラやパブ、性風俗店で日ごろのストレスを発散する人が多いかもしれません。
また、出張を利用し、以前から不倫関係にあった相手を同伴させ、性行為を楽しむケースもあるでしょう。
飲み会
出張先で仕事の関係者が飲み会を開くケースもあるでしょう。
お酒が入れば参加者の気分は高揚します。親しくなった人とプライベートな話をするうちに、打ち解けて不倫に発展する可能性もあります。
嘘をつきやすい
出張のため家を出てしまえば家族にはその間本人が何をしているのか見当がつかず、足取りは掴み難いです。
そのため、出張と偽り不倫相手と旅行をした場合、不倫が発覚する不安もなく食事やレジャー、性行為を楽しむ人もいるでしょう。
ただし、出張と偽り頻繁に家を出ていると、さすがに家族から不倫を疑われる可能性が高くなります。
バレにくい
出張先で不倫相手と仲良く歩いたり、レストランで食事をしたり、ホテルで性行為をしたりしても、家族や友人・知人がいなければ、不倫はまずバレません。
そのため、昼間から不倫相手とデートしても、周囲から不審に思われないので安心できるのです。
出張中の不倫が発覚するきっかけ
出張中の不倫だから絶対にバレないと安心していても、次のような本人の行動や持ち物の変化、証拠物で不倫が発覚するケースはあります。
持ち物の変化
出張するときの服装や持ち物は、以前は地味で無難な背広、着替えは配偶者が選んだものだけだったのに、次のような変化があると配偶者から不倫を疑われてしまいます。
- ブランド物の背広を購入し着ていくようになった
- ワイシャツから下着まで若者受けするものを自分で選ぶようになった
- 時計や靴も高級ブランド物を身に着けるようになった
- 背広の内ポケットやカバンからコンドームや勃起薬(ED薬)が出てきた 等
このような変化があると、不倫相手に自分をエレガントに見せよう・大きく見せようとする意図が、配偶者にも伝わってしまいます。
レシート・ポイントカード
出張した配偶者が所持していたレシート等から不倫が発覚するケースもあります。
たとえば次のような場合に、配偶者から不倫の疑いを持たれる可能性があるでしょう。
- 自分1人での出張だと言っていたのに、なぜか食事のレシートが2人分になっている
- 自宅に持ち帰っていないお土産のレシートを見つけた
- 聞いていた出張先と異なる場所でクレジットカードが使われている
このような事実を本人に指摘しても、商談をした人と会食した、職場にお土産を買った、出張の予定が変更になった等と言い訳をするかもしれません。
しかし、言い訳に無理があれば不倫を疑われてしまいます。
SNS
出張した本人の利用しているSNSが配偶者にチェックされ、不倫が発覚する可能性もあります。
たとえば、不倫相手との次のようなやり取りが記録されていれば、配偶者に厳しく問い詰められるかもしれません。
- 「妻には出張と言って納得させている、〇〇〇県に着いたらすぐホテルへ向かおう」
- 「出張って都合のいい言い訳ね、夜が楽しみだわ」
- 「部屋は同室で大丈夫かしら。ちゃんとレシートは処分しないと」等
出張中の不倫を疑っているならすべきこと
出張を理由とした不倫を疑っている配偶者は、不倫の裏付けをとるため、次のような方法を検討してみましょう。
証拠収集
不倫の確実な証拠となるのは、主に次の画像や動画等です。
- 不倫相手と共にホテルへ出入りする画像や動画
- 出張先での不倫相手との性行為の画像や動画 等
訴訟で不倫が認められるためには、不倫相手との性行為の証拠が必要です。
浮気が疑われるメールやSNSおよびレシートだけでは、強力な証拠といえません。
また、画像や動画があっても、不倫相手とレストランで食事をする、デートをしているといったものだけでは、確実な証拠と認められない可能性が高いです。
同僚へ確認
出張は同僚や同部署の人と複数人で行く可能性があります。一緒に出張していたという同僚にそれとなく確認するのもよい方法です。
面識のある同僚なら、本当に出張だったかどうか教えてくれる可能性もあります。
たとえば、夫が同僚と〇日間出張すると言って外出したケースを想定してみましょう。
妻が同僚に「出張のとき、夫が〇〇さんと同じホテルに泊ったようですが、その時に結婚指輪を落としたみたいで、〇〇さん何か心当たりはないですか?」と聞いてみましょう。
同僚が「いえ。私はご主人と出張に行ってません」と答えたら、自分の夫が嘘をついていたとわかります。
その場合には、不倫をしているとみて、更なる証拠の収集を図る必要があります。
宿泊先へ確認
不倫の疑いがある本人の調査のため、ホテル側が情報開示に応じてくれる可能性はまずありません。
たとえ配偶者が開示を求めても、宿泊情報は重要なプライバシー情報であり、ホテル側としては拒否せざるをえません。
ホテル側から宿泊情報の開示をしてもらうためには、適切な手続きをとる必要があります。
具体的には、弁護士に依頼し「23条照会」を利用して開示請求します(弁護士法第23条の2)。
23条照会は、弁護士が受任している事件について、弁護士会を通じ特定のホテルに対し、人物の宿泊情報の開示を求める方法です。手数料として5,000円かかります。
ただし、請求をしても、ホテルによっては個人情報を理由として、情報開示を拒否する場合もあります。
調査依頼
不倫の確実な証拠としては、不倫の疑いのある配偶者と浮気相手の性行為の画像や動画が必要です。このような確実な証拠がなければ、有利に離婚手続きを進められません。
しかし、素人が不倫の疑いのある配偶者を出張先まで尾行するのは困難です。
そこで探偵社等の調査会社に依頼し、確実な証拠を掴んでもらいましょう。
調査会社は調査後、調査内容をまとめた「調査報告書」を依頼者に提出します。
調査報告書には調査の記録の他、調査対象者と不倫相手の鮮明な証拠画像や動画を添付しています。
調査報告書等が裁判所で高い証拠能力を認められれば、不倫された配偶者の主張(離婚請求・慰謝料請求)は通りやすくなる可能性が高いです。
離婚の判断
不倫をした配偶者に関する証拠が揃ったら、不倫された側は離婚すべきかどうか、冷静に判断しましょう。
まずは夫婦でどのような解決策をとるのか話し合います。
協議離婚の話し合いがつかない、または夫婦の一方が関係修復を望み離婚するかどうか結論が出ないときは、家庭裁判所に次のような調停を申し立てましょう。
- 協議離婚の話し合いがつかない→夫婦関係調整調停(離婚)
- 関係修復を望む、離婚するかどうかまだ結論が出ない→夫婦関係調整調停(円満)
どちらの調停も、相手方の住所地または当事者が合意で決めた家庭裁判所に申立てを行い、調停委員の助言のもとで問題解決を目指します。
弁護士への相談
夫婦の一方が、出張先での不倫または出張と称して不倫旅行をしていた場合は、はやく弁護士と相談しましょう。
弁護士は相談者から事情を聴いたうえで、離婚を進めるか、それとも夫婦関係を修復すべきか、それぞれのポイント等をアドバイスします。
弁護士に代理人を依頼すれば、自分の代わりに不倫をした配偶者や不倫相手と交渉ができるので、深刻なトラブルを避けて問題の解決が図れます。
まとめ
今回は多くの民事事件に携わってきた専門弁護士が、出張した配偶者に不倫の疑いを持ったときにとるべき方法、離婚手続きを有利に進めるコツ等について詳しく解説しました。
不倫の調査は素人にとってかなり難しい作業です。確実な証拠を掴むため、専門の調査会社の力も借りて対応していきましょう。
配偶者に疑いを持ったときは、早く弁護士と相談し、アドバイスを受けましょう。
※内容によってはご相談をお受けできない場合がありますので、ご了承ください。