交通事故の相手の保険会社から連絡がこない!理由と自分から電話すべきかの対処法

2026年04月06日

交通事故の相手の保険会社から連絡がこない!理由と自分から電話すべきかの対処法

「交通事故に遭って数日経つのに、相手の保険会社から連絡がこない」
「病院に行きたいのに、治療費の支払いはどうなるの?」

交通事故の被害に遭った後は、通常、加害者側の保険会社から「お怪我はありませんか?」「今後の治療費や車の修理についてですが…」といった連絡が入ることが多いです。

しかし、数日経っても連絡がないと、不安や疑問を感じる方も少なくありません。連絡がないまま状況を把握できない状態が続くと、治療費や慰謝料の手続きが遅れてしまう可能性もあります。

この記事では、相手の保険会社から連絡がこない理由と、被害者側が取るべき対処法、そして注意点について交通事故に詳しい弁護士が解説します。

この記事を監修したのは

代表弁護士 春田 藤麿
代表弁護士 春田 藤麿
第一東京弁護士会 所属
経歴
慶應義塾大学法学部卒業
慶應義塾大学法科大学院卒業
都内法律事務所勤務
当事務所開設
資格
宅地建物取引士
情報処理安全確保支援士
詳しくはこちら

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なぜ相手の保険会社から連絡がこないのか?(4つの理由)

事故後、数日経過しても保険会社から連絡がない場合、主に以下のような理由が考えられます。

加害者が自分の保険会社に「事故の報告」をしていない

比較的多いケースとして、加害者が保険会社へ事故の報告をまだ行っていない場合があります。
保険会社は契約者(加害者)から事故の報告を受けて初めて事故の存在を把握するため、報告がなければ被害者に連絡することができません。

担当者が忙しく、連絡が遅れている

保険会社の担当者は、同時に多くの事故案件を担当していることがあります。
そのため、週末や祝日を挟んだ場合などには、連絡が数日程度遅れるケースもあります。

「過失割合」で見解がまとまっていない

事故の状況について、加害者側が「自分にも言い分がある」と主張している場合、保険会社内部で事故状況の確認を行っている段階の可能性があります。

そのような場合、保険会社が被害者との示談交渉を開始するまでに時間がかかることがあります。

加害者が「任意保険」に加入していない

加害者が自賠責保険(強制保険)のみで、任意保険に加入していない場合、保険会社の担当者から連絡が来ることはありません。

この場合は、

  • 加害者本人と直接交渉する
  • 自賠責保険へ被害者請求を行う

といった手続きを検討する必要があります。

連絡がこないまま放置するリスク

「そのうち連絡が来るだろう」と考えて何も対応しないままにしていると、手続きが遅れてしまう可能性があります。

主な注意点は次のとおりです。

治療費を一時的に立て替える必要がある場合がある

保険会社が病院へ「一括対応(治療費の支払いを行う旨の連絡)」をしていない場合、被害者が一時的に治療費を立て替えるケースがあります。

健康保険を使用すれば負担は抑えられますが、手続きが遅れると一時的な負担が発生することがあります。

休業損害の手続きが遅れる

ケガで仕事を休んだ場合、休業損害の請求が可能ですが、保険会社との連絡が取れないと手続きが進まないことがあります。

被害者が「自分から連絡」してもいい?

相手の保険会社から連絡がこない場合、被害者側から連絡をして状況を確認すること自体は問題ありません。

事故現場で交換した加害者の連絡先に電話し、

「保険会社の担当者から連絡をいただけるよう手配してください」

と伝える方法もあります。

また、交通事故証明書を取得すれば、自賠責保険会社を把握することができます。

連絡する際の注意点

保険会社の担当者と話す際には、事故状況について不用意な発言をしないよう注意しましょう。

電話内容は記録されていることもあり、発言内容が後の示談交渉で参考にされる場合があります。

NG発言の例

「私も少し前を見ていなくて…」
→過失割合の判断に影響する可能性

「もうすぐ治りそうです」
→治療期間の判断に影響する可能性

事故状況や体調については、事実を落ち着いて伝えることが大切です。

保険会社とのやり取りに不安がある場合

「保険会社と直接やり取りするのが不安」
「交渉がうまく進むか心配」

このような場合は、示談交渉を弁護士に依頼するという方法もあります。

弁護士に依頼すると、次のようなメリットがあります。

  1. 保険会社との連絡や交渉を弁護士が対応
  2. 治療費の打ち切りが打診された場合に治療費の支払い期間の延長を弁護士が交渉
  3. 過失割合や賠償内容について適切な主張ができる
  4. 慰謝料は一般的に「弁護士基準(裁判基準)」で算定されるため、賠償額が適正に判断されやすくなる

また、自動車保険に「弁護士費用特約」が付いている場合、原則300万円まで弁護士費用が保険でカバーされることがあります。

その場合、費用負担を抑えながら弁護士に交渉を依頼することも可能です。

弁護士に依頼するメリットについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

交通事故の示談交渉、弁護士に頼むメリットは?費用や流れを解説

コラム

2026/03/17

交通事故の示談交渉、弁護士に頼むメリットは?費用や流れを解説

保険会社からの連絡に関するよくある質問(FAQ)

Q:交通事故から何日くらいで相手の保険会社から連絡が来るのが普通ですか?

A:通常は事故から1〜3日程度で連絡が来ることが多いです。
加害者が事故当日に保険会社へ連絡していれば、翌日〜数日以内に担当者から電話が来るケースが一般的です。ただし、加害者が事故報告をしていない場合や、週末・祝日を挟んでいる場合は連絡が遅れることもあります。事故から5日以上経っても連絡がない場合は、状況確認のために一度連絡してみることを検討するとよいでしょう。

Q:事故から1週間経っても保険会社から連絡がありません。どうすればいいですか?

A:まずは加害者本人に保険会社へ事故報告をしているか確認しましょう。
加害者がまだ保険会社へ連絡していないケースもあります。その場合は「保険会社の担当者から連絡をもらうよう手配してください」と伝えてください。
それでも状況が進まない場合は、交通事故証明書を取得して保険会社を確認するなどして、直接問い合わせる方法もあります。

Q:相手が「任意保険に入っていない」と言っているため、保険会社から連絡が来ません。どう対応すればいいですか?

A:この場合は任意保険会社が間に入らないため、別の手続きが必要になります。
主な方法は以下の2つです。

  • 自賠責保険へ被害者請求を行う
  • 加害者本人へ直接損害賠償請求を行う

手続きが複雑になることもあるため、損害額が大きい場合は弁護士に相談することも検討するとよいでしょう。

Q:保険会社から連絡が来ない間も病院に通院して大丈夫ですか?

A:ケガがある場合は、早めに病院を受診することが重要です。
保険会社からの連絡を待って受診を遅らせると、事故との因果関係が争われる可能性があります。事故後に痛みや違和感がある場合は、まず医療機関を受診し、診断を受けておきましょう。

保険会社とのやり取りに不安がある場合は弁護士へ相談を

「相手の保険会社から連絡がこない」
「どう対応すればいいのかわからない」

交通事故の被害に遭うと、治療や手続きなどで不安を感じる場面が多くあります。

示談書にサインする前や、治療中の段階で弁護士に相談することで、今後の対応方針を整理できる場合があります。

当事務所では、交通事故被害者の方からの相談を受け付けています。
現在の状況をお伺いし、保険会社への対応方法や今後の見通しについてアドバイスいたしますので、お気軽にご相談ください。

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