共同親権とは?いつから開始?メリット・デメリットを弁護士が解説
最終更新日: 2024年09月06日
離婚後も、子どもを二人で育てたいと考えている方は多いのではないでしょうか?
従来の単独親権ではなく、共同親権という選択肢が生まれました。
共同親権とは、両親が共に子どもの親権を持ち、協力して子育てをしていく制度です。
メリットやデメリット、手続きなど、気になる方はぜひご覧ください。
共同親権とは?単独親権との違い
そもそも親権とは?
親権は、子を監護、教育し、その財産を管理する権利、義務のことをいいます。(※1)
(※1)出典:秋武憲一/著『第3版 離婚調停』(日本加除出版、2018年)132頁参照
共同親権とは
共同親権とは、離婚後も両親が共同で親権を持ち、協力して子どもを育てていく制度です。
従来の単独親権では、一方の親だけが親権を持つのに対し、共同親権では「基本的には」両方の親が対等な立場として子どものことを決めていきます。
共同親権と単独親権の違い
共同親権の導入の背景
近年、離婚率の上昇や、子どもの福祉に対する意識の高まりを背景に、共同親権の導入が議論されています。
従来の単独親権では、離婚後、子どもが一方の親から引き離されることになり、子どもの心の成長に悪影響を与えるという声も上がっていました。
共同親権は、離婚後も子どもが両方の親から愛され、安定した環境で育つことを目指す制度です。
共同親権はいつから開始?
日本では、2024年5月に民法改正案が可決され、2026年までに共同親権が導入される見込みになりました。
ただし、共同親権は必ず選択しなければならないわけではなく、従来通りの単独親権を選択することも可能です。
共同親権のメリットとデメリット
メリット
・子どもにとって: 両親から愛情を受け、安定した環境で育つことができる。
・両親にとって: 共同で子育てに関わることで、子どもの成長を身近に感じることができる。
・社会にとって: 離婚後の親子の関係改善に繋がり、子どもの福祉向上に貢献する。
デメリット
・両親の対立: 両親の意見が対立した場合、子どもの養育について決めることが難しくなる可能性がある。
・DVや虐待のリスク: DVや虐待の加害者が親権を持つ場合、子どもが危険にさらされる可能性がある。
まとめ
共同親権は、子どもにとって良い面も悪い面も考えられる制度です。どちらを選択するかは、ご自身の状況や子どものことをよく考えて決める必要があります。
共同親権を選択する場合には、弁護士に相談し、法的手続きや注意点について詳しく説明を受けることをおすすめします。弁護士は、お客様の状況に合わせて、最善の解決策を提案してくれます。
【弁護士に相談するメリット】
・専門的な知識に基づいたアドバイス: 離婚や親権に関する法律の専門家である弁護士は、お客様の状況に合わせて、適切なアドバイスをしてくれます。
・手続きの代行: 複雑な手続きを弁護士に任せられるため、あなた自身の負担を軽減することができます。
・交渉力: 相手方との交渉を弁護士が行うことで、有利な条件で合意できる可能性が高まります。
もし、共同親権について悩んでいる方は、一度弁護士にご相談ください。
春田法律事務所では、離婚問題に関するご相談を承っております。無料相談も実施しておりますので、お気軽にご相談ください。
お客様の状況を詳しくお伺いし、適切なアドバイスをさせていただきます。
※内容によってはご相談をお受けできない場合がありますので、ご了承ください。