依頼者が抱えていた課題
過去に有罪歴があり実刑の可能性が高い状況
依頼者は20代の男性で、病院内で介護補助として勤務していました。仕事には真面目に取り組んでいたものの、趣味への浪費が重なり経済的に追い詰められていました
そんな中、魔が差して患者の通帳を盗んで10万円を引き出してしまいました。
被害者は生活保護を受給しており、その10万円は生活に直結する大切な資金でした。そのため処罰感情は極めて強く、示談の見通しも厳しい状況でした。家族は更生に前向きで協力的でしたが、依頼者には発達障害の特性もあり、再犯防止が難しい面も抱えていました。このままでは実刑判決が下る可能性が高い事案でした。
春田法律事務所の対応と結果
示談成立と再犯防止策を示し再度の執行猶予を獲得
依頼者と誠実に向き合い、実刑判決の可能性があることを正直に伝えた上で、示談交渉と具体的な再犯防止策を示すことで執行猶予の可能性を高める方針を共有しました。
処罰感情の強い被害者との示談交渉は容易ではありませんでしたが、弁護士が病棟に出向いて直接謝罪・説明を行うなど粘り強く対応した結果、何とか示談を成立させることができました。
また、依頼者の家族とは複数回の面談を重ね、家庭内での監督体制や支援機関との連携など、具体的な再犯防止策を丁寧に整備しました。
その結果、裁判では再度の執行猶予判決を獲得。依頼者は実刑を免れ、無事に社会復帰への道を再び歩み始めることができました。

