依頼者が抱えていた課題
別居前の混乱の中、夫に子どもを連れ去られてしまった
依頼者は小学生の子どもを育てる女性で、夫の不貞行為を理由に慰謝料請求のご依頼をされていました。弁護士からは離婚協議を円滑に進めるため早期の別居を勧められていましたが、依頼者は他県出身で実家に戻れず、また子どもも転校を嫌がったため別居がすぐには実現しませんでした。
夫は再構築を強く求め続けていましたが、依頼者はこれを拒否。そのような緊迫した状況で、夫が突然弁護士名の受任通知と手紙を残して子どもを実家へ連れ去ってしまいました。
予期せぬ事態に依頼者は深い動揺と不安に陥り、直ちに当事務所へ連絡。監護者指定と子の引渡し審判の申立てについてもご依頼いただきました。
春田法律事務所の対応と結果
迅速な申立てにより、連れ去りから5日以内に完了
依頼者から連絡を受けたのは金曜の夜で、週明けから準備したのでは、監護者指定及び子の引渡し審判を迅速に申立てるには間に合わないと判断。そこで週末のメールで必要事項を聴取し、不貞発覚後の夫の問題行動を裏付ける証拠の収集も依頼しました。最小限の事実をまとめた申立書を速やかに作成し、連れ去りからわずか5日で申立てを実施。
また、管轄裁判所が郊外の支部だったため、郵送では申立てが遅れるおそれがあり、事務局と連携して直接提出することでより迅速に対応しました。
申立後は追加の主張・証拠を精力的に提出し、夫の問題行動を詳細に指摘した結果、当方の主張が大きく認められ、子どもを取り戻すことに成功。依頼者の迅速な協力が大きな成果につながった事案でした。
