自己破産とは?借金を整理する方法・条件・デメリット・費用をわかりやすく解説

2026年02月24日

自己破産とは?借金を整理する方法・条件・デメリット・費用をわかりやすく解説

「借金の返済が負担になってきた」「毎月の支払いが生活を圧迫している」
このような状況で悩んでいる方にとって、自己破産は検討の選択肢のひとつとなる法的手続きです。

自己破産は、裁判所を通じて借金の支払義務を免除してもらい、生活の立て直しを図るための制度です。
本記事では、自己破産を検討する際に知っておきたい基本的な仕組みや条件、費用、注意点について、順を追って解説します。

この記事を監修したのは

代表弁護士 春田 藤麿
代表弁護士春田 藤麿
第一東京弁護士会 所属
経歴
慶應義塾大学法学部卒業
慶應義塾大学法科大学院卒業
宅地建物取引士

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自己破産とは?主なメリット

自己破産とは、裁判所に申立てを行い、一定の条件を満たした場合に借金の支払義務を免除(免責)してもらう手続きです。

 

【主なメリット】

借金の免除
税金や養育費など一部の例外を除き、多くの借金について支払義務が免除されます。

督促が止まる
弁護士に依頼し、受任通知が送付されると、貸金業者からの電話や書面による督促は原則として止まります。

 

自己破産ができる条件・注意点

自己破産は、誰でも無条件に利用できる制度ではありません。主に次の点が判断材料になります。

 

【自己破産が認められる主な条件】

支払不能の状態であること
現在の収入や資産では、継続的に借金を返済することが難しいと判断される必要があります。

免責不許可事由に該当しないこと
ギャンブルや著しい浪費が原因の借金がある場合、免責が認められない可能性があります。

 

※補足
ギャンブル等が原因の場合でも、事情や反省状況などを踏まえ、裁判所の判断で免責が認められる「裁量免責」という制度があります。自己判断で諦めず、専門家に相談することが重要です。

自己破産にかかる費用の目安

自己破産には、主に次の2種類の費用がかかります。

 

裁判所費用
約2万円〜50万円程度(同時廃止か管財事件かなど、手続き内容によって異なります)

弁護士費用
おおむね30万円〜50万円程度が一般的な目安です。

費用の一括支払いが難しい場合でも、分割払いに対応している法律事務所もあります。

自己破産の費用については、以下の記事で詳しく解説しています。

自己破産の費用相場はいくら? 「お金がなくて払えない」ときの考え方と支払いの工夫

コラム

2026/02/18

自己破産の費用相場はいくら? 「お金がなくて払えない」ときの考え方と支払いの工夫

 

手続きの流れと期間

自己破産の手続きは、状況に応じて「同時廃止」または「管財事件」に分かれます。

一般的な流れ

 ・弁護士へ相談・依頼
・書類作成・裁判所への申立て
・破産審尋・破産手続開始決定
・免責決定

期間の目安

比較的シンプルなケースでは数か月程度、事情が複雑な場合は半年〜1年ほどかかることもあります。

デメリットと家族・仕事への影響

自己破産にはメリットだけでなく、一定の制約や注意点もあります。

 

【主なデメリット】

財産の処分
自宅や一定額を超える資産は、原則として処分の対象となります。

信用情報への登録
いわゆる「ブラックリスト」に登録され、一定期間はローンやクレジットカードの利用が難しくなります。

・資格制限
手続き期間中、一部の職業や資格に制限がかかる場合があります。

 

 

【家族や仕事への影響】

家族
本人が自己破産しても、家族が保証人でない限り、借金の返済義務が家族に及ぶことはありません。

仕事
自己破産を理由とした解雇は禁止されています。官報に氏名が掲載されますが、日常生活で知られるケースは多くありません。

 

まとめ:自己破産は生活再建のための選択肢

自己破産は、借金問題を整理し、今後の生活を立て直すための法的な手段のひとつです。
必ずしもすべての人に最適な方法とは限らないため、他の債務整理手続きと比較しながら判断することが大切です。

返済に悩んでいる場合は、早めに専門家へ相談し、ご自身の状況に合った解決方法を確認することをおすすめします。

 

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