【弁護士監修】不倫のLINE証拠、離婚調停で認められるケースとは?
最終更新日: 2024年12月16日
配偶者の不倫が発覚した方へ。離婚や慰謝料請求を検討するうえで、LINEのやり取りが証拠として認められるのか気になりますよね。
この記事では、弁護士が監修し、LINEの証拠が離婚調停で認められるケースや、証拠収集のポイント、慰謝料請求の方法など、気になる疑問を詳しく解説します。
不倫(不貞行為)とは
不倫の定義と法的な問題点
不倫とは、配偶者以外の異性と性的関係を持つ行為を指し、法律上は「不貞行為」と呼ばれます。
不貞行為は、婚姻関係を破綻させる重大な行為であり、離婚や慰謝料請求の根拠となります。
不倫が離婚や慰謝料請求の根拠となるのはなぜ?
不倫は、配偶者に対する裏切り行為であり、精神的な苦痛を与える行為です。
そのため、不倫が原因で夫婦関係が破綻した場合、離婚を認められ、慰謝料を請求することができる可能性があります。
LINEやメールのやりとりが証拠となる条件
性交渉の事実を示す内容であること
LINEやメールのやりとりが不倫の証拠となるためには、性交渉を示唆する内容が含まれていることが重要です。
単に親しい関係であることを示すだけでは、不倫の証拠とはなりません。
肉体関係を推認できるトークの例
- 「会いたい」「触りたい」など、性的感情を示す言葉
- デートの約束や、密会場所のやりとり
- ホテル予約の会話
- 肉体関係を連想させる絵文字やスタンプの使用
証拠の立証方法
証言・陳述書、写真、スクリーンショットの活用
LINEのやり取りに加えて、関係者の証言や陳述書、デート現場の写真、LINEの画面ショットなどを証拠として提出することで、より確実な立証が可能になります。
LINE以外の証拠として有効なもの
- ホテルのレシート
- 共通で購入した物品のレシート
- GPSデータによる行動履歴
LINEを裁判の証拠にする方法
スクリーンショットを撮影する際の注意点
LINEの画面撮影を行う際は、日時や送信者名がはっきりとわかるように撮影することが重要です。また、証拠改ざんの疑いを避けるため、複数枚の画像を撮影することをおすすめします。
プライバシー侵害と不正アクセス禁止法違反のリスクを理解する
他人のLINEを無断で取得することは、プライバシー侵害や不正アクセス禁止法違反に該当する可能性があります。正当な理由なく他人のLINEを取得することは避けましょう。
証拠収集が難しいと感じたら、弁護士に相談するのも有効な手段です。
証拠取得の難しさとメリット
削除される前に証拠収集を
LINEのメッセージは、削除されたり、相手によって改ざんされる可能性があります。証拠を収集する際は、速やかに証拠を確保し、安全な場所に保管することが重要です。
証拠収集できれば慰謝料請求や離婚請求が可能
確実な証拠を収集できれば、慰謝料請求や離婚請求において有利な立場を築くことができます。
不貞行為があった場合の慰謝料請求
不貞慰謝料を請求できる相手
不貞行為があった場合、配偶者だけでなく、不倫相手に対しても慰謝料を請求することができます。慰謝料請求は、裁判または調停によって行います。
消滅時効は不貞行為を知ってから3年
慰謝料請求には消滅時効があり、不貞行為を知った日から3年以内に行う必要があります。早めの行動が重要です。
弁護士に相談する重要性
証拠収集や交渉が難しい場合の対応
証拠収集や相手方との交渉は、専門知識が必要となります。弁護士に相談することで、適切なアドバイスを受け、スムーズな手続きを進めることができます。
弁護士に相談するタイミングとメリット
弁護士に相談するタイミングは、不貞行為に気づいたときが理想です。弁護士に相談することで、以下のメリットが期待できます。
- 証拠収集の方法のアドバイスが受けられる
- 慰謝料の金額の目安が分かる
- 離婚手続きをスムーズに進められる
- 相手方との交渉をやってもらえる
最後に
以上、不貞行為の慰謝料請求においてメールやLINEを証拠として使用する場合の留意点についてご説明しました。
誰が見ても不倫相手との不貞行為が明らかな内容のやり取りがあれば問題ありませんが、そうではない場合も、弁護士において確認すれば、不貞行為を立証できるような場合もあります。
不貞行為を立証できるかどうか不安な場合は、一度証拠をもって不貞行為の慰謝料請求について経験豊富な弁護士にご相談ください。
※内容によってはご相談をお受けできない場合がありますので、ご了承ください。