万引きで警察から後日呼び出し…無視すると逮捕? 出頭の流れと逮捕回避の方法
最終更新日: 2025年12月04日
「警察署から見知らぬ番号で着信があった」 「ポストに警察からの呼出状が入っていた」
万引き(窃盗)をしてしまった心当たりがある方にとって、警察からの連絡は心臓が止まるほどの恐怖でしょう。「このまま無視したらどうなるのか」「出頭したらその場で手錠をかけられるのではないか」と、不安で眠れない日々を過ごしているかもしれません。
結論から申し上げます。警察からの呼び出しを無視し続けることは、絶対にやめてください。
無視を続けると「逃亡の恐れがある」とみなされ、逮捕されるリスクが劇的に高まります。
しかし逆に言えば、弁護士のアドバイスに従って正しく対応し、誠実に出頭すれば、逮捕されずに捜査が進む「在宅事件」として、今まで通りの生活を送れる可能性は十分にあります。
この記事では、万引きで後日呼び出しを受けた際のリスクと、逮捕を回避するための具体的な対処法について解説します。
万引き(窃盗)の呼び出しを無視・拒否し続けるとどうなる?
警察があなたに連絡をしてきたということは、防犯カメラの映像や車のナンバー、あるいは目撃証言などから、すでに「あなたが犯人である」と特定されている可能性が非常に高いです。
「ただの任意事情聴取だから、断ってもいいだろう」と安易に考えて無視を続けると、取り返しのつかない事態になります。
「逮捕状」が請求され、通常逮捕される
警察からの呼び出しは、最初は「任意(強制ではない)」です。しかし、正当な理由なく何度も無視したり、着信拒否をしたりすると、警察はこう判断します。
- 「罪を認めたくないから逃げている」
- 「証拠を隠滅しようとしている」
こう判断されると、裁判所に「逮捕状」が請求されます。ある日突然、早朝に警察官が自宅にやってきて、そのまま逮捕・連行されることになります。
2. 職場や家族にバレる(社会的な死)
逮捕されてしまうと、最大で23日間、留置場から出られない可能性があります。 当然、会社には出勤できませんし、無断欠勤が続けば解雇のリスクがあります。また、同居している家族がいれば、警察が家に来た時点で全て知られてしまいます。
「呼び出しを無視した」というたった一つの判断ミスが、仕事や家庭を失う引き金になるのです。
警察署に出頭した後の流れ・所要時間
では、観念して警察署に行った場合、どのようなことが行われるのでしょうか。未知の恐怖を減らすために、一般的な流れを解説します。
受付・身分確認:指定された日時に警察署へ行き、担当刑事を訪ねます。免許証などで本人確認が行われます。
取調べ(事情聴取):「◯月◯日、✕✕店で商品を盗みましたか?」という事実確認が行われます。
なぜ盗んだのか(動機)、手口はどうやったのか、余罪(他にやっていないか)はあるか、などを聞かれます。事実であれば正直に認め、反省の態度を示すことが重要です。
指紋採取・写真撮影:身体検査や指紋の採取、顔写真の撮影が行われます。
帰宅(在宅捜査の場合):逮捕の必要がないと判断されれば、その日のうちに帰宅を許されます。
所要時間は、概ね2時間〜半日程度です。
逮捕されずに家に帰る(在宅事件)ための条件
警察から呼び出しがあった場合、「行ったらそのまま逮捕される(帰ってこられない)」と思っている方が多いですが、実は、万引き事件の多くは逮捕されない「在宅事件」として処理されています。
逮捕されるか、帰宅できるか。その運命を分けるのは以下のポイントです。
- 逃亡の恐れがないこと(定まった住所があり、家族などの身元引受人がいる)
- 証拠隠滅の恐れがないこと(素直に事実を認め、呼び出しに応じている)
- 呼び出しに素直に応じていること
つまり、「呼び出しを無視する」ことは、自ら「逮捕してください」と言っているようなものなのです。
呼び出しへの不安は弁護士に相談を【同行も可能】
「警察へ行くべきとは分かっているが、怖くて足が動かない」 「取調べで厳しいことを言われたら、パニックになって不利なことを言ってしまいそう」
そのような不安がある場合は、出頭する前に弁護士に相談してください。
警察署への「同行」が可能
弁護士に依頼すれば、取調べの当日に弁護士が警察署へ同行することができます(※取調べ室への同席はできないケースが多いですが、待合室で待機し、休憩中にアドバイスが可能です)。 「弁護士がついている」という事実は、警察官に対して「逃げるつもりはない」「法的に適切に対応する」という強いアピールになり、不当な逮捕や威圧的な取調べを防ぐ盾になります。
「逮捕」を回避する活動
弁護士は、事前に警察へ連絡を入れ、「本人は深く反省しており、逃亡の恐れはない」ことや「出頭の日程調整」を代理で行います。プロが間に入ることで、警察側の態度が軟化するケースは多々あります。
被害者(店側)との示談交渉
万引き事件を刑事処分(前科)にしないためには、お店側に謝罪し、被害弁償を受け入れてもらう「示談」が不可欠です。弁護士であれば、警察対応と並行して、店側との交渉もスムーズに進めることができます。
まとめ:無視は絶対NG。今すぐご相談ください
警察からの呼び出しを無視し続けると、いつ逮捕状が出るかわかりません。その恐怖におびえながら生活するよりも、自分から出頭して反省を示し、在宅事件として日常生活を守る方が、あなたとご家族にとって最善の選択です。
当事務所では、万引き・窃盗事件の解決実績が豊富な弁護士が、あなたの不安を取り除くために全力を尽くします。
- 警察に行くのが怖い
- どう話せばいいか分からない
- 絶対に逮捕されたくない
そう思う方は、警察へ連絡を折り返す前に、まず当事務所の無料相談へお電話ください。あなたの味方となり、最悪の事態を回避するお手伝いをします。
※内容によってはご相談をお受けできない場合がありますので、ご了承ください。





