窃盗の張り込み捜査はどのように行われるのかを弁護士が解説
2022年01月20日
・そもそも張り込み捜査とは
・窃盗で張り込み捜査は行われるのか
・張り込み捜査をされている不安を抱えている場合に弁護士は力になってくれるのか
事件が起きた場合、張り込みによる捜査が行われることがあります。張り込み捜査は、事件を解決するために行われる方法の1つです。事件の状況によって、数か月間張り込んでいるケースもあります。
そこで今回は、窃盗に対する張り込み捜査とはなにか・いつ行われているのか・張り込み捜査の方法・張り込み捜査に対する不安を抱えている場合に相談するには弁護士がおすすめな理由を解説します。
窃盗に対しての張り込み捜査とは
窃盗に対しての張り込み捜査とは何かを以下の3つの点から解説します。
- そもそも張り込みとは何か
- 張り込みと尾行の違い
- 窃盗で張り込み捜査は行われるのか
それでは、1つずつ見ていきましょう。
そもそも張り込みとは何か
1つ目は、そもそも張り込みとは何かについて解説します。
張り込みは、対象人物の自宅や会社などの生活圏にある場所を絞り、行動を監視します。
対象人物を張り込みするときは一般的な警察車両ではなく、一般と見分けがつかない車両を使います。捜査員はその車両の中から対象人物を監視するのです。また、状況に応じ近隣住民への協力を求めることもあります。
張り込みは緊急性が無い限り、監視活動を中心に行われる捜査です。捜査で得られた情報は、事件を解決するために活用されます。
張り込みと尾行の違い
2つ目は、張り込みと尾行の違いについて解説します。
尾行は張り込みと違い、特定の人物を追うことを意味します。この方法は、対象人物の犯罪を未然に防ぐ効果があります。ただし、対象人物の生活に悪影響を与えないように配慮しなければなりません。
捜査員は事件に関与したと思われる対象人物を監視し、行動パターンを記録したり、分析したりするのです。そして、事件にどのように関与しているのか証拠を集めます。仮に証拠が掴めない場合、尾行が何日間も続くこともあり得ます。
尾行は対象者の行動を把握し、事件解決につなげることが可能な重要な捜査方法だといえます。
窃盗で張り込み捜査は行われるのか
3つ目の解説は、窃盗で張り込み捜査は行われるのかについてです。張り込み捜査は、窃盗事件でも行われます。捜査する場合には捜査員だけでなく、被害者本人が捜査に参加するケースもあります。
過去に解決した事件の中には捜査員が施設の利用者を装ったり、被害者の自宅の押し入れに入っていたりして張り込みを行っていました。
ある窃盗事件では温泉施設で被害が多発しており、捜査員が温泉客として張り込んだ結果、犯人を現場で取り押さえました。また、窃盗事件では過去に何度も被害受けていた被害者の自宅の押し入れに捜査員が張り込み、直接捕まえた事例もあります。
張り込みは、窃盗事件を解決するために欠かせない捜査方法と言えるでしょう。
窃盗事件に対して行われる張り込み捜査の実際
窃盗事件で張り込み捜査を行う場合は、自宅を監視・会社や事務所を監視・店舗で対象者を監視するという3つの方法があります。
店舗で対象者を監視する場合は、現行犯逮捕を目的としています。張り込み中に対象者が犯行に及ぶと、即逮捕につなげることができます。
捜査官は張り込みするとき、対象者に見つかりにくく監視しやすい場所を選び捜査が対象者や通行人などに気づかれないように工夫しています。
窃盗に対して実際に行っている張り込み
窃盗に対して実際に行っている張り込みについて解説します。
- 複数人でのチーム制
- 目的を達成するまでは続ける
それでは1つずつ見ていきましょう。
複数人でのチーム制
窃盗に対して実際に行っている張り込みについて1つ目は、捜査官は複数人でのチーム制で捜査にあたっているのだということの解説をします。
張り込み捜査は、基本的に複数人の捜査員で行います。捜査中、捜査員が途中で交代しながら監視を続けることが多くあります。
張り込みの場合はレンタカーを利用し、一般人を装います。状況によっては、男女のペアが恋人を装って、張り込みするケースもあります。
目的を達成するまでは続ける
窃盗に対して実際に行っている張り込みについて2つ目は、目的を達成するまでは続けることの解説をします。
張り込みは昼夜を問わずに行われ、数日間に及ぶ可能性もあります。その場合は、一定の間隔で捜査官が交代していく方法が取られます。
たとえば、各捜査員の張り込みを1日と決め、複数人で交代しながら捜査を続けます。仮に張り込みが対象者に気づかれたときは、任意同行を求めたり逮捕したりします。
張り込みは基本的には目的を達成するまで続きますが、途中で終了するケースもあります。
窃盗事件を起こした場合の張り込みへの不安解消には弁護士に相談がおすすめ
張り込み捜査は高度な技術を活用し行われています。そのため、素人が張り込みを見破ることは困難です。仮に、盗難事件を起こして張り込みへの不安感を抱いている人は、弁護士に相談しましょう。
さらに逮捕や警察から呼び出しがあった場合は、弁護士と自首までの道筋を整えてから対応することをおすすめします。
まとめ
今回は、窃盗に対しての張り込み捜査とはなにか・いつ行われているのか・張り込み捜査の方法・張り込み捜査に対する不安を相談するのには弁護士がおすすめな理由を解説しました。
張り込み捜査は、逮捕にいたる決定的な情報を得ることを目的として、容疑を固めるために行われていると考えられます。もし、自分に疑いがかかっているのではないかという不安を感じた場合は、すぐに弁護士に相談することがおすすめです。
窃盗事件専門の弁護士であれば、逮捕・勾留・起訴が回避できるよう最後まで諦めることなく動いてくれることが期待できます。
※内容によってはご相談をお受けできない場合がありますので、ご了承ください。