モラルハラスメント(モラハラ)とは?具体例や対処法、特徴を解説
最終更新日: 2024年09月06日
職場や家庭で、心ない言葉や態度に悩まされていませんか?
もしかしたら、あなたはモラルハラスメント(モラハラ)を受けているのかもしれません。
この記事では、モラハラの具体的な事例や特徴、そして対処法について解説します。
モラルハラスメント(モラハラ)とは?
「モラルハラスメント」とは、モラル(道徳)に反する言動や態度による嫌がらせ行為のことです。職場や家庭など、様々な場所で起こりうる問題で、近年では社会問題としても注目されています。
本記事では、モラハラの相談先についても紹介していますので、お悩みの方は参考にしてください。
モラハラの定義
モラハラは、法律で明確に定義されているわけではありません。しかし、一般的には、以下の要素が複合的に存在する場合にモラハラと判断されます。
・継続性: 一度きりの行為ではなく、繰り返し行われること
・一方的な力関係: 上司と部下、親と子など、一方的に優位な立場にある者が、劣位にある者を攻撃すること
・精神的な苦痛: 相手に強い精神的な苦痛を与えること
・悪意: わざと相手を傷つけようとする意図があること
モラハラとパワハラの違い
モラハラとよく似た「パワハラ(パワーハラスメント)」との違いは、パワハラが職場内の優位な関係を背景とした嫌がらせ行為であるのに対し、モラハラは職場だけでなく、家庭や学校など人間関係全般で起こりうる精神的な嫌がらせ行為である点です。
モラハラの具体例
職場
・無視や仲間外し: 会話や相談を無視する、共同作業から外す
・過度な要求: 不可能なほどの仕事を押しつける、短時間で多くの仕事をこなすよう要求する
・人格否定: 「お前はダメだ」「価値がない」など、人格を否定するような言葉をかける
・プライバシーの侵害: プライベートなことに過度に干渉する
・風評被害: 根拠のない噂を流す
家庭内
・暴言: 「バカ」「ブス」など侮辱的な言葉や暴言を浴びせる
・無視: 何を話しかけても無視する、存在を否定する
・経済的な支配: 生活費を渡さない、経済的な行動を制限する
・子どもの利用: 子どもを巻き込んで相手を攻撃する
モラハラをする人(加害者)にみられる特徴
・完璧主義: 自分や周囲に対して高い基準を設け、それが満たされないことに対して不満を抱きやすい。
・強い支配欲: 相手を自分の思い通りにコントロールし、行動や考えを束縛しようとする傾向がある。
・責任転嫁: 自分の過ちを認めず、常に相手や周囲のせいにする。
・攻撃性: 言葉や態度で相手を攻撃し、貶める。
・自己中心的:自分がすべて正しいという考えの下、 自分のことしか考えず、相手の気持ちに配慮できない。
モラハラをされる人(被害者)にみられる特徴
・自己肯定感が低い: 自分のことを否定的に考えがちで、相手の言葉や態度を過度に気にしやすい。
・孤立感: 周囲に相談できず、一人で抱え込んでしまう。
・不安感: 未来に対して不安を感じ、常に緊張状態にある。
・うつ症状: 抑うつ状態や不眠、食欲不振などの症状が現れる場合がある。
職場におけるモラハラの対策
・社内規定の整備: モラハラに関する社内規定を整備し、従業員に周知徹底する。
・相談窓口の設置: 従業員がいつでも気軽に相談できる窓口を設置する。
・研修の実施: 上司や従業員に対して、モラハラに関する研修を実施する。
職場でモラハラが起こってしまった際の対処法
・証拠を残す: モラハラ行為の証拠となるメールや録音データなどを残す。
・信頼できる人に相談する: 同僚や上司、家族などに相談する。
・専門機関に相談する: 弁護士や労働相談機関などに相談する。
モラハラを受けてしまった際の相談窓口と支援機関
弁護士への相談
弁護士は、モラハラに悩む方に対して法律的な観点からサポートし、解決策を提案することができます。
相談のとっかかりとして、まずは無料相談を実施している弁護士を探してみるのも良いでしょう。
相談者支援団体
公的機関やNPO法人も、モラハラの被害者に対して相談やサポートを行っています。
さいごに
もしがモラハラを受けていると感じているなら、一人で悩まずに、まずは専門家にご相談ください。
春田法律事務所では、モラハラに関するご相談を承っております。無料相談も実施しておりますので、お気軽にご連絡ください。
お客様の状況を詳しくお伺いし、適切なアドバイスをさせていただきます。
※内容によってはご相談をお受けできない場合がありますので、ご了承ください。