家での不倫が巻き起こすトラブルと対処法とは?相手が自宅に突撃するケースも

最終更新日: 2023年11月16日

家での不倫が巻き起こすトラブルと対処法とは?相手が自宅に突撃するケースも

  • 配偶者が不倫相手を自宅に呼んでいたようで許せない
  • 配偶者の自宅不倫の証拠をつかみたい
  • 自宅での不倫の証拠を掴んだらどのように離婚を進めるのか?

中には不倫相手を自宅に呼んで性行為する人もいるようです。

信じられない神経の持ち主のように感じられますが、家で不倫すればホテル代や交通費等がかかりません。

また、不倫相手がスーツを着て訪問すれば、近所の人たちも保険外交員か営業マンとしか思わないでしょう。

とはいえ、自宅で不倫をしていた事実が発覚すると、深刻な事態に発展します。

そこで今回は、多くの民事事件に携わってきた専門弁護士が、不倫相手を家に呼ぶ心理、自宅不倫の発覚で想定されるトラブルや対処法等について詳しく解説します。

本記事のポイントは以下です。お悩みの方は詳細を弁護士と無料相談することが可能です。

  • お金がかからずに済む、自宅で不倫相手と性行為をした方が興奮する等の理由で、不倫相手を家に呼ぶ可能性がある
  • 家で不倫すると不倫相手と配偶者が鉢合わせするおそれがあり、近所にバレる等のトラブルも想定される
  • 自宅での不倫を疑った場合は、室内にビデオカメラ等を設置し、性行為の画像や動画が撮影できれば強力な証拠となる

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この記事を監修したのは

代表弁護士 春田 藤麿
代表弁護士春田 藤麿
第一東京弁護士会 所属
経歴
慶應義塾大学法学部卒業
慶應義塾大学法科大学院卒業
都内総合法律事務所勤務
春田法律事務所開設

詳しくはこちら

不倫相手を家に呼ぶ心理

不倫相手を自宅に呼ぶ行為が発覚した場合、不倫された配偶者や親族は怒り、その非常識な行動に呆れかえってしまうでしょう。

こちらでは、不倫相手と自宅で性行為に及ぶ心理を取り上げます。

お金がかからずに済む

自宅に不倫相手を呼べばホテル代がかからないので、費用をかけずに相手と性行為を楽しめます。

もちろん不倫相手を呼ぶ場合は、家族がいないときでないと容易に見つかってしまいます。

そこで、次のようなタイミングを利用して不倫相手と連絡をとり、自宅で性行為に及ぶ可能性があります。

  • 子どもが修学旅行や部活の合宿で数日間は家にいない
  • 配偶者が友人と旅行に行ったり出張したりして数日留守 等

人目を気にせずに済む

不倫相手が派手な格好ではなくスーツ等を着て訪問すれば、近所の人達は営業マンや保険外交員としか思わないでしょう。

服装にさえ気を使えば、近所の方に怪しまれずに堂々と自宅を訪れて性行為ができるのです。

興奮する

いつも利用しているお風呂場や、リビング、夫婦の寝室で不倫相手と性行為を楽しむと、いつもと違った性的な興奮や背徳感が味わえるのも、理由の1つでしょう。

不倫相手と何度もラブホテルを利用しているうちにマンネリ化し、新たな刺激と興奮を求めるため、自宅を利用している可能性もあります。

家での不倫が巻き起こすトラブル

自宅での不倫相手との性行為がいかに刺激的であっても、それが発覚すれば深刻なトラブルに発展します。

こちらでは、家での不倫が発覚して生じ得る5つのトラブルについて解説します。

鉢合わせ

自宅で性行為しようと不倫相手を呼ぶのは、配偶者や子どもが外出している間です。

家族が予定を変更して帰ってきてしまうと、不倫相手と家族が鉢合わせする可能性があります。

家族がカギを持っていれば、すぐに家に入ってきてしまいます。そのようなときに不倫相手と性行為をしていれば、もはや言い逃れはできません。

家族と大きなトラブルに発展し、不倫をした本人の信頼は完全に失墜してしまいます。

近所にバレる

近所の人の指摘で不倫が発覚する事態も考えられます。

不倫相手が一度や二度来たくらいでは、近所の人は不貞行為には気付かないでしょう。

しかし、配偶者や子どもが外出しているときに限って、同じ人が何度も家を訪問すれば、近所の人も不倫をしているのでは?と疑い出すかもしれません。

配偶者が近所の人から不審者の情報を聞き、本人に問いただす可能性もあります。

不倫相手が家にいきなり来る

不倫相手との関係が良好なら、本人の指示に従い周りにバレないよう不貞行為を続けるでしょう。

しかし、不倫をしている本人と不倫相手との関係がこじれると、大きなトラブルに発展する可能性があります。

自宅で不倫をしている場合、当然不倫相手には住所が把握されています。

不倫相手に別れを切り出す場合や、相手が妊娠して堕胎するか否かで揉め事が起こった場合などは、次のような事態に注意しましょう。

  • 不倫相手が自宅に来て、家族にこれまでの不貞行為を全てばらすと脅す
  • 家族が在宅中に不倫相手がやってきて、不貞行為の関係になり捨てられた・揉め事が起きているなどと家族に告白する

家族が不倫相手から不貞行為の事実を聞けば、かなりのショックを受けるでしょう。

慰謝料増額

不倫をされた配偶者から慰謝料を請求された場合、不倫の期間や回数、配偶者側の精神的苦痛の大きさによって、慰謝料が増額される可能性もあります。

裁判離婚で言い渡される慰謝料の金額は、100万円〜300万円が目安とされています。

ただし、自宅で何回も不貞行為が行われており、それに対しての配偶者の精神的ショックが大きい場合は、増額要素となるのです。

離婚

自宅で何回も不倫を行った事実が発覚すれば、配偶者からの信頼を完全に失い、離婚を切り出される可能性が高いです。

協議離婚や調停離婚、裁判離婚いずれの場合でも、不倫をした本人が不利となるでしょう。

不倫をした本人は、離婚時に高額な慰謝料の支払いはもちろん、配偶者から非常識な人間として判断され、未成年の子どもとの面会交流すら認められない可能性もあります。

家での不倫を断定するために必要なこと

自宅に見知らぬ人が出入りしていることを問いただしても当人が満足な回答をしないとしても、それだけで自宅で不倫をしていると断定できません。

まずは自宅で不倫をしているという痕跡がないか、よく確認しましょう。

  • 夫婦の寝室や浴室に、明らかに家族のものとは異なる毛髪が落ちている
  • 家族が利用していない小物(例:ヘアブラシやアクセサリー)を見つけた 等

家族は誰も髪を染めていないのに、茶色い毛髪が室内に落ちている、第三者が自宅に忘れていった小物があるという場合、家での不倫が疑われます。

その場合は、不倫の証拠を集める準備に取り掛かりましょう。

家で不倫されたことが証明できる主な証拠

不倫の確実な証拠を掴みたいときは、自宅であっても自宅外であっても、不倫相手との性行為に関する動画や画像の撮影が有効です。

特に裁判離婚では、裁判官は不倫相手との性行為の確実な証拠に着目して、原告(不倫をされた配偶者)が主張する離婚・慰謝料請求を審理します。

また、確実な証拠があれば裁判離婚に至らなくても、協議や調停で、不倫された側に有利に手続きを進められます。

監視カメラ

自宅に監視カメラを設置すれば、家族がいない間にどのような人が何回訪問しているかを把握できます。

次のような点をチェックしてみましょう。

  • 不倫を疑われている本人以外の家族が外出中に、何回見知らぬ人の自宅への出入りがあったか?
  • 自宅の訪問者は毎回同じ人か?
  • 自宅の訪問者はいつも1人だけで訪問するのか?
  • 自宅の訪問者の出入りの間隔は、何時間くらいか?

監視カメラなので室内で何をしているかはわかりませんが、監視カメラの記録から訪問者の行動パターンはある程度把握できます。

自宅に訪問する人物が毎回同じ人で、1人で訪問する場合は、不倫相手の疑いが強いです。

ただし、数分~1時間未満ですぐに退出するのであれば、その地域を担当する営業マンや保険外交員の可能性もあります。

また、1人で訪問し滞在時間が2時間以上であっても、毎回違う人が訪問する場合は、不倫相手ではなく、「デリバリーヘルス(性風俗のサービス)」を利用しているケースが考えられます。

不倫相手とのやり取り

不倫している本人と不倫相手とのやり取り(例:SNS、LINE、メール等)を確認し、スマートフォン等でその記録を撮影しておきましょう。

やり取りだけでは確実な証拠といえないものの、不倫をしている日時や時間帯が把握できます。

自宅で不倫をしているとすれば、そのやり取りを参考にして不倫の模様を撮影・記録するビデオカメラ等の設置のタイミングが図れます。

写真、音声、動画

不倫している本人と不倫相手とのやり取りを確認後、自宅で性行為をしている可能性がある場所(例:夫婦の寝室やリビング等)に、ビデオカメラや録音テープ等を設置します。

当然、本人たちに気付かれないよう、カムフラージュして設置する必要があります。

ラブホテル等で本人たちが性行為をしている画像・動画の撮影は、非常に困難な作業です。
しかし、自宅の場合は、不倫の確実な証拠となる動画・画像・音声の録音が、比較的容易にできます。

不倫を家でされたら行うべき対処

自宅での不倫の疑いを強めても、まずは冷静にその証拠を集めましょう。また、今後の離婚手続きをスムーズに進めるために、前もって弁護士と相談も行っておきましょう。

証拠収集

自宅での不倫の確実な証拠を掴むために室内にビデオカメラを設置する等して、証拠の収集を図ります。

不倫をされている配偶者が設置しようとしても、機材の操作が難しい場合や、見つからない場所の選定に困るという場合は、探偵社等の調査会社と相談し協力を依頼しましょう。

プロからアドバイスを得られれば、不倫の証拠収集に成功する可能性が高まります。

弁護士への相談

不倫の証拠を集めたうえで、離婚の交渉や調停に進む場合は、事前に弁護士と相談しましょう。

弁護士は相談者の事情をヒアリング後、離婚の手順や交渉等を進めるコツについてアドバイスします。

弁護士に代理人を依頼すれば、不倫した側との交渉、調停の申立て、訴訟の提起等も任せられます。

まとめ

今回は多くの民事事件に携わってきた専門弁護士が、自宅で不倫をしている場合の対応方法等について詳しく解説しました。

不倫の確実な証拠を素人が掴むのはなかなか難しいことです。この場合は、調査会社や弁護士のサポートも受けながら、慎重に調査や手続きを進めていきましょう。

パートナーが家で不倫を行っていると感じた場合、なるべく早く弁護士に相談し、今後の対応を話し合ってみてはいかがでしょうか。

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