名古屋の不倫弁護士|費用倒れしない慰謝料請求のポイント

最終更新日: 2025年11月25日

不倫に強い弁護士を名古屋で見つけるには?探す方法・費用・対策を徹底解説

パートナーの不倫による精神的苦痛に対し、正当な慰謝料を請求したいと考えるのは当然です。しかし、「弁護士に依頼すると費用が高くついて、結局損をしてしまうのではないか(費用倒れ)」という不安から、一歩を踏み出せない方も少なくありません。この記事では、名古屋で不倫の慰謝料請求を検討している方に向けて、費用倒れを避け、後悔しないために知っておくべきポイントを解説します。弁護士に依頼するメリットや、信頼できる弁護士の選び方まで具体的に紹介しますので、あなたの悩みを解決する糸口を見つけてください。

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この記事を監修したのは

代表弁護士 春田 藤麿
代表弁護士春田 藤麿
第一東京弁護士会 所属
経歴
慶應義塾大学法学部卒業
慶應義塾大学法科大学院卒業
宅地建物取引士

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目次

名古屋で不倫の慰謝料請求…こんなお悩みありませんか?

配偶者の不倫という辛い現実に直面し、慰謝料請求を考え始めたとき、多くの方がさまざまな不安や疑問を抱えることと思います。ここでは、不倫の慰謝料請求でよく聞かれる具体的なお悩みをご紹介します。ご自身の状況に当てはまるものがあるのではないでしょうか。

「弁護士費用を支払ったら、手元に慰謝料が残らないのではと心配しています」

「そもそも、このケースで慰謝料を請求できるのか判断がつきません」

「慰謝料の相場が分からず、いくら請求すれば良いのか見当もつきません」

「不倫相手と直接連絡を取ったり、話し合いをしたりするのは精神的につらいです」

「もし不倫相手が慰謝料の支払いに応じなかったらどうしたら良いのでしょうか」

「確実な証拠がないと、慰謝料の請求は難しいのでしょうか」

慰謝料請求には、費用面、手続き面、そして精神面で多くの課題が伴います。一人で抱え込まず、適切な知識とサポートを得ることが、これらの悩みを解決し、前向きに進むための第一歩となります。

不倫の慰謝料請求で「費用倒れ」?後悔しないための3つの鉄則

パートナーの不倫による精神的な苦痛は計り知れませんが、慰謝料請求を進めるにあたって「弁護士費用が高くつき、せっかく慰謝料を得ても手元にお金が残らないのではないか」という「費用倒れ」の不安を感じる方は少なくありません。費用倒れとは、獲得した慰謝料額よりも弁護士費用の方が大きくなってしまい、結果的に経済的なメリットが得られない状態を指します。このような事態を避けて後悔しない慰謝料請求を行うためには、感情に流されることなく、戦略的に準備を進めることが非常に重要です。このセクションでは、費用倒れを防ぎ、確実に慰謝料を獲得するために知っておくべき「3つの鉄則」を詳しくご紹介します。これらの鉄則を理解し実践することで、あなたはきっと納得のいく解決へと進むことができるでしょう。

鉄則1:慰謝料請求の可否と相場を事前に知る

慰謝料請求を成功させるためには、まずご自身のケースで法的に慰謝料請求が可能なのか、そしてどの程度の金額を請求できるのかを正確に把握することが重要です。慰謝料請求が認められる法的な要件は、「不貞行為」があったことです。不貞行為とは、配偶者以外の者と自由な意思に基づいて肉体関係を持つことを指します。単に食事をしたり、デートをしたりするだけでは不貞行為とは認められず、性的関係があったことが法的に証明できる必要があります。

慰謝料額を決定する際には、いくつかの具体的な要因が考慮されます。例えば、不貞行為の期間や頻度、婚姻期間の長さ、不倫が原因で夫婦関係が破綻し、離婚に至ったか否か、お子様の有無、不倫相手の収入や社会的地位などが挙げられます。これらの要素を総合的に判断し、法的に妥当な慰謝料額が算出されます。

一般的な慰謝料の相場としては、離婚しないケースで50万円から100万円程度、不倫が原因で離婚に至るケースでは100万円から300万円程度が目安となります。ただし、これはあくまで一般的な目安であり、個別の事情によって金額は大きく変動します。ご自身のケースがこれらの基準に照らしてどの程度の慰謝料を請求できる見込みがあるのか、客観的な見通しを立てることが、費用倒れを防ぐための最初の、そして最も重要な一歩となるのです。

鉄則2:弁護士費用と回収可能性を天秤にかける

不倫の慰謝料請求を弁護士に依頼する際、費用倒れを避けるためには、弁護士費用と実際に回収できる慰謝料の見込み額とを比較検討し、「損益分岐点」を冷静に見極めることが不可欠です。弁護士費用の一般的な内訳は、主に相談料、着手金、報酬金、そして実費に分けられます。

例えば、初回相談料が無料の事務所も多いですが、有料の場合は30分あたり5,000円程度が一般的です。着手金は事件に着手する際に発生する費用で、慰謝料請求の場合は20万円から30万円程度が相場とされています。報酬金は、交渉や裁判の結果、慰謝料を獲得できた場合に、その経済的利益(獲得できた慰謝料額)に応じて支払う費用で、獲得額の10%から20%程度が目安です。その他、内容証明郵便の送付費用や交通費、裁判所に支払う印紙代などの実費が発生します。

ここで簡単なシミュレーションをしてみましょう。仮に着手金が20万円、報酬金が獲得額の16%かかるケースで、不倫相手から慰謝料100万円を獲得できたとします。この場合、弁護士費用は着手金20万円+報酬金16万円(100万円の16%)=合計36万円となり、手元に残る慰謝料は100万円-36万円=64万円となります。このように、事前に弁護士から明確な費用見積もりを取り、ご自身のケースで回収が見込まれる慰謝料額と比較することで、弁護士に依頼する経済的なメリットがどれくらいあるのかを具体的にイメージできます。感情的にならず、費用と回収見込み額を冷静に天秤にかける判断が、後悔しない慰謝料請求には不可欠です。

鉄則3:交渉を有利に進めるための「証拠」を確保する

不倫の慰謝料請求において、最も重要と言っても過言ではないのが「証拠」の存在です。証拠がなければ、不倫相手は「肉体関係はなかった」「既婚者とは知らなかった」などと主張して、慰謝料の支払いを拒否する可能性が高まります。交渉や裁判を有利に進めるためには、法的に有効な証拠を事前に確保しておくことが決定的に重要です。

では、どのようなものが法的に有効な証拠となるのでしょうか。具体的には以下のようなものが挙げられます。

ラブホテルに出入りする写真や動画:決定的な証拠となりやすいです。顔がはっきりと写っているものや、時間帯がわかるものが望ましいでしょう。

肉体関係があったことが明確にわかるメッセージのやり取り:LINEやメール、SNSでの会話履歴などで、性的な関係を示唆する内容や、密会を約束する内容などが有力な証拠となります。スクリーンショットなどで保存しておくことが大切です。

ホテルの領収書やクレジットカードの利用明細:不倫相手との宿泊履歴や、二人で利用した飲食店などの履歴も、間接的な証拠として積み重ねることで有効になります。

不倫を認める会話の録音データ:当事者間の会話であれば、相手に無断で録音しても証拠能力は認められるケースが多いです。不貞行為を自白する内容や、関係を認める発言などが含まれていると非常に強力な証拠となります。

一方で、二人で食事をしているだけの写真や、頻繁に連絡を取り合っているだけのメッセージなど、不貞行為(肉体関係)を直接証明できない証拠だけでは不十分と判断されることもあります。証拠は量だけでなく「質」が重要であることを認識しておきましょう。有効な証拠が手元にない状態で慰謝料請求のアクションを起こしてしまうと、相手に言い逃れの機会を与え、交渉が長期化したり、最終的に慰謝料を獲得できなかったりするリスクが高まります。慰謝料請求を検討する際は、まずご自身の状況でどのような証拠が確保できるか、そして追加でどのような証拠を集めるべきか、専門家のアドバイスを受けながら検討することが最優先事項です。

名古屋で不倫問題に強い弁護士に依頼する5つのメリット

不倫が発覚し、精神的なショックを受けている中で、「費用をかけてまで弁護士に依頼する価値があるのだろうか」と悩む方は少なくありません。しかし、専門の弁護士に依頼することで得られるメリットは、単に慰謝料という金銭を取り戻すことだけにとどまりません。精神的・時間的な負担を大幅に軽減できるだけでなく、より有利な条件で問題を解決し、今後の生活の平穏を取り戻すための多角的なサポートが期待できます。このセクションでは、弁護士に依頼することで得られる具体的な5つのメリットを詳しく解説し、あなたの抱える疑問や不安を解消していきます。

メリット1:適正な慰謝料額での交渉・獲得が期待できる

不倫の慰謝料請求において、弁護士が介入する最も大きな金銭的メリットは、法的に適正かつ最大限の慰謝料額での交渉と獲得が期待できる点にあります。法律の専門家である弁護士は、過去の膨大な裁判例(判例)や、あなたの事案における不倫の期間や頻度、婚姻期間、離婚の有無など、様々な要素を総合的に判断し、法的に妥当な慰謝料額を算出します。個人で交渉した場合、感情的になって法外な金額を請求して相手を刺激し、交渉が決裂してしまうリスクがあります。また、逆に相手の言い分に流され、本来受け取れるはずの金額よりも不当に低い金額で合意してしまうケースも少なくありません。

弁護士が代理人となることで、法的な根拠に基づいた冷静かつ戦略的な交渉が可能となり、結果として「費用倒れ」のリスクを減らし、あなたの精神的苦痛に見合った適正な慰謝料額を獲得できる可能性が大幅に高まります。法律のプロによるサポートがあるからこそ、安心して交渉を進められるのです。

メリット2:精神的・時間的負担が大幅に軽減される

配偶者の不倫という裏切り行為は、深い悲しみや怒り、絶望感をもたらし、計り知れない精神的苦痛を伴います。そんな中で、さらに不倫相手や配偶者と直接連絡を取り、交渉を進めることは、想像を絶するほどのストレスとなるでしょう。弁護士に依頼すれば、相手方との連絡窓口は全て弁護士が担うことになります。これにより、あなたが不倫相手と直接顔を合わせたり、電話やメールでやり取りをしたりする必要は一切なくなります。

精神的な平穏を保ちながら、仕事や子育て、日常生活に集中できるようになることは、金銭的な解決と同等か、それ以上に大きなメリットです。煩雑な法的手続きや交渉に費やす時間も節約できるため、あなたはご自身の回復と新たな生活の準備に専念することができます。弁護士は、あなたの心の負担を軽減し、問題解決までの道のりを全面的にサポートする心強い存在です。

メリット3:法的に有効な証拠集めのアドバイスをもらえる

不倫の慰謝料請求において、最も重要な要素の一つが「証拠」です。しかし、「どのようなものが法的に有効な証拠になるのか」を正確に理解している方は多くありません。弁護士に相談することで、現在あなたが手元に持っている証拠が十分なものなのか、客観的な視点から評価してもらえます。さらに、今後どのような証拠を追加で集めれば、交渉や裁判を有利に進められるのか、具体的なアドバイスを受けることができます。

例えば、LINEやメールのやり取りの保存方法、写真や動画の有効な撮り方、探偵事務所の選び方など、法的な視点に基づいた専門的な助言を得られます。また、GPSの取り付けや盗聴器の設置など、違法な方法で証拠を収集してしまうと、あなたが逆に訴えられてしまうといった二次的なトラブルに発展するリスクもあります。弁護士は、合法的な範囲内での証拠収集方法について指導してくれるため、そうしたリスクを未然に防ぎ、安全かつ効果的に証拠を確保することが可能になります。

メリット4:交渉から訴訟まで代理人として全て任せられる

不倫の慰謝料請求のプロセスは、まず不倫相手に対し内容証明郵便を送付して交渉(示談交渉)を開始し、もし交渉がまとまらなければ裁判所での法的手続き(訴訟)に移行するのが一般的です。弁護士に依頼すれば、この一連の複雑なプロセスを全て代理人として遂行してもらえます。あなたは、専門的な書類作成や平日の裁判所への出廷といった手間から解放され、弁護士に全てを任せることができます。

特に、訴訟手続きは法律の知識や裁判実務の経験がなければ個人で対応するのは極めて困難です。交渉が難航し、最終的に裁判に至った場合でも、弁護士はあなたの代理人として証拠の提出、主張の展開、尋問対応など、あらゆる法的手続きを適切に進めてくれます。あなたの権利を最後まで守り、納得のいく解決へと導くために、弁護士は最も心強い味方となってくれるでしょう。

メリット5:慰謝料以外の条件(接触禁止など)も交渉できる

不倫の慰謝料請求の解決は、単に金銭の支払いを受け取るだけではありません。特に、配偶者とは離婚せずに夫婦関係を再構築していくことを選択した場合、不倫相手との関係を完全に断ち切らせることが非常に重要になります。弁護士は、慰謝料の金額交渉と並行して、今後の生活に安心をもたらすための様々な付帯条件についても交渉を進めることができます。

例えば、「接触禁止条項」を盛り込むことで、不倫相手に今後一切、あなたの配偶者と私的な連絡や接触をしないことを法的に約束させることができます。さらに、この条項に違反した場合の「違約金」を設定したり、不倫の事実や示談内容を第三者に口外しない「口外禁止条項(守秘義務)」などを盛り込んだ示談書を作成することも可能です。これらの付帯条件を法的に有効な形で文書に残すことで、将来の不安を取り除き、あなたとご家族の平穏な生活を真の意味で取り戻すことにつながるのです。

失敗しない!名古屋での不倫に強い弁護士の選び方

不倫の慰謝料請求において、弁護士に依頼することは多くのメリットをもたらしますが、弁護士であれば誰でも良いというわけではありません。特に不倫問題はデリケートであり、その専門性や弁護士との相性が解決結果を大きく左右します。このセクションでは、名古屋という地域に焦点を当て、数ある法律事務所の中からあなたの状況に最適なパートナーを見つけるための、具体的な4つのチェックポイントをご紹介します。

ポイント1:不倫・男女問題の解決実績が豊富か

弁護士を選ぶ上で最も重要なのは、その弁護士が「不倫・男女問題」に関して豊富な解決実績を持っているかどうかという専門性です。医師に内科や外科などの専門分野があるように、弁護士にも得意な分野とそうでない分野があります。不倫問題の解決には、単なる法律知識だけでなく、相手方との交渉における駆け引きのノウハウ、過去の裁判例(判例)の動向に対する深い理解、そして感情的な対立への適切な対処法など、その分野特有の経験とスキルが求められます。

例えば、企業法務や交通事故案件を主に扱っている弁護士よりも、「離婚・男女問題専門」と明確に掲げ、不倫の慰謝料請求に関する解決実績を数多く持つ弁護士を選ぶべきです。法律事務所のウェブサイトで「取扱分野」や「解決事例」を確認し、具体的な実績が豊富かどうかを判断することが、適切な弁護士を見つける有効な手段となります。

ポイント2:費用体系が明確で、事前に説明してくれるか

慰謝料請求で「費用倒れ」という事態を避けるためには、弁護士費用の透明性が不可欠です。信頼できる弁護士は、契約を締結する前に必ず、費用体系(相談料、着手金、報酬金、実費など)について、誰にでも分かりやすい言葉で丁寧に説明してくれます。相談の際には、あなたのケースで総額どのくらいの費用がかかる見込みなのか、具体的な見積もりを提示してくれるかどうかが、その弁護士の信頼性を測る一つの判断基準になります。

単に「成功報酬は獲得額の〇%です」という説明だけでなく、どのようなケースが「成功」にあたるのか、消費税は含まれるのか、といった詳細までクリアにしてくれる弁護士が望ましいと言えます。また、費用に関する疑問や不安をためらわずに質問できる雰囲気であるかどうかも、事前に確認すべき重要なポイントです。

ポイント3:親身に話を聞き、相性が良いと感じるか

弁護士を選ぶ際には、専門性や費用だけでなく、弁護士との「相性」も非常に重要です。不倫問題の相談は、ご自身の非常にプライベートでデリケートな内容を話す必要があるため、精神的な負担も大きくなります。そのため、弁護士が威圧的な態度であったり、話をろくに聞いてくれなかったりすると、さらに精神的な負担が増してしまうことにもなりかねません。

相談時には、あなたの話を親身になって最後まで聞いてくれるか、あなたのつらい気持ちに寄り添う姿勢を見せてくれるか、そして専門用語を多用せずに分かりやすく説明してくれるかといった点を確認することが大切です。慰謝料請求の解決までには数ヶ月以上かかることも多いため、「この弁護士になら任せられる」と心から信頼できるパートナーを選ぶことが、最終的に納得のいく解決への近道となるでしょう。

ポイント4:初回相談無料やオンライン相談に対応しているか

弁護士への相談のしやすさという実用的な観点も、事務所選びの重要なポイントです。名古屋市内やその近郊には数多くの法律事務所があり、その多くが「初回相談無料」(30分から60分程度)のサービスを提供しています。この制度を上手に利用すれば、費用を気にすることなく複数の弁護士と話をして、その専門性やあなたとの相性を比較検討することができます。

また、仕事や育児で忙しい方、あるいは遠方にお住まいの方のために、電話やZoomなどのビデオ通話ツールを使ったオンライン相談に対応している事務所も増えています。こうした利用者の利便性を考慮したサービスを提供しているかどうかも、事務所選びの一つの指標となるでしょう。気軽に相談できる環境が整っているかを確認することで、弁護士への相談のハードルを下げ、スムーズな問題解決へと繋げることができます。

弁護士への相談から慰謝料請求解決までの流れ

不倫の慰謝料請求というデリケートな問題を弁護士に依頼することは、多くの方にとって初めての経験ではないでしょうか。弁護士に依頼すると、具体的にどのようなステップで手続きが進んでいくのか、プロセスが不透明なために不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。このセクションでは、弁護士への最初の相談から、不倫相手への慰謝料請求、そして最終的な解決に至るまでの一連の流れを、具体的なステップごとに分かりやすく解説します。この解説を通して、あなたの不安を少しでも解消し、今後の行動を具体的にイメージする一助となれば幸いです。

STEP1:無料相談の予約と準備

弁護士に相談する第一歩は、法律事務所のウェブサイトを確認し、電話やオンラインフォームから無料相談の予約を取ることから始まります。多くの場合、初回相談は30分から60分程度の時間を設けていますので、この限られた時間を最大限に有効活用するためには、事前の準備が非常に重要です。

相談を有意義なものにするために、以下の点を事前にまとめておくことをおすすめします。

不倫の経緯を時系列でまとめたメモ:「いつ、どこで、誰が、何をしたか」を具体的に記載することで、弁護士が状況を正確に把握しやすくなります。

手元にある証拠:LINEやメールのスクリーンショット、写真、音声データ、クレジットカードの明細など、不倫を裏付ける証拠になりそうなものは全て準備しましょう。

相手の情報:不倫相手の氏名、住所、勤務先など、分かる範囲で構いませんので情報を提供してください。

弁護士に聞きたいことのリスト:漠然とした不安を解消するため、疑問に思うことや知りたいことをリストアップしておくと、質問漏れを防げます。

これらの情報を整理しておくことで、弁護士もあなたの状況を深く理解し、より的確なアドバイスを提供できるようになります。

STEP2:弁護士との面談・契約

予約した相談日に法律事務所へ出向き、弁護士との面談を行います。面談では、あなたが準備した資料をもとに、不倫の経緯や現在の状況を詳細に弁護士へ説明してください。弁護士は、お伺いした内容と法的な視点から、慰謝料請求が可能であるか、請求できる場合の慰謝料の見込み額、今後の手続きの流れ、そして弁護士費用などについて専門的な見解を示します。

この説明に納得し、この弁護士にあなたの不倫問題の解決を任せたいと判断した場合に、「委任契約」を締結することになります。重要な点として、法律相談を受けたからといって、必ずしもその場で依頼しなければならないわけではありません。一度持ち帰って冷静に検討する時間を持つことも可能ですし、複数の法律事務所の初回相談を利用して比較検討することもできます。あなたの心理的な負担を軽減するためにも、疑問や不安があれば遠慮せずに弁護士に質問し、納得した上で契約に進むことが大切です。

STEP3:内容証明郵便による請求・交渉開始

弁護士との委任契約を締結した後、具体的な慰謝料請求の手続きが開始されます。まず、弁護士はあなたの代理人として、不倫相手に対し「内容証明郵便」で慰謝料を請求する通知書(請求書)を送付します。

内容証明郵便とは、「いつ、誰が、誰に、どのような内容の文書を送ったか」を郵便局が公的に証明してくれるサービスです。この通知書を送ることで、不倫相手に「本気で慰謝料請求を進めている」という強いプレッシャーを与え、安易な言い逃れを防ぐ効果が期待できます。この通知書送付をもって、弁護士を介した正式な交渉がスタートすることになります。

この段階からは、相手方との連絡や交渉は全て弁護士が担当するため、あなたが直接相手とやり取りをする必要はありません。精神的な負担を大きく軽減しながら、法的な手続きを進めることができるのです。

STEP4:示談交渉・合意書作成

弁護士から内容証明郵便を受け取った不倫相手、または相手が弁護士を立てた場合はその代理人弁護士から、あなたの弁護士へ連絡が入ります。ここから、慰謝料の金額、支払い方法、支払い期日、そして今後の接触の禁止など、様々な条件について示談交渉が始まります。この交渉のやり取りは全てあなたの弁護士が担当しますので、あなたは直接相手と顔を合わせたり、話したりする必要は一切ありません。

交渉がまとまり、双方が条件に合意に至った場合、弁護士は合意内容を法的に有効な書面である「示談合意書」として作成します。この書面には、合意した慰謝料の金額、支払い期日、振込先、そして将来的なトラブルを避けるための接触禁止条項などが明確に記載されます。双方の署名・捺印をもって示談合意書が完成すると、法的拘束力が発生します。この示談書作成をもって、裁判外での問題解決、すなわち「示談成立」となります。

STEP5:【交渉不成立の場合】訴訟提起

残念ながら、示談交渉によって合意に至らないケースも存在します。例えば、不倫相手が請求を完全に無視する、慰謝料の金額で折り合いがつかない、または不貞行為自体を認めないといった場合です。このような状況では、次のステップとして裁判所に「訴え」を提起し、司法の判断を仰ぐことになります。

訴訟は、示談交渉に比べて解決までにかかる期間が長くなる傾向があり、通常は半年から1年以上を要することが一般的です。また、訴訟費用も示談交渉より多くかかることがあります。しかし、訴訟であなたの請求が認められ判決が出れば、その判決に基づいて強制的に相手の財産(給与や預金など)を差し押さえる「強制執行」が可能になるという強力なメリットがあります。

訴訟手続きは、専門的な法律知識や書類作成、裁判所への平日の出廷などが求められるため、個人で対応するのは極めて困難です。しかし、弁護士に依頼していれば、これらの複雑な手続きを全て代理で行ってくれるため、あなたは安心して解決を任せることができます。

名古屋の不倫弁護士に関するよくある質問(Q&A)

ここまで記事をお読みいただいた方の中には、「もう少し詳しく知りたい」「自分のケースはどうなるのだろう」といった疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。そこで、弁護士への相談を検討されている方が抱きやすい、特に質問の多い疑問について、Q&A形式で分かりやすく解説します。これらの情報が、あなたの不安を解消し、次の一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。

Q. 確実な証拠がなくても相談できますか?

はい、全く問題ありません。多くの方が、「完璧な証拠が揃わないと弁護士に相談しても意味がない」とか、「自分では証拠にならないようなものしか手元にない」と考えてしまいがちです。しかし、実際は全く逆です。弁護士の役割の一つは、依頼者の方が「証拠にならない」と思っている情報の中に、法的に有効な証拠の断片を見つけ出したり、今後の交渉や裁判で有利になるような証拠をどのように集めれば良いかについて具体的なアドバイスを提供したりすることにあります。

例えば、「夫の帰りが急に遅くなった」「LINEの通知を隠すようになった」「特定の相手とのやり取りを削除している」といった、漠然とした状況証拠でも、弁護士はそれらを分析し、今後の証拠収集方針を立てることができます。証拠が不十分な段階で相談することで、違法な方法で証拠を集めてしまい、かえってトラブルを招くリスクを回避することも可能です。まずは専門家の意見を聞いてみることで、より効率的かつ法的に有効な証拠収集につながるケースがほとんどですので、証拠の有無にかかわらず、お気軽にご相談ください。

Q. 弁護士費用を払えるか不安です。分割払いは可能ですか?

弁護士費用について不安を感じるお気持ちはよく理解できます。実際に、「弁護士費用が高額で、支払いが難しいのではないか」というご相談は非常に多いです。しかし、ご安心ください。多くの法律事務所では、依頼者の方の経済状況に配慮し、柔軟な支払い方法に対応しています。

具体的には、着手金の「分割払い」を認めている事務所や、クレジットカード決済の利用が可能な事務所も増えています。また、経済的に厳しい状況にある方のために、法テラス(日本司法支援センター)が実施している民事法律扶助制度を利用できる場合もあります。この制度は、収入や資産などの一定の要件を満たすことで、弁護士費用の立て替えや分割払いが可能になるものです。

事務所によって対応できる支払い方法は異なりますので、初回相談の際に、ご自身の経済状況を正直に伝え、どのような支払い方法が可能か、遠慮なく相談してみることを強くお勧めします。事前に費用の不安を解消しておくことが、安心して手続きを進めるための第一歩となります。

Q. 解決までにかかる期間はどれくらいですか?

不倫問題の解決までにかかる期間は、事案の内容や相手方の対応によって大きく異なります。一概に「〇ヶ月で解決します」と断言することは難しいですが、一般的な目安としては以下のようになります。

まず、示談交渉でスムーズに合意に至るケースでは、弁護士が請求書を送付してから解決まで、だいたい3ヶ月から半年程度が目安となることが多いです。相手方がすぐに請求に応じたり、弁護士を立てて話し合いが進んだりすれば、比較的短期間で解決する可能性があります。

一方で、相手方が請求を無視したり、慰謝料の金額でなかなか折り合いがつかなかったり、相手方も弁護士を立てて交渉が難航したりするケースでは、解決まで半年から1年程度かかることもあります。交渉がまとまらない場合、最終的に裁判所に訴訟を提起することになりますが、訴訟に発展すると、一般的には1年~1年半以上と、さらに長期化する傾向にあります。

これらはあくまで一般的な目安であり、事案の複雑さや証拠の有無、当事者双方の主張などによって大きく変動します。正確な見通しについては、弁護士との相談の中で、具体的な状況を伝えて確認することをお勧めします。

Q. 離婚せずに不倫相手にだけ慰謝料を請求できますか?

はい、可能です。慰謝料請求は、必ずしも離婚とセットで行われるものではありません。配偶者の不倫が発覚した後、「夫婦関係を修復したい」「子どものために離婚は避けたい」と考える方は多くいらっしゃいます。このような場合でも、不倫相手に対して不貞行為の責任を追及し、慰謝料を請求することは十分に可能です。

実際に、離婚せずに不倫相手にだけ慰謝料を請求するケースは数多くあります。ただし、離婚を前提とする場合とでは、慰謝料の金額の相場が異なることがあります。一般的には、離婚に至らない場合の慰謝料は、離婚する場合よりも低額になる傾向があります。また、不倫相手から「あなたの配偶者にも責任がある」として、配偶者への求償権(支払った慰謝料の一部を配偶者に請求する権利)を行使される可能性も考慮に入れる必要があります。

離婚しないという選択肢を含め、ご自身の希望や状況に応じて、弁護士が最も適した解決策を提案してくれます。まずは専門家である弁護士に相談し、ご自身のケースでのメリット・デメリットや具体的な進め方について確認することをお勧めします。

まとめ:費用倒れを防ぐには早期の弁護士相談が鍵。名古屋の専門家を頼ろう

不倫の慰謝料請求において、最も避けたい「費用倒れ」は、適切な知識と戦略があれば十分に防げます。これまでの解説で示した通り、慰謝料相場の理解、弁護士費用と回収見込み額の比較検討、そして交渉を有利に進めるための有効な証拠確保という3つの鉄則を守ることが不可欠です。

しかし、感情的になりやすい不倫問題において、これら全てを個人で冷静に判断し、実行することは非常に困難です。法的な知識がない中で相手と直接交渉することは、精神的な負担が大きいだけでなく、不利な条件で合意してしまったり、逆に相手を刺激して状況を悪化させたりするリスクも伴います。

だからこそ、不倫問題に強い弁護士への早期の相談が、最も確実で賢明な解決策となります。専門家である弁護士は、あなたの状況を客観的に分析し、法的に有効な証拠収集のアドバイスから、適正な慰謝料額での交渉、さらには精神的・時間的負担の軽減まで、多角的にあなたをサポートしてくれます。

一人で悩み続け、精神的に追い詰められることはありません。名古屋には、あなたの味方となり、未来を切り開くためのサポートをしてくれる経験豊富な弁護士が多数存在します。まずは「初回相談無料」のサービスなどを利用して、専門家の意見を聞いてみるという一歩を踏み出してみましょう。それが、費用倒れを防ぎ、納得のいく解決へとつながる最も重要な鍵となるのです。

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