離婚裁判の期間はどれぐらい?短くするポイントも専門弁護士が解説

最終更新日: 2023年12月11日

  • 離婚裁判ではどれぐらいの期間が必要?
  • 離婚裁判の期間が長引いてしまう原因はなに?
  • なるべくスムーズに離婚裁判を進めたいと思っている

離婚を考えたときにどれぐらいの時間がかかるものなのか気になる方も多いでしょう。本記事では、離婚裁判の期間と長引く要因、期間を短くするポイントを解説していきます。

本記事のポイントは以下です。お悩みの方は詳細を弁護士と無料相談することが可能です。

  • 離婚裁判の判決までの期間は、最高裁判所が令和3年に発表したデータによると、平均14.1か月
  • 離婚裁判の期間が長引いてしまう原因は、「状況が複雑」「裁判での請求が多い」「立証のための証拠が少ない」の3つ
  • スムーズに離婚裁判を進めたい場合は、実績が豊富で交渉力のある弁護士に相談することが大切

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この記事を監修したのは

代表弁護士 春田 藤麿
代表弁護士春田 藤麿
第一東京弁護士会 所属
経歴
慶應義塾大学法学部卒業
慶應義塾大学法科大学院卒業
都内総合法律事務所勤務
春田法律事務所開設

詳しくはこちら

離婚裁判の期間はどれぐらい?

離婚裁判の期間は、最高裁判所が毎年公表しています。

ここでは、裁判所のデータを基に離婚裁判の期間を

  • 離婚調停の成立
  • 離婚裁判の判決

に分けて解説していきます。ただし、離婚裁判は個々の事情によって異なるので、具体的な期間はそれぞれの状況によって異なります。

離婚調停の成立までの期間は

最高裁判所が令和3年に発表したデータでは、離婚調停が成立するまでの期間は平均で7.6か月です。また、離婚調停が取下げになった案件では、平均4.3か月となっています。

離婚調停が成立するまでに対話を重ねることが必要となるため、状況によって期間は多少長くなる場合があります。

なお、最高裁判所の資料では「夫婦関係調整調停事件における終局区分別の平均審理期間の推移」として調停が成立した場合および取下げした場合の数値が公表されています。

参考:裁判の迅速化に係る検証に関する報告書 令和3年7月|最高裁判所事務総局

離婚裁判の判決までの期間は14.1か月

最高裁判所が令和3年に発表したデータでは、離婚裁判の平均審理期間は14.1か月となっています。

この10年の平均審理期間の推移を見ていくと、令和2年までは年々増加しており、令和3年はほぼ横ばいという数値になっています。

ただし、離婚裁判は個々の事情によって異なるので、具体的な期間はそれぞれの状況によって異なります。

出典:人事訴訟事件の概況 -令和3年1月~12月-|最高裁判所事務総局家庭局

離婚裁判の期間を長引かせる要因

次に、離婚裁判の期間を長引かせる要因について以下の3点を解説をしていきます。

  • 状況が複雑
  • 裁判での請求が多い
  • 立証のための証拠が少ない

それぞれ見ていきましょう。

状況が複雑

状況が複雑で離婚裁判の準備に時間がかかる場合、裁判所での訴訟手続きは長期化する可能性があります。たとえば、離婚を申し立てる方が弁護士を起用しない場合は、手続きがスムーズに進まず長期化するかもしれません。

また、不倫・不貞行為の立証に必要な証拠が揃っていないなかで、相手が夫婦関係は円満といった主張をしている場合などは、反論の準備に多くの時間を要する可能性があります。

裁判での請求が多い

離婚裁判で請求するものが多い場合、基本的に裁判所での訴訟手続きは複雑化し、長期化する可能性があります。財産分与や養育費、不動産などの財産分与に関する請求、証拠収集や証人の聴取が必要になる場合など、請求するものが多くなればなるほど、論点・争点が増え、時間も多くかかるでしょう。

立証のための証拠が少ない

立証のための証拠が少ない場合、裁判所での訴訟手続きは長期化する可能性があります。裁判官が請求事項を判断するためには証拠が必要であり、それが少ない場合は、証拠収集に時間をかける必要があるからです。証拠収集のために証人の出席や証言、証拠品の収集などを行う場合、検討を進めるために相応の時間が必要となるでしょう。

離婚裁判の期間を短くするためのポイント

続いて、離婚裁判の期間を短くするためのポイントについて以下の3点を解説していきます。

  • 協議や調停で合意済みの内容を整理
  • 和解を目指す
  • 離婚に強い弁護士に依頼

協議や調停で合意済みの内容を整理

離婚裁判の期間を短くするための1つ目のポイントとしては、協議や調停で合意済みの内容を整理することが挙げられます。

以前、合意した内容をあとからひっくり返されると、議論が余計に長引いてしまいます。そのため、協議や調停の相手との話し合いの中で合意した内容については、離婚協議書(合意書)を作成し、記録しておきましょう。

離婚協議書を裁判所に提出すれば、離婚裁判での証拠として活用することができます。

和解を目指す

離婚裁判の期間を短くするための2つ目のポイントとしては、和解を目指すことが挙げられます。

一般的には、和解を目指すことで、裁判所での訴訟手続きよりも時間をかけずに問題を解決することができます。和解を目指すためには、双方がコミュニケーションを取り、相手の意見を尊重しながら、話し合いを重ねることが重要です。

また、離婚に関する財産分与や養育費に関する合意など、具体的な事項についても協議を重ねる必要があります。

離婚に強い弁護士に依頼

離婚裁判の期間を短くするための3つ目のポイントとしては、離婚に強い弁護士に依頼することが挙げられます。

離婚を進めるために裁判や調停・和解といった方法がありますが、いずれの方法においても、離婚問題に対して経験が豊富な弁護士に相談すれば、円滑に手続きを進めることができるでしょう。

今の状況を相談することで、どのように離婚を進めるのがよいか、離婚届を出すタイミングなど弁護士と一緒に方針を考えることも可能です。

まとめ

本記事では、離婚裁判の期間と長引く要因、期間を短くするポイントを解説しました。

離婚の手続きに必要な期間を長期化させず、スムーズに手続きを進めるためには弁護士への相談をおすすめします。当事務所では、離婚に詳しい専門弁護士が豊富な経験と知識を生かしてサポートします。離婚に悩んでいる方はお気軽に初回の無料相談を利用し、アドバイスを受けてください。

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