交通事故の損害賠償請求の流れをわかりやすく解説!示談金を受け取るまでの期間と手順

2026年03月04日

交通事故の損害賠償請求の流れをわかりやすく解説!示談金を受け取るまでの期間と手順

「交通事故に遭ってケガをしたけれど、この先どう進んでいくのか分からない」
「相手の保険会社から示談の話が出たけれど、いつお金がもらえるの?」

突然の交通事故。痛みや不安を抱えながら、警察の対応や保険会社とのやり取りを進めるのは、被害者にとって大きな負担です。損害賠償(示談金)を適正に受け取るためには、「事故発生から解決までの流れ」を事前に把握し、各ステップで慎重に対応していくことが重要です。

この記事では、交通事故の発生から損害賠償金を受け取るまでの5つのステップと、知っておきたい注意点を分かりやすく解説します。

この記事を監修したのは

代表弁護士 春田 藤麿
代表弁護士春田 藤麿
第一東京弁護士会 所属
経歴
慶應義塾大学法学部卒業
慶應義塾大学法科大学院卒業
宅地建物取引士

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【全体像】交通事故発生から損害賠償(示談金)受け取りまでの5ステップ

一般的な人身事故(ケガのある事故)における損害賠償請求の流れは、次のとおりです。

  1. 事故直後〜治療開始(警察への届出・病院受診)
  2. 治療の継続〜症状固定(ケガの治療)
  3. 後遺障害等級認定の申請(※後遺症が残った場合のみ)
  4. 示談交渉の開始(損害賠償額の決定)
  5. 示談成立・損害賠償金の受け取り

それぞれのステップで被害者が行うべきことと、注意すべきポイントを見ていきましょう。

事故直後〜治療開始(※重要:人身事故への切り替え)

事故が発生したら、まずは警察を呼び、相手の身元(連絡先・保険会社)を確認します。そして、少しでも痛みや違和感がある場合は、当日または翌日には整形外科を受診することが望ましいです。

最初の注意点:「物損事故」のままにしないこと

事故当日、目立った外傷や痛みがなかったために「物損事故」として処理されるケースがあります。しかし、むちうちなどは数日後に症状が出ることも少なくありません。

物損事故のままでは、人身事故としての損害(治療費や慰謝料など)について十分な対応が受けられない可能性があります。後から痛みが出た場合は、病院で診断書を取得し、警察署で「人身事故への切り替え」の手続きを行いましょう。

弁護士が関与していれば、物損から人身への切り替え手続きについて具体的な助言を受けられ、初動対応で不利にならないようサポートを受けることができます。

治療の継続〜症状固定

ケガが完治する(治癒)、または「これ以上治療を続けても症状の大きな改善が見込めない状態」になるまで通院を続けます。この状態を「症状固定」といいます。

治療中の注意点:保険会社の「治療費打ち切り」への対応

通院から数ヶ月経つと、保険会社から治療費の支払い終了を打診されることがあります。しかし、治療を終了するかどうかを判断するのは原則として主治医です。

弁護士が入っていれば、主治医の意見を踏まえた上で治療継続の必要性を保険会社に伝え、打ち切りへの対応について交渉することが可能です。

後遺障害等級認定の申請(※後遺症が残った場合)

症状固定後も痛みやしびれ、可動域制限などが残った場合は、「後遺障害」の認定申請を行います。

主治医に「後遺障害診断書」を作成してもらい、審査機関へ提出します。等級が認定されると、入通院慰謝料に加え、後遺障害慰謝料や逸失利益が賠償項目に含まれます。

後遺障害の認定結果は賠償額に大きく影響するため、診断書の内容や手続きは慎重に進めることが大切です。

弁護士がいれば、診断書の記載内容の確認や資料の整備、必要に応じた異議申立ての対応まで一貫してサポートを受けることができます。

示談交渉の開始(損害賠償額の決定)

ケガが完治した、または後遺障害の等級が確定した段階で、保険会社から損害賠償額の提示(示談案)がなされます。

示談交渉の注意点:提示額をそのまま受け入れない

保険会社の提示額は、一定の基準に基づいて算定されていますが、法的観点からみた適正額(いわゆる弁護士基準)とは差がある場合もあります。

提示された金額が妥当かどうかは、示談書に署名する前に確認することが重要です。必要に応じて弁護士の意見を求めると安心です。

示談成立・損害賠償金の受け取り

示談内容に双方が合意し、示談書を取り交わすと示談が成立します。通常は、示談書返送後1〜2週間程度で賠償金が振り込まれます。

示談書には清算条項が含まれることが一般的で、原則として後から追加請求はできません。

弁護士が関与していれば、示談書の内容確認や将来のリスクを踏まえた最終チェックを行った上で合意することができ、後悔のない形で解決しやすくなります。

よくある質問(FAQ)

Q:事故から示談金が振り込まれるまで、どのくらいの期間がかかりますか?

A:ケガの程度や後遺障害の有無によって異なります。
通院が3ヶ月程度で終了し、後遺障害がない場合は、事故から約4〜5ヶ月程度で解決することもあります。一方、治療が長期化したり、後遺障害の申請や異議申立てを行う場合は、1年以上かかることもあります。

Q:治療中ですが生活費が不安です。示談前に一部支払いを受けられますか?

A:仮渡金制度や内払いが利用できる場合があります。
自賠責保険の仮渡金制度を利用すれば、示談前でも一定額を受け取れる可能性があります。また、休業損害については、内払いに応じてもらえるケースもあります。

Q:示談書にサインした後に後遺症が出た場合、追加請求できますか?

A:原則として追加請求は難しいとされています。
示談書には清算条項が含まれるのが一般的です。そのため、示談前に治療状況や症状の見通しを十分に確認することが重要です。不安がある場合は、署名前に弁護士へ相談することをおすすめします。

スムーズな解決のために、早期の相談を検討するという選択肢

交通事故の損害賠償請求は、専門的な知識や対応が求められる場面も多くあります。保険会社とのやり取りに不安を感じている場合や、提示された示談金が妥当なのか判断できない場合には、弁護士へ相談することで状況を整理しやすくなります。

早い段階で相談することで、

  • 保険会社とのやり取りを弁護士に任せられる
  • 人身事故への切り替えや治療の進め方について助言を受けられる
  • 後遺障害認定の手続きについてサポートを受けられる
  • 提示された賠償額が適切かどうか確認できる

といったメリットがあります。

「今の対応で問題ないのか知りたい」
「保険会社から示談書が届いたが、このままサインしてよいのか不安」

このようなお悩みがある場合は、早めに弁護士へ相談することで、現状を整理し今後の見通しについて具体的なアドバイスを受けることができます。

当事務所では、交通事故の被害者向けのご相談を初回無料で受け付けています。LINEでのご相談にも対応していますので、まずはお気軽にお問い合わせください。状況を丁寧にお伺いし、適切な解決に向けてサポートいたします。

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