オンラインカジノは違法?逮捕されるケースと警告後の対処法を解説

2026年05月29日

オンラインカジノは違法?逮捕されるケースと警告後の対処法を解説

「海外の合法カジノサイトを使っているから大丈夫では?」「友人が摘発されたと聞いた。自分も危ないか?」「警察から連絡が来た。どうすればいい?」

オンラインカジノをめぐる法律の解釈は複雑で、「海外ライセンスがあれば合法」「少額なら問題ない」という誤解が広がっています。しかし現実には、日本国内でのオンラインカジノ利用は賭博罪(刑法第185条)に該当する可能性があり、近年は一般利用者への摘発も増加しています。

この記事では、オンラインカジノの法的リスク・逮捕されるケース・逮捕後の流れ・警告を受けた後の対処法を弁護士が詳しく解説します。

この記事を監修したのは

代表弁護士 春田 藤麿
代表弁護士 春田 藤麿
第一東京弁護士会 所属
経歴
慶應義塾大学法学部卒業
慶應義塾大学法科大学院卒業
都内法律事務所勤務
当事務所開設
資格
宅地建物取引士
情報処理安全確保支援士

「家族が逮捕された」「示談したい」など、300件以上の刑事事件のご相談に対応してきました。(※2026年3月時点)これまでの実務経験をもとに、法律のポイントを分かりやすく解説しています。

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目次

オンラインカジノは違法か?

日本の賭博罪の仕組み

日本では、刑法第185条(賭博罪)・第186条(常習賭博罪・賭博場開帳等図利罪)により、金銭・財物を賭けるゲームは原則として違法です。賭博罪の「賭博」とは、「偶然の事情によって財物の得喪を争う行為」を指し、オンラインカジノのスロット・ルーレット・バカラなどはこれに該当します。

  • 賭博罪(刑法第185条)
    50万円以下の罰金または科料
  • 常習賭博罪(刑法第186条第1項)
    3年以下の拘禁刑
  • 賭博場開帳等図利罪(刑法第186条第2項)
    3月以上5年以下の拘禁刑

賭博罪で逮捕される条件と逮捕後の全流れについては、以下の記事で詳しく解説しています。

賭博で逮捕される条件とは?刑罰と逮捕後の流れを解説

コラム

2023/08/21

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「海外の合法サイト」でも違法になるのか

多くのオンラインカジノサービスは、海外でライセンスを取得しています。しかし、利用者が日本国内でプレイする行為は日本の賭博罪の適用を受けますサーバーが海外にある・海外でライセンスを持っているという事実は、日本での違法性を消滅させません。

「海外で合法だから大丈夫」という考えは、日本の法律では通用しません。この点は多くの利用者が誤解しているため、特に注意が必要です。

グレーゾーンが生じる理由と近年の変化

以前は「利用者個人まで摘発されることはない」という認識が広まっていましたが、近年はこの状況が変わっています。

  • 摘発の優先順位として、かつては運営者・広告主・アフィリエイターが先に標的とされていた
  • 2020年以降、一般の利用者(プレイヤー)への摘発事例が全国で増加
  • 銀行口座の大きな入出金が金融機関から通報され、捜査端緒になるケースがある
  • 警察が利用者のIPアドレスを特定して任意同行を求める手法が増えている

「まだ摘発されていない」「少額だから大丈夫」という楽観視は危険です。

賭博罪の自首が有効なケースと現行犯以外の逮捕リスクについては、以下の記事をご覧ください。

賭博罪は現行犯以外もある?自首についても解説

コラム

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逮捕・摘発されるケースとリスクの程度

ケース

摘発リスク

適用される可能性のある罪名

高額かつ常習的な利用
(数百万円規模・長期間)

高い

常習賭博罪(3年以下の拘禁刑)

SNS・ブログでの宣伝・紹介
(アフィリエイト)

高い

賭博場開帳等図利罪
(3月以上5年以下の拘禁刑)

友人グループ内での
金銭的な賭け・主催

中〜高い

賭博場開帳等図利罪または
単純賭博罪

不審な入出金が
金融機関に通報されたケース

中程度

賭博罪・常習賭博罪

少額・単発の利用

低い

単純賭博罪(50万円以下の罰金)

逮捕・在宅捜査後の流れ

オンラインカジノ事件の捜査の特徴

オンラインカジノ事件は、在宅捜査(逮捕なしで捜査が進む)から始まるケースが多いです。突然逮捕されるのではなく、「警察から電話が来た」「任意出頭を求められた」という形で発覚することがほとんどです。

在宅捜査の場合でも、取調べに応じる・供述調書に署名するという行為が後の処分に大きく影響します。「任意だから気軽に話してよい」という認識は危険です。弁護士への相談は、警察からの最初の連絡があった段階で行うことが最善です。

段階

内容

弁護士の役割

警察からの連絡・
任意出頭要請

電話・訪問で呼び出しがある

取調べ前のアドバイス・
同行・黙秘権指導

任意取調べ

警察署での事情聴取
(拒否できるが拒否リスクあり)

取調べ対応の指導・
調書署名の確認

逮捕(まれに)

高額・常習ケースでは
逮捕状による身柄拘束も

接見・勾留阻止の申立

検察への書類送致

警察から検察へ事件が移る

不起訴に向けた意見書提出

起訴・不起訴の決定

初犯・少額は不起訴または
略式命令(罰金)が多い

不起訴・略式命令への誘導

略式命令または公判

罰金刑(略式)または
懲役の正式裁判

量刑軽減・執行猶予の獲得

在宅捜査で警察から呼び出しが来た場合の対応と期間の目安については、以下の記事で詳しく解説しています。

在宅事件の呼び出しはいつ?期間と対応の流れを解説

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略式命令(罰金)での解決

単純賭博罪(刑法第185条)の場合、起訴されても略式命令(罰金刑)で解決するケースが多いです。略式命令とは、正式な公開裁判を経ずに書面のみで罰金を科す手続きです。罰金を納付すれば事件は終結しますが、前科がつく点に注意が必要です。

罰金刑(略式命令)が会社にバレるリスクや前科への影響については、以下の記事をご覧ください。

罰金刑は会社にバレる?前科になる?バレる原因と回避する方法を弁護士が解説

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常習賭博罪が適用された場合

長期間・高額の利用が常習と判断されると、常習賭博罪(3年以下の拘禁刑)が適用される可能性があります。この場合、略式命令での解決が難しくなり、正式裁判で拘禁刑を争うことになります。弁護士が「常習性の程度」を法的に評価し、単純賭博罪への罪名変更・不起訴を目指すことが重要です。

警察から連絡を受けた場合の対処法

即日オンラインカジノの利用を完全停止する

警察から連絡があった時点で、すべてのオンラインカジノの利用を即日停止してください。継続した利用は「常習性」の証拠になり、処分が重くなるリスクがあります。アカウントの削除・入金の停止を速やかに行いましょう。

 取調べ前に必ず弁護士に相談する

「任意同行を求められた」「警察から電話が来た」という段階で、取調べを受ける前に弁護士に相談することが最重要です。取調べで何を話すか・何を話さないかは、最終的な処分(不起訴か起訴か・罰金か懲役か)に直結します。弁護士のアドバイスなしに警察の取調べに応じることは、意図せず自分に不利な供述をするリスクがあります。

また「任意の取調べだから、弁護士は必要ない」という考えは誤りです。任意の段階から弁護士に同行を求めることができます。

入出金記録・利用期間を整理する

利用していたサイト名・利用期間・入出金の総額・口座の記録を整理しておくことで、弁護士が適切な弁護方針を立てやすくなります。「常習性がない」「利用額が少ない」という事情は、不起訴・罰金のみでの解決に有利に働きます。

家族・職場への対応を弁護士と相談する

在宅捜査の場合、職場への通知は原則ありません。ただし身柄が拘束された場合は欠勤が続くことで発覚するリスクがあります。弁護士が早期釈放・在宅捜査への切り替えを目指すことで、家族・職場への影響を最小限に抑えることができます。

弁護士に依頼することで何が変わるか

取調べ対応の指導(不利な自白を防ぐ)

弁護士は取調べ前に「何を話すべきか・何を話すべきでないか」を具体的に指導します。特に「常習性の程度」「利用金額の詳細」「他者への勧誘の有無」は、処分の重さに直結するため、慎重に対応する必要があります。

不起訴・起訴猶予への誘導

初犯・少額の利用であれば、弁護士が検察官に対して「起訴猶予を求める意見書」を提出することで不起訴処分を目指せます。反省文・利用停止の誓約書・再発防止策を添付することで、不起訴の可能性が高まります。

刑事事件で不起訴処分を獲得するために知っておくべきことは、以下の記事で詳しく解説しています。

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罪名の軽減(常習賭博罪→単純賭博罪)

常習賭博罪として捜査されている場合でも、弁護士が「常習性の程度が低い」「生活費のために続けていたわけではない」という事情を主張することで、単純賭博罪(罰金のみ)への変更を目指すことができます。罪名が変わると処分が大幅に軽くなります。

アフィリエイト・紹介活動の故意性の争い

オンラインカジノの紹介・アフィリエイト活動で賭博場開帳等図利罪の疑いをかけられた場合、「賭博場を開帳する認識があったか(故意の有無)」が争点になります。弁護士が「単純なアフィリエイト活動であり、賭博場開帳の認識はなかった」という主張を法的に構築します。

刑事事件で弁護士に依頼した場合の費用相場と依頼のタイミングについては、以下の記事をご覧ください。

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よくある状況と対応例

在宅取調べを受けたが不起訴になったケース

状況

30代会社員男性。月に数万円程度のオンラインカジノ利用を半年間続けていた。ある日警察から「話を聞かせてほしい」と電話があり、弁護士に相談。

対応

弁護士が取調べ前に「利用目的・金額・期間」の整理と黙秘権・供述範囲のアドバイスを実施。利用を即日停止した証拠・反省文・再発防止の誓約書を作成し検察に提出。「初犯・少額・常習性なし」という事情を意見書で強調した。

→ 結果:不起訴(起訴猶予)。前科なし。会社・家族への影響もなかった。

※こちらはあくまで参考であり、実際の案件とは異なります。

高額利用で常習賭博を疑われたが単純賭博罪・罰金で解決したケース

状況

40代男性。3年にわたり総額数百万円規模のオンラインカジノ利用。銀行口座の大きな入出金が金融機関に通報され、常習賭博罪の疑いで任意同行を求められた。

対応

弁護士が入出金記録を精査し、「勝ち分の再投資が多く実質的な投下資金は少額」「生活費を賭けた常習的な行為ではない」と分析。常習性の程度を低く評価するよう検察に意見書を提出。即日利用停止・深い反省を示す書面を添付した。

→ 結果:単純賭博罪として処理。略式命令(罰金50万円)。懲役・前科への影響を最小限に抑えた。

※こちらはあくまで参考であり、実際の案件とは異なります。

アフィリエイト活動が問題になったケース

状況

20代男性。趣味のブログでオンラインカジノを紹介し、アフィリエイト報酬を受け取っていた。賭博場開帳等図利罪の容疑で警察から連絡があった。

対応

弁護士が「アフィリエイトの仕組みの認識・報酬の規模・実際の関与度」を精査。「賭博場を開帳する認識はなく、単純な広告紹介行為だった」という主張を法的に構築。サイトの即時削除・活動停止を証明した。

→ 結果:起訴猶予(不起訴)。故意性・関与度が軽微と評価され、前科なしで終結。

※こちらはあくまで参考であり、実際の案件とは異なります。

友人グループ内の賭けで捜査が入ったケース

状況

30代男性。友人グループ5人でオンラインカジノを使ってリーグ戦形式で競い、勝った人にまとめて支払う形の賭けをしていた。グループ内の一人が別件で警察に逮捕された際に発覚し、全員に捜査が及んだ。

対応

弁護士が各人の関与度・主催者の特定・金額の規模を整理。「グループ内の少額の娯楽的な賭けであり、賭博場開帳には当たらない」として全員について単純賭博罪の処理を求める意見書を提出。

→ 結果:全員が単純賭博罪として処理。略式命令(罰金)で解決。懲役・身柄拘束は回避した。

※こちらはあくまで参考であり、実際の案件とは異なります。

オンラインカジノに関するよくある質問(FAQ)

Q:少額のオンラインカジノは問題ありませんか?

A:金額の多少にかかわらず、日本国内でのオンラインカジノ利用は賭博罪に該当する可能性があります。少額であれば摘発リスクは相対的に低く、摘発されても不起訴・罰金のみで終わる可能性が高いです。しかし「少額なら違法ではない」という認識は誤りです。警察から連絡があった場合は金額にかかわらず弁護士に相談することをお勧めします。

Q:「海外の合法サイト」であれば捕まりませんか?

A:捕まらないとは言い切れません。オンラインカジノが海外でライセンスを持っていても、日本国内で利用する行為には日本の賭博罪が適用されます。「海外の合法性」は日本での違法性を消滅させません。近年の摘発事例でも、海外ライセンスのサイトを利用していた日本人が摘発されたケースがあります。

Q:仮想通貨でのオンラインカジノはどうですか?

A:仮想通貨(ビットコイン等)を使った賭博も同様に賭博罪の対象になり得ます。決済手段が仮想通貨であることによる免責はありません。また仮想通貨の取引履歴は税務署・警察が追跡できるため、「仮想通貨なら足がつかない」という認識は誤りです。

Q:警察から連絡が来たが、素直に話せば軽くなりますか?

A:必ずしもそうとは言えません。「素直に全部話す」ことで利用状況・金額・期間が詳しく記録された調書が作成され、常習性・高額性が明らかになると、かえって処分が重くなる場合があります。取調べ前に弁護士に相談し、「何をどこまで話すか」の方針を決めることが重要です。

警察からの呼び出しに対する正しい対応と逮捕に至る流れについては、以下の記事で詳しく解説しています。

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Q:オンラインカジノで逮捕されたら会社にバレますか?

A:在宅捜査(逮捕なし)の場合は、会社への通知は原則ありません。取調べに任意で応じる間は、職場には基本的に発覚しません。ただし逮捕・身柄拘束が発生すると欠勤が続くため発覚するリスクがあります。弁護士が早期の在宅捜査への切り替え・釈放を目指すことで、会社への影響を最小限に抑えることができます。

略式起訴・罰金刑が職場に知られるリスクと解雇を防ぐための対策については、以下の記事をご覧ください。

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Q:過去のオンラインカジノ利用について今から対処できますか?

A:警察から連絡が来る前であれば、「利用をすぐに停止する」以外にできることは限られます。ただし警察からの連絡が来た段階では、弁護士への早期相談が処分の軽減に直結します。「すでに大量に利用してしまった」「かなりの金額が動いている」という場合でも、弁護士が状況を整理した上で最善の対応策を一緒に考えます。

まとめ:オンラインカジノは違法。警告・連絡が来たら速やかに弁護士へ

オンラインカジノは日本では違法であり、一般利用者への摘発も近年増加しています。「まだ大丈夫」という状況は突然変わります。

対処のポイントをまとめます。

  • 警察からの連絡があったら即日利用停止
    継続は「常習性」の証拠になる
  • 取調べ前に弁護士に相談
    何を話すかで処分が大きく変わる
  • 入出金記録の整理
    利用状況の把握が弁護方針の出発点
  • 不起訴・罰金のみを目指す
    初犯・少額であれば弁護士の介入で前科回避の可能性がある
  • アフィリエイト・紹介活動は特に危険
    賭博場開帳等図利罪として重く扱われる場合がある

「警察から連絡が来た」「摘発が不安」という方は、まず弁護士にご相談ください。初回相談は無料、24時間応受付しています。

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