追加工事代金を請求されたケース

最終更新日: 2023年06月13日

ケース

リフォーム工事を引き受けた施工業者に十分な施工能力がなかったため、施主もリフォーム工事を手伝わざるをえなくなった。

その結果、当初の工期を大きく遅延した。

ところが、施主が手伝いをしたことがあだとなり、施工業者は、施主に対して、施主に邪魔された分、費用がかさんだなどと主張して、追加工事代金として本工事代金(400万円程度)をはるかに上回る代金1000万円を請求してきた。

解決まで

当事務所が入った時点で、既に裁判手続となっており、一方的な施工業者側の意見しか出ていなかったため、裁判所の施主に対する第一印象はあまり良いものではない状態から始まっていた。

しかも、本案件は、紛争に至るまでの経緯がかなり特殊で分かりにくい事案であったため、なぜ高額な追加工事代金が発生することになったのか、その原因を分かりやすく説明する必要があった。

そこで、当事務所は、紛争に至る経緯を簡潔に説明するとともに、施主本人の声も重要と考え、施主の率直な思いを裁判所にぶつけてもらった。その結果、裁判所は紛争の根本的な原因が施工業者側にあることを理解し、追加工事代金の請求については取り下げられ、未払いとなっていた本工事代金100万円のみを支払って解決となった。

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