不倫問題の相談で後悔しないためのポイントは?窓口から準備・弁護士選びまで徹底解説
2024年12月28日
- パートナーの不倫が発覚した。離婚するか否かを決める前に、公的機関や弁護士にいろいろと相談したい。
- パートナーの不倫問題を解決する場合、前もって専門家に相談した方がよいのだろうか?
- パートナーの不倫を相談するとき、不倫問題に強い弁護士を選びたい
パートナーの不倫の発覚に大きな衝撃を受け、感情的に事実を問いただすと、更に関係が悪化するおそれがあります。
まずは冷静になり、公的な機関や法律の専門家等に不倫問題を相談しましょう。相談すれば冷静に今後の対応を検討できます。
そこで今回は、不倫問題の解決に携わってきた専門弁護士が、不倫を相談できる窓口、不倫問題に強い弁護士の特徴等を詳しく解説します。
本記事のポイントは以下です。お悩みの方は詳細を弁護士と無料相談することが可能です。
- 不倫を相談できる窓口には、自治体の相談窓口や法テラス、法律事務所等があげられる
- 不倫の相談後は、パートナーとの関係を修復するか、離婚するか等を冷静に判断する
- 不倫問題を解決したいなら、専門弁護士に相談し今後の対応方法を検討しよう
不倫を相談できる窓口
パートナーの不倫問題を相談できる窓口は数多くあります。
無料で受け付けているところもあるので、気軽に不安や悩みを相談できることでしょう。
自治体の相談窓口
お住まいの市区町村役場の中には、家庭の問題に関する相談を無料で受け付けているところがあります。不倫も家庭の問題に該当します。
相談を担当するのは主に弁護士で、当番制で対応しているケースがほとんどです。
無料相談窓口の利用条件・利用方法は次の通りです。
- 地域住民なら誰でも利用可
- 無料相談時間:30分
- 事前の予約が必要
- 相談可能日時が限定されている自治体が多い
- 開庁時間以外は相談不可
- 住民の公平性に配慮し、「利用回数は1人につき〇か月に1回」と上限設定がなされている場合もある
相談したいなら、前もって市区町村役場に問い合わせ、利用方法等を聞いておきましょう。
カウンセリング
カウンセラーの資格を持つプロが相談に応じるサービスもあります。
有料の相談サービスがほとんどです。ただし、相談時間は60分〜90分と長めに利用でき、じっくりとカウンセラーと今後の対応を話し合えます。
相談窓口の利用条件・利用方法は次の通りです。
- 基本的に誰でも利用可
- 面会による相談の他、オンライン相談が可能なところも多い
- 相談時間:60分〜90分
- 相談料:約8,000~15,000円
- 事前の予約が必要:電話またはメールで予約可
- 平日はもちろん土日も利用可
不倫され不安定となった心の安定を取り戻したいとき、頼りになる相談先といえます。
法テラス
パートナーの不倫が発覚し、離婚・慰謝料請求または関係修復を検討している場合、法テラスで無料相談が可能です。
法テラスの正式名称は「日本司法支援センター(法務省所管の法人)」で、国民が法律問題を気軽に相談できるよう設置された窓口です。
無料法律相談の利用条件・利用方法は次の通りです。
- 弁護士等の無料相談が受けられる
- 相談時間:1回30分
- 同じ内容の相談なら3回までが上限
- 原則として事前の予約が必要
- 利用制限:収入・資産が一定の基準以下であること
探偵事務所
パートナーの不倫の確実な証拠をつかみたいなら、探偵事務所に相談しましょう。
また、探偵事務所の中には、カウンセラーの資格を持つ相談員が対応するところもあります。
探偵事務所の利用条件・利用方法は次の通りです。
- 誰でも利用可
- 何回も無料相談を受けられる事務所が多い
- 相談時間:30~60分
- 原則として事前の予約が必要
- 無理に委任契約を締結する必要はない
不倫の証拠を得られれば、パートナーに離婚・慰謝料請求を行うとき、非常に有利な立場となります。
探偵事務所のアドバイスを受けて、相談者本人が不倫調査・証拠収集を進めても構いません。しかし、一人だけの力では調査活動に限界があり、結局証拠をつかめない場合もあるでしょう。
自分自身の調査では不倫の確実な証拠をつかめないと感じたら、無理をせずに、調査のプロである探偵に依頼した方が安心できます。
法律相談センター
各都道府県の弁護士会が設置している「法律相談センター」で、不倫問題の相談が可能です。
調停や裁判を利用した、パートナーへの離婚・慰謝料請求または関係修復の方法の説明が受けられます。
法律相談センターの利用条件・利用方法は次の通りです。
- 基本的に誰でも利用可
- 面会による相談の他、オンライン相談が可能な場合もある
- 相談時間:30分
- 相談料:5,500円
- 事前の予約が必要:電話またはメールで予約可
- 相談可能日時が限定されている
参考:全国の弁護士会の法律相談センター | 日本弁護士連合会
法律事務所
各法律事務所でも、無料相談に対応しているところがあります。
パートナーの不倫問題を解決するための方法について話し合いが可能です。
法律事務所の利用条件・利用方法は次の通りです。
- 基本的に誰でも利用可
- 面会による相談の他、オンライン相談が可能な場合もある
- 相談時間:30分
- 相談料:初回相談無料の事務所もある(有料:30分5,500円)
- 事前の予約が必要:電話またはメール、LINEで予約可
- 予約すればどのような時間帯でも可能
- 無理に委任契約を締結する必要はない
弁護士に相談後、代理人を依頼すれば離婚の調停・裁判の他、パートナーとの協議による離婚の他、関係修復の交渉も任せられます。
不倫を相談する前に準備すべきこと
パートナーの不倫で精神的に衝撃を受けるかもしれません。すぐにでも公的な機関や専門家に相談したいところでしょう。
しかし、相談前にどのような解決を図りたいのか、不明な点や疑問点等をまとめておいた方が、質問に応じる側も有益なアドバイスを提供しやすいです。
目標の明確化
パートナーの不倫に対してどのような対応を行うか、明確な目標を定めましょう。
次のような目標を選んだ場合、それぞれ解決方法が異なってきます。
- パートナーと離婚したい→慰謝料請求も含めた離婚の協議や調停、裁判
- パートナーと離婚しないが責任は追及したい→慰謝料請求、和解協議書の作成
もちろんパートナーだけに責任を追及せず、不倫相手にも慰謝料請求や、パートナーとの接見禁止(離婚しない場合)の要求も可能です。
それぞれの目標に応じた対応を図るため、相談先をどこにするか検討していきます。
質問事項の列挙
相談窓口を利用する前に、質問事項をまとめておきましょう。相談サービスには制限時間があるので、テンポよく相談を進めていく必要があります。
たとえば初回相談無料(30分)の法律事務所で相談する場合、次のように質問事項を準備しておきます(離婚を目指す場合)。
- 離婚手続きはどのように行うのか?
- 慰謝料の金額はいくらくらいが相場か?
- 離婚の交渉や裁判で有利となる証拠について教えて欲しい
- パートナーとの協議のときも、弁護士のサポートが受けられるか? 等
4項目くらいならば、30分間という短い時間でも、有益なアドバイスが得られることでしょう。
証拠収集
相談前に不倫の証拠を集めていたなら、不倫の相談が非常に進めやすいです。
不倫現場の画像や動画撮影、不倫に関してのメールやLINEのやりとり等、様々な証拠が揃えば、担当者にも不倫の悪質性が十分に伝わることでしょう。
証拠収集後に弁護士と相談した場合、不倫の内容をもとに適正な慰謝料請求額が算定できます。
ただし、不倫の確実な証拠といえるのは、パートナーと不倫相手の性行為または性行為が推認できる画像・動画等です。
性行為が推認できる画像・動画とは、たとえば2人でラブホテルを出入りしている現場の撮影等があげられます。
一人だけの力では取得がなかなか難しい証拠なので、調査のプロである探偵に、撮影を依頼した方がよいでしょう。
不倫を相談した後の流れ
パートナーの不倫を相談した後は、いよいよ問題解決のために行動を開始します。
しかし、心の整理がつかないままでは、行動する過程で判断に迷ったり、感情的となり深刻な事態に発展したりする可能性があります。
心の整理
まずは心の整理をつけましょう。相談後にどのような対応を行っていくか、冷静に把握していきます。
相談窓口の担当者のアドバイスを参考に、不安な気持ちを落ち着けながら、行動を開始しましょう。
なお、パートナーとの関係修復を行うにしても、離婚へ進むにしても、弁護士に代理人を依頼できます。弁護士は法的なサポートの他に、依頼者の精神的な支えともなるでしょう。
自分の力だけでは不安なら、弁護士のサポートを得るのも有効な方法の一つです。
関係修復
パートナーとの関係修復を図りたいならば、不倫の証拠を提示したうえで謝罪を求め、二度と不倫をしないと約束させましょう。
関係修復の条件として取り決める内容は、主に次の通りです。
- パートナーが謝罪し、二度と不倫をしないと約束する
- 不倫相手との今後の接見を禁止する
- 慰謝料の金額、支払方法、支払期日:関係修復の場合、必ずしも定める必要はない
- ペナルティ:約束を破った場合、離婚や慰謝料請求を行う等
- 和解が成立したら、双方とも不倫問題を蒸し返さない
条件に合意したら「和解協議書」を2通作成し、それぞれが1通ずつ大切に保管しておきましょう。
なお、関係修復の協議がまとまらない場合は、家庭裁判所に「夫婦関係調整調停(円満)」の申し立てができます。
夫婦関係調整調停(円満)は、夫婦関係の回復を図る調停です。調停委員が夫婦の事情を聴いたうえで、必要な助言や和解案を提示し、問題の解決を図っていきます。
離婚手続き
パートナーとの離婚を目指すならば、離婚の条件を決定しましょう。
離婚の場合は、次のような内容を取り決めていく必要があります。
- 離婚:離婚するかしないか等
- 財産分与:夫婦の共有財産の分与割合
- 慰謝料:不倫により受けた精神的苦痛の賠償金額
- 親権:子の親権者をどちらにするかの決定
- 養育費:子の養育費の金額や支給期間、支給方法
- 面会交流:非親権者が子と面会する日時の決定
- 年金分割:婚姻期間中、夫婦が支払った厚生年金の年金保険料を分け合う方法
夫婦の協議がまとまらない場合は調停、調停不成立なら裁判で離婚・離婚条件を争います。
不倫を相談できる弁護士の特徴
パートナーの不倫問題を弁護士に相談する場合、誰でもよいわけではありません。
不倫・離婚問題の交渉・裁判に実績豊富な弁護士を選任する必要があります。
豊富な実績
不倫・離婚問題の交渉・裁判に実績豊富な弁護士かどうかは、法律事務所のホームページで確認が可能です。
- 「不倫離婚問題の相談実績累計〇万件」等と具体的な数字が明記されている
- 不倫や離婚問題に関する相談事例、記事等が豊富に掲載されている
- 不倫や離婚問題に関する相談~解決までの手順、弁護士費用(目安)が明示されている
上記の内容がホームページで確認できれば、実績豊富な弁護士と判断できるでしょう。
親身な対応
ホームページで確認し、不倫・離婚問題の交渉・裁判に実績豊富とわかっても、まだ安心はできません。
親身な対応ができる弁護士かどうかは、実際に相談してみて判断する必要があります。弁護士と相談するときは次の点を確認してみましょう。
- 相談者の質問や悩みに対し、穏やかにわかりやすく回答しているか?
- 相談者の話をさえぎり、今後の手続きの説明ばかりを行っていないか?
- 弁護士費用の正確な見積もりや、追加費用の可能性をわかりやすく説明しているか?
- 委任契約を締結するようしつこく要求していないか?
相談者へ親身に対応し、話がわかりやすく高圧的な部分もない、弁護士費用の内訳を詳しく説明しているなら、信用のおける弁護士といえます。
迅速な対応
不倫問題の相談をしたいとき、いつでも迅速に対応できる法律事務所なら安心です。
有益なアドバイスを受けられないまま、関係修復や離婚の手続きに進んでしまうと、不測の事態が発生し、結果的に問題解決が遠のいてしまう可能性もあります。
そのため、なるべく早く弁護士と相談ができる法律事務所を選びましょう。
法律事務所の中には電話やメールの他に、LINEでも24時間365日対応しているところがあります。
用意されている連絡ツールを利用すれば、たとえ深夜に予約しても、翌朝には弁護士に相談できる準備が整えられることでしょう。
なお、24時間365日オペレーターによる相談サービスが利用できる事務所も存在します。
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※内容によってはご相談をお受けできない場合がありますので、ご了承ください。