アスベストの弁護士費用は後払いにできる?相場は?

2024年04月29日

アスベストの弁護士費用は後払いにできる?相場は?

アスベスト補償請求の弁護士費用の相場は?
法律事務所によって弁護士費用に違いはある?
依頼時にお金を払う必要がある?後払いにできない?

アスベストの各種給付の請求手続について弁護士に依頼したい方は多くおられます。アスベスト補償を専門的に対応している法律事務所はいくつかありますが、どこに依頼をするか検討する際には弁護士費用も一つの判断基準となるでしょう。

本コラムではアスベストの補償について詳しい弁護士が、アスベストに関する弁護士費用の仕組みや相場などについて説明をします。

アスベスト被害に強い弁護士はこちら

この記事を監修したのは

代表弁護士 春田 藤麿
代表弁護士春田 藤麿
第一東京弁護士会 所属
経歴
慶應義塾大学法学部卒業
慶應義塾大学法科大学院卒業
都内総合法律事務所勤務
春田法律事務所開設

詳しくはこちら

アスベストの弁護士費用は成功報酬制

アスベストの被害者のための補償制度としては、労災保険制度、石綿健康被害救済制度、建設アスベスト給付金制度があります。いずれについても当事務所を含む多くの法律事務所が成功報酬制としています。

弁護士費用は通常、依頼時にいただく着手金と案件終結時にいただく成功報酬金から構成されます。成功報酬制とは、着手金をいただかず、その着手金相当の弁護士費用も成功報酬金として案件終結時にいただく弁護士費用の後払いシステムです。

ご依頼時にお客様に経済的負担をかけないよういしたいという配慮と、国から給付が支払われるため支払元の支払能力に不安がないことから、アスベスト被害の案件では多くの法律事務所が成功報酬制を採用しています。

ただし、着手金がない点はいずれの成功報酬制にも共通しますが、事務手数料や実費については事前に頂戴する法律事務所もありますので注意が必要です。当事務所は事務手数料も含めて給付の中からいただきますので「完全」成功報酬制といえます。

アスベストの弁護士費用の相場

次に、アスベスト被害の各種給付請求について、弁護士費用の相場を説明します。

多くの法律事務所が成功報酬制を採用していますが、成功報酬の金額については違いがあります。

特に建設アスベスト給付金制度の成功報酬金については、一律に15%としている法律事務所もあれば、既に労災認定を受けている場合には請求手続の負担が軽減されるため5%としている法律事務所もあります。

当事務所の費用は下記のとおりです(消費税別)。

必ずしも支給金額が大きければ、それに比例して弁護士の業務負担も大きくなるわけではありません。そのため、当事務所では成功報酬の上限金額を設けています。また、労災給付や石綿健康被害救済制度の給付については、お客様の負担が大きくならないように定額としております。

【建設アスベスト給付金】
  1. 本人請求 支給額の10%(上限80万円)
  2. 遺族請求 支給額の10%(上限100万円)
  3. 労災認定あり場合 支給額の5%(上限50万円)
  4. 追加請求の場合 一律20万円
【労災・特別遺族給付金】
  1. 本人請求 20万円
  2. 遺族請求 40万円
【救済給付】
  1. 一律20万円

アスベストについて弁護士費用をかけるメリット

最後に、上記の弁護士費用をかけてでもアスベスト被害の救済について弁護士に依頼するメリットについて3点、説明します。

請求手続の負担軽減

弁護士費用をかけても依頼するメリットの1点目は、請求手続の負担軽減です。

アスベスト被害の給付請求のためには、多数の資料の収集や書類作成が必要となります。また、提出後も修正や追加を度々求められることがあり、それによって支給までの期間がどんどん伸びていきます。このような対応が辛く、遂に請求を断念してしまう方もおられます。

弁護士に依頼すればこのような負担のほとんどは弁護士に任せてしまえますので、治療や日常生活に専念できます。また、提出書類の不備を減らせるため審査がスムーズに進み、支給が遅れる事態を避けることができます。

成功の可能性が高まる

弁護士費用をかけても依頼するメリットの2点目は、給付金が支給される可能性が高まることです。

アスベストの給付請求では、特に、石綿ばく露作業に従事していたことの証明がポイントになるケースが多くあります。この点について審査担当者が納得できる証拠を収集、作成して提出できるかどうかが成功の可能性を左右します。

裁判などの証明活動を生業としている弁護士に依頼することによって最終的に給付が支給される可能性が高まります。

精神的な支えとなる

弁護士費用をかけてでも依頼するメリットの3点目は、被害者ご本人やご家族の精神的な支えとなってくれることです。

アスベストの被害者のための各種制度は、普段馴染みの無い方にとっては複雑でわかりにくいものです。この点を弁護士が都度丁寧に説明してくれるだけでも視界がクリアになって安心できます。

また、給付の支給には半年、1年と長い期間を要することが多いです。無事に支給されるのか、あとどれくらいの時間がかかるのかと、日々不安、ストレスを抱えることもあるでしょう。

そうした中、お客様に寄り添って精神的な支えとなってくれる弁護士の存在は心強いものです。当事務所の弁護士も被害者ご本人、ご家族のそのような支えになりたいと考えています。

まとめ

以上、アスベストに関する弁護士費用の仕組みや相場などについて説明しました。

確かに弁護士費用はかかりますが、それ以上のメリットを感じる方も多いことでしょう。法律事務所によって弁護士費用は異なりますので、どのような費用体系になっているのかきちんと確認して検討することが大事です。

弁護士費用のことだけでなくアスベストの補償についてお聞きになりたいことがありましたら、アスベストの補償に詳しい当事務所にお気軽に無料でご相談ください。

アスベスト被害に強い弁護士はこちら

アスベストのコラムをもっと読む