福岡で立ち退きに強い弁護士を探すには?選び方や相場・費用を紹介
最終更新日: 2023年11月03日
- 福岡で物件を借り(または貸し)ているが、立ち退き問題で揉めている
- 立ち退きの交渉や訴訟を任せられる弁護士はどのように選ぶべきか
- 弁護士に頼んだ場合、費用はどれくらいかかるのか
賃貸物件の立ち退き問題が生じると、賃借人も賃貸人も何とか円滑に解決できないか、悩んでしまうはずです。
賃借人は現在の拠点を失うので必死になりますし、賃貸人は賃貸物件の再利用が進まず苛立つかもしれません。
弁護士へ立ち退きの交渉等を依頼すれば、その豊富な知識と経験で、スムーズに問題が解決できる可能性もあります。
そこで今回は、福岡で多くの民事に関する紛争に携わってきた弁護士が、立ち退き交渉等を弁護士に任せるメリット、依頼した場合の費用相場等について詳しく解説します。
本記事のポイントは以下です。お悩みの方は詳細を弁護士と無料相談することが可能です。
- 賃借人も賃貸人も弁護士に依頼すれば、それぞれの主張を円滑に伝えられる
- 最適な弁護士を選ぶときに実績はもちろん人柄もしっかりとチェックする
- 立ち退きに関する相談をするときに費用についてもしっかり確認する
福岡で立ち退きに強い弁護士に依頼するべき理由
福岡で立ち退きを通知された賃借人、立ち退きを要求した賃貸人、どちらにしても当事者だけで交渉を進めると、意見が激しくぶつかり合う可能性もあります。
ここでは、立ち退き交渉を弁護士に依頼する利点について解説しましょう。
立ち退き料の悩みを素早く解決できる
賃借人・賃貸人の話し合いが平行線のままだと、賃借人は今後どのように生活(または業務)していくか計画がたてられず、賃貸人は賃貸物件の有効利用(再利用)ができず困ってしまいます。
しかし、賃借人や賃貸人が弁護士をたてた場合、法律の専門家である弁護士が交渉の手続きを進めてくれるため、交渉が円滑に進む可能性が高まるでしょう。
立ち退き交渉では主に次のような事柄が話し合われます。
- 立ち退きに正当事由(やむを得ない理由)があるのか
- 立ち退き料はどれくらいが妥当か
このような争点を、よく考慮し弁護してくれるはずです。
最初は交渉で解決を目指し、それが不調に終わったら訴訟で問題解決が進められていきます。
有利な条件で話をまとめられる
立ち退き交渉を依頼された弁護士は、依頼者が賃借人か、それとも賃貸人かで、どのような主張をすればよいかがわかるはずです。
概ね下表のような方針で交渉を進めていくと考えられます。
依頼者 | 弁護士の対応 |
賃借人 | ・立ち退き料を相場より高く認めてもらう ・賃借物件の明け渡しを防ぐ |
賃貸人 | ・立ち退き料を低く抑える ・賃貸物件の明け渡しを完了する |
上記の目的を達するため、立ち退きを行う正当事由の有無や、賃借人または賃貸人の経済事情を踏まえ、相手方から有利な条件を引き出す努力が行われます。
交渉での精神的な負荷を避けられる
当事者だけで交渉すれば意見がぶつかり合い、お互いにエキサイトしてしまって交渉が決裂するおそれもあります。
どちらかが弁護士をたてれば、法律の知識はもちろん経験豊かな弁護士に交渉の主導権を握られ、弁護士をたてていない側が非常に不利となる可能性もあるでしょう。
しかし、自分も弁護士をたてていれば、交渉は弁護士が担当するので、理性的な主張・立証が期待できます。
弁護士がいれば、依頼者の立ち退き交渉のストレスを軽減できるはずです。
福岡での立ち退きに強い弁護士の選び方
立ち退きの交渉をする場合、どのような弁護士でもよいわけではありません。弁護士にも得手不得手があり、刑事事件に実績のある弁護士、離婚問題、渉外法務を主に取り扱ってきた弁護士もいます。
こちらでは、立ち退き交渉が得意な弁護士の選び方について解説します。
立ち退きに対する実績
立ち退き交渉や訴訟に実績のある弁護士を選びましょう。
いろいろな法律事務所に電話で問い合わせる方法もありますが、法律事務所のホームページで確認する方法が便利です。
事務所のホームページでは、在籍する弁護士の得意とする分野が主に掲載されています。
立ち退き交渉や訴訟に関する事例等が詳細に掲載されている場合、立ち退き事案の経験が豊富であるとみてよいでしょう。なお、ホームページの中には具体的な実績数が明記されている場合もあります。
ホームページは24時間365日いつでも気軽に確認できるので、候補となる法律事務所を選びやすくなるはずです。
対応速度の速さ
弁護士へ立ち退きに関してメールや電話で質問した場合、迅速に返答がくるかどうかも確認しましょう。
問い合わせた時間にもよりますが、数十分、遅くとも当日中にレスポンスがあれば理想的です。
メールや電話で質問したにもかかわらず、何日間も放置されている状況なら、レスポンスに問題があるとみてよいでしょう。
ただし、弁護士等が質問等へすぐ返答できない場合でも、「遅くとも〇日までに返信します。」と、受領した旨を報告してくれたら、信頼のおける事務所といえます。
丁寧なコミュニケーション
丁寧にコミュニケーションしてくれる弁護士か否かを確認しましょう。
豊富な知識・経験を有している弁護士でも、相談者の悩みや質問をほとんど聴かない、威圧的な発言をするような人なら、安心して交渉等を依頼できません。
法律事務所の中には初回相談が無料のところもあるので、立ち退きに関する相談だけではなく、担当者の人柄もよく確認してから依頼するかどうかを判断しましょう。
ただし、相談の対応はパラリーガル(法律事務員)が弁護士の代わりに行う事務所もあります。これでは依頼者の代理人となる弁護士の人柄がわからないので、なるべく弁護士本人と直接面談できる機会を設けましょう。
法律事務所の規模
事務所の中には、弁護士が一人だけで経営している法律事務所もあれば、数百人もの弁護士達が在籍する規模の大きな弁護士法人もあります。
規模の小さな法律事務所ならば迅速な交渉・手続き等が期待でき、規模の大きな弁護士法人ならば複雑な案件に複数の弁護士で対応できるというメリットがあります。
自分のニーズに合った規模の事務所へ依頼するのも、選び方のポイントの1つといえます。
福岡で立ち退きの解決を依頼する場合の弁護士費用・相場
弁護士費用は「一律〇万円」と法定されているわけではありません。各事務所の判断で自由に設定ができます。
ある程度は金額に差が出てくるので、依頼したい事務所があれば、費用がどれくらいなのかを確認しておきましょう。
こちらでは、法律事務所でかかる相談料、着手金、成功報酬、実費について解説します。
相談料
弁護士に立ち退きの交渉・訴訟を依頼する場合は、まず担当者に相談する必要があります。
相談サービスは初回無料で提供している事務所が多く、有料の場合であれば1時間1万円が相場です。
立ち退き交渉・訴訟に関して疑問点・不明点がいろいろある場合、1回の相談だけで解消できるとは限りません。
相談料がかかっても何回か相談の機会を持ち、十分納得した後で、立ち退きに関する交渉等を依頼するという考え方も大切です。
着手金・成功報酬
こちらでは当事務所の料金を参考に、依頼した場合の費用を説明します。
費用 | 賃借人 | 賃貸人 |
着手金 | 交渉:無料 調停・訴訟:22万円~ | 22万円~ |
成功報酬 | 22万円+立ち退き料の11%~22% | 22万円~ |
着手金とは、弁護士が立ち退き交渉や訴訟に成功しても失敗しても、依頼者が支払わなければならない費用です。
成功報酬とは弁護士が立ち退き交渉や訴訟に成功した場合、支払う必要がある費用です。成功報酬は「立ち退き料の〇%」と設定している事務所が多いです。
たとえば立ち退き料の22%が成功報酬ならば、賃借人が立ち退き料300万円を得た場合、88万円を弁護士に支払います。
実費
実費には、立ち退き交渉・訴訟を進めるときに必要な、弁護士の交通費や日当、印紙代・切手代等が該当します。
実費は弁護士が交渉・訴訟に要した期間、移動距離等によって、かなり高額となる可能性もあります。
ほとんどの法律事務所では、ホームページ等で実費の負担を明確にしていない傾向にあります。どのくらいかかるか不安な方は、実費の目安を事前に担当者に聞いておきましょう。
まとめ
今回は福岡で民事に関する紛争に携わってきた専門弁護士が、立ち退き交渉等を弁護士に依頼するメリットや弁護士を選ぶコツ、依頼した場合の費用の目安について詳しく解説しました。
弁護士に任せれば法律の知識や経験を活かし、依頼者をしっかりとサポートしてくれるはずです。
立ち退き問題を解決したいならば、まず弁護士へ相談し、迅速な問題解決を目指してみてはいかがでしょうか。
※内容によってはご相談をお受けできない場合がありますので、ご了承ください。