旦那の浮気がわかる行動とは?離婚・関係修復それぞれの方法も解説
最終更新日: 2023年10月16日
- 最近、旦那の不自然な行動が目立ち始めた、浮気でもしているのだろうか?
- 旦那の浮気を理由に離婚と慰謝料を請求したいが、どうすればよい?
- 浮気した旦那との関係を修復したい、よい方法はあるのだろうか?
夫の不可解な行動が気になる、という方々は多いかもしれません。その原因の1つとして、浮気があげられます。
ただし、浮気を問い詰めようとしても夫は頑なに否定するでしょう。逆に暴力や暴言を浴びせてくる可能性もあるかもしれません。妻側には冷静な対応が求められます。
そこで今回は、多くの離婚問題に携わってきた専門弁護士が、夫の浮気がわかる行動、そして妻側の対応方法等について詳しく解説します。
本記事のポイントは以下です。お悩みの方は詳細を弁護士と無料相談することが可能です。
- 夫が浮気をしているときに見られる特徴として、自分のスマホを見せない、休日もなぜか仕事が多い等、不可解な行動があげられる
- 夫の浮気を探るため、まず身近な証拠から集めていく
- 夫の浮気を理由に、離婚や慰謝料を請求する場合でも、関係を修復する場合でも、いろいろな対応方法がある
旦那の浮気がわかる行動
家では何事にも無頓着だった夫が、ある時期を境に態度が豹変してしまうケースもあります。
浮気をしている後ろめたさや、警戒感の表れかもしれません。
こちらでは夫の浮気がわかる行動を4つとりあげましょう。
スマホに執着している
以前は、夫はスマートフォンを家のどこかに置きっぱなしにする、ロックなどそもそもかけない、ということが当たり前だったのに、次のような行動を取り始めたら要注意です。
- スマートフォンを自宅内でも肌身離さず持ち歩く
- スマートフォンを常にロックしている
- スマートフォンに他の家族が近づくと怒る
浮気相手との連絡に使用している可能性が濃厚です。
身なりを整える
以前は勤務先に行くときは無難な服装をしても、休日に外出するときは身なりなどに気を使わなかったのに、次のような行動を取り始めたら要注意です。
- いきなり背広を新調した
- ブランド物の靴や時計を身に着けるようになった
- 休日に外出するときの服装が、若者にうける服装となっている
- なぜか香水までつけはじめた
夫が異性に自分を若く見せたい、エレガントに見せたいという感情の表れと思われます。
休日も仕事が多い
夫の勤務先は土日が定休日で、土日は以前はずっと自宅で過ごしていたのに、転職や部署異動がないにもかかわらず、休日出勤が異様に多くなった場合、浮気が疑われます。
このような場合、夫を尾行したくなるかもしれませんが、夫に気付かれると深刻なトラブルへ発展する可能性もあります。
自分で無理に対応するより、浮気専門の調査会社(探偵社等)の力を借りて、情報収集に当たった方がよいでしょう。
お土産・プレゼントを買う
以前は、夫は普段プレゼントどころか、旅行先のお土産すら買ってこないような人だったのに、次のような行動を取るようになったら要注意です。
- 記念日でもないのに、突然家族にケーキを買ってきた
- 子どもの誕生日でもないのに、子どもにおもちゃを買ってきた
- 自分が欲しがっていたバッグを、いきなりプレゼントされた 等
このような行動は、「浮気している」ことの後ろめたさの表れといえます。
旦那の浮気行動がわかる物品について
夫の不自然な行動が目立ってきたら、いきなり夫の後を尾行したり、問い詰めたりせずに、身近な物から証拠を集めていきましょう。
こちらでは物品の扱い方の変化や、浮気を確信できる物的証拠について解説します。
スマホ
浮気をしている場合は、夫がスマートフォンをなかなか手放さなかったり、ロックがかけられていたりする場合が多いです。
しかし、スマートフォンのメールやSNS、LINEを確認できれば、浮気相手との連絡や性行為に関する話題が掴めるかもしれません。
次のような内容が確認できれば、浮気をしていると確信できます。
- 「奥さんにバレないよう、〇月〇日〇時〇〇〇駅で待ち合わせね」という浮気のやり取り
- 浮気相手との性行為についての感想
- 夫や浮気相手が自分の悪口で盛り上がっている 等
ただし、これらの証拠だけでは、裁判所に提訴し離婚や慰謝料を請求したとき、勝訴できるとは限りません。裁判官が夫の行動を不貞行為と認めるには、浮気相手との性行為の確実な証拠が求められます。
財布
夫の財布を確認し、なぜか自分がプレゼントされていない、女性向けのバッグやアクセサリーの領収書が入っていた、という場合は浮気相手と不倫を楽しんでいる証拠となります。
また、ラブホテルのスタンプカードを見つけ、しかもかなりスタンプが貯まっている場合は、すでに浮気相手との肉体関係が長期間継続しているとみて間違いないでしょう。
妻には辛い現実ですが、これらの物品を確認していけば、夫の浮気のパターンが次第にわかってきます。
浮気専門の調査会社に知り得た内容を報告すれば、浮気で利用しているラブホテル周辺に調査スタッフが張り込み、浮気の決定的な証拠を掴める可能性が高くなります。
服・下着
浮気の証拠というわけではありませんが、下着の購入など妻まかせだった夫が、突然自分でセンスの良い下着を購入しはじめたら要注意です。
結婚指輪
結婚指輪は夫婦が愛を誓う証であると同時に、周囲に夫婦それぞれが既婚者である旨を伝える物でもあります。
以前は毎日身に付けていたのに、急に夫が身に付けなくなったならば、他の女性を意識している可能性が高いでしょう。
もちろん、体重変化が原因で身に付けられないケースもあるでしょう。しかし、妻に理由も告げず突然指輪を外すのは不自然です。
夫が浮気相手に気を遣って、浮気している間は結婚指輪を外すものと考えられます。
この場合、夫は気が緩んでしまい、帰宅時に指輪を付け直すのを忘れるケースが多くあります。
帰宅後、夫の指に結婚指輪がしっかりはめられているのか、チェックしてみましょう。
旦那の浮気行動で離婚するためにすべきこと
夫の浮気が原因で離婚を決意し、夫に慰謝料を請求したいならば、裁判の手続きはもちろん、証拠の収集が必要となります。
こちらでは、離婚手続きを進めるためのポイントについて解説しましょう。
証拠収集
無理をする必要はありませんが、なるべく自分の方で浮気の証拠を集めておきましょう。
- ラブホテルのスタンプカード
- 浮気相手のメールやSNS、LINEのやり取り
- 不審な領収書 等
これらの証拠は、裁判において離婚・慰謝料請求が認められるかどうかを左右する、浮気の決定的な証拠になるわけではありません。
しかし、浮気専門の調査会社に証拠の一部として提出すれば、効率的に夫や浮気相手を尾行し、浮気現場を撮影する有力な資料となります。
浮気調査
裁判離婚で自分の有利に離婚と慰謝料請求を進めたいならば、裁判所に夫と浮気相手の肉体関係を決定付ける証拠の提出が求められます。
もちろん、夫と浮気相手との性行為の画像・動画が取得できれば、動かしがたい不貞の証拠として、妻側の意見が全面的に認められる可能性は高いです。
一方、そこまで有力な画像・動画を取得できなくとも、夫と浮気相手が2人でラブホテル等に出入りする場面が撮れていれば、不貞行為をしていたという強い推認が得られます。
協議離婚や調停離婚、裁判離婚のときに証拠として提出すれば、有利に手続きが進められます。
ただし、浮気現場の撮影は夫と浮気相手と判別できる鮮明な画像・動画が必要です。また、夫と浮気相手に尾行や張り込みを察知されないよう、慎重な行動が求められます。
浮気調査をするには、やはり素人の力では難しいので、浮気調査会社(探偵社)に依頼した方が良いでしょう。
離婚条件の検討
夫と浮気相手の不貞行為の動かぬ証拠を掴んでも、夫や浮気相手を厳しく責めるのは控えた方がよいです。
冷静に離婚条件(親権や慰謝料等)をピックアップし、スムーズに離婚手続きが進むよう、条件内容を整理します。
特に確実な証拠を掴んでいれば、離婚条件として適切な慰謝料(数百万円以上)を夫に請求することも可能です。
弁護士への相談
夫の浮気を確認し、離婚を決めた場合は弁護士に相談しましょう。なお、浮気調査会社(探偵社)から、提携している弁護士を紹介してもらえる場合があります。
弁護士は離婚や慰謝料請求の方法を、相談者にわかりやすくアドバイスします。
また、協議・調停・裁判で弁護士を代理人にできるので、頼もしいサポート役となるでしょう。
旦那の浮気行動で関係修復するためにすべきこと
夫の浮気が判明したとしても、夫との関係修復を目指すならば、証拠の収集はもちろん、冷静な話し合いや調停への申立ても検討しましょう。
こちらでは、関係修復を進めるためのポイントについて解説しましょう。
冷静な対応
夫との関係修復を図る場合も、確実な証拠を提示しなければ、浮気を認めない可能性が高いです。やはり、確実な証拠の提示は必須です。
ただし、浮気相手の不貞行為の現場が撮影されていた事実を知り、夫はパニックに陥ってしまうかもしれません。
そのようなときでも、有利な立場にいるのは妻の方です。動揺する夫へ冷静に対応し、関係修復の余地があると率直に伝えましょう。
協議
浮気相手の不貞行為の現場がしっかり撮影されているなら、夫は有責配偶者とみなされます。原則として夫から離婚請求は認められません。
妻から関係修復の意思表示を伝え、夫が謝罪を行い二度と浮気はしないと誓えば、これで協議を終了しても構いません。
自分が納得する形で、話し合いによる関係修復を図りましょう。
円満調停
夫が「妻に決定的な弱みを握られてしまった。」と感じ、羞恥心や敗北感から、なかなか関係修復に合意しない可能性もあります。
そのようなときは「夫婦関係調整調停(円満)」を利用してみましょう。夫の住所地または当事者が合意で定めた家庭裁判所に申立をします。
調停は非公開で行なわれ、調停委員と共に離婚したい側(夫)の原因を探り、夫婦がどのように努力すれば関係を改善できるか等について考えていきます。
調停委員から解決案の提示やアドバイスを受けつつ、話し合いによる夫婦の合意を目指します。
まとめ
今回は多くの民事事件に携わってきた専門弁護士が、夫の浮気の見抜き方と、その後の対応方法等について詳しく解説しました。
浮気の調査は経験豊かなプロ(探偵)の力を借りると、確実な証拠が得られやすくなります。
夫の浮気問題に悩んだら、なるべく早く弁護士に相談し、今後の対応を話し合ってみましょう。
※内容によってはご相談をお受けできない場合がありますので、ご了承ください。