強姦では示談すべき?理由・メリット・デメリット・成功へのポイントを徹底解説!
最終更新日: 2023年07月11日
- 強姦で示談すべきか
- 強姦で示談するメリット・デメリットを知りたい
- 強姦で示談を成功させるためには何をすればいいのだろう
強姦事件を起こしてしまった方の多くは、被害者との示談成立に向けて弁護士のサポートを受けたいと考えることでしょう。そのため、示談交渉を行うメリットや、弁護士から受けられるサポート内容について、詳しく知る必要があります。
そこで本記事では、強姦事件に詳しい弁護士が、示談すべき理由とメリット・デメリット、示談を成功につなげるポイント、弁護士に依頼するメリットについて解説します。
本記事のポイントは以下です。お悩みの方は詳細を弁護士と無料相談することが可能です。
- 強姦では前科回避・早期釈放や減刑のためにも示談すべき
- 強姦事件で示談すれば裁判に発展しない可能性もある
- 強姦で示談を成功させるためには冷静かつスムーズに対応可能な専門弁護士に相談すべき
強姦で示談すべき理由
まずは、強姦で示談すべき理由について、以下3点を解説します。
- 前科回避
- 早期釈放
- 減刑
前科回避
1つ目の理由は、前科回避です。
検察官は、加害者の反省の態度や前科の有無、犯罪の種類や事件の悪質性などを総合的に勘案して、起訴不起訴の判断をします。それまでに当事者間で示談による和解が成立していれば、不起訴処分として事件が解決する可能性が高まります。
強姦事件では、起訴された場合、5年以上の懲役刑が科されることが予定され、原則として執行猶予が言い渡されることはありません。
一度懲役刑に科されると、現在の学校や会社を辞めざるを得なくなるケースがほとんどのため、自身の日常生活を守るためにも、何としても前科を回避しなければなりません。
早期釈放
2つ目の理由は、早期釈放です。
強姦事件をはじめとした刑事事件で逮捕されてしまった場合、まずは逮捕後48時間以内に、検察庁に事件を送致するか否かが決定されます。
そして事件送致された場合には、裁判官との面談を行った後に、10日間の勾留(身体拘束)を行うか否かを決定します。
この10日間の勾留期間中に、事件に関する取調べや捜査などが進められ、検察官が必要と判断した場合には、さらに10日間、合計で20日間の勾留を受けることとなるでしょう。
長期間にわたる身体拘束を受ければ、当然学校や仕事などに行くことができません。日常生活に大きな影響を及ぼすことになるため、早期釈放を目指す必要があります。
専門弁護士に弁護活動を依頼することで、被害者との示談成立に向けた交渉はもちろん、勾留の取消しなども請求できます。
減刑
3つ目の理由は、減刑です。
最大20日間にわたる勾留の結果、起訴相当と判断されてしまった場合には、刑事裁判によって、刑罰を科すべきか否かが判断されます。
強姦事件においては原則として5年以上の懲役刑が科され、事件の悪質性や被害者の年齢などを勘案した結果、さらに長期間にわたる懲役刑が科される可能性もあります。
ただし、起訴後に被害者と示談交渉が成立している場合には、当初下されるはずだった懲役期間よりも、短い懲役刑が科されることも考えられます。
実刑判決を避けることができない場合でも、被害者との示談交渉が成立していれば、減刑を勝ち取れる余地は十分にあります。
強姦で示談するメリット・デメリット
強姦で示談するメリット・デメリットについて、それぞれ解説します。
- メリット
- デメリット
メリット
強姦事件で被害者と示談が成立した場合のメリットは、刑事裁判や民事裁判へと発展することなく、穏便かつ確実に事件解決できることが挙げられます。
裁判へと発展してしまえば、長期間にわたり事件について争わなければならず、日常生活に大きな影響を及ぼすでしょう。
示談交渉によって事件解決を図ることで、周囲に事件がバレてしまうリスクを抑えることが可能です。これまで通りの日常生活を、早期に取り戻すことができます。
デメリット
強姦事件で被害者と示談が成立した場合のデメリットは、示談金や弁護士費用をはじめとした高額な費用が発生することが挙げられます。
事件の内容によっては、数百万円にわたる費用が必要となるケースも考えられます。経済的に余裕のない方にとっては、大きな痛手となる可能性もあります。
ただし、強制性交などの行為による被害を受けた被害者の多くは、加害者本人と直接的な交渉はしたくない、というのが心情です。
双方が感情的になり冷静な交渉ができないケースも多く見られるため、第三者の立場である専門弁護士を挟んで、示談交渉を進めることをおすすめします。
強姦で示談を成功につなげるポイント
強姦で示談を成功につなげるためには何をすべきでしょうか。ここでは、意識すべき3つのポイントを解説します。
- 被害者の気持ちの考慮
- 示談金の準備
- 弁護士への相談
被害者の気持ちの考慮
1つ目のポイントは、被害者の気持ちの考慮です。
被害者の気持ちに配慮して、誠心誠意の謝罪の意を伝えることが大切です。強姦被害を受けた方の中には、心に一生の傷やトラウマを抱えてしまう方も少なくありません。まずは自身の犯してしまった罪に真摯に向き合う必要があります。
加害者本人との話し合いに対して、恐怖を抱いてしまう方も多いため、専門弁護士を通じて謝罪の気持ちを伝えることや、手紙を渡してもらうこともひとつの方法です。
一刻も早く被害者の心の傷のケアに努めると共に、早期の示談成立に向けて行動しましょう。場合によっては専門機関などと連携した上で、依頼者のサポートを行います。
示談金の準備
2つ目のポイントは、示談金の準備です。
早期に示談交渉を成立させるためには、適切な額の示談金を準備することもポイントとなります。
強姦事件における示談金の相場は100〜200万円程になるといわれています。被害者の年齢や怒りの感情、事件の悪質性などによっては、さらに高額な示談金が必要となることもあります。
一般的に、示談金は一括での支払いが原則です。資力や経済的な事情によって支払いが困難な場合には、専門弁護士を通じて、被害者と分割払いでの支払い交渉を行うことも可能です。
弁護士への相談
3つ目のポイントは、弁護士への相談です。
強姦事件で早期の示談成立を目指すためには、知識と経験を豊富に有する専門弁護士への相談が、必要不可欠です。
強姦事件の加害者の中には、自身で示談交渉を行おうとする方もいますが、強制性交の被害を受けた方の多くは、直接の話し合いに応じることはほとんどありません。
後手に回ってしまえば、あっという間に起訴されることとなります。
万が一強姦事件の当事者となってしまった場合には、迷うことなく専門弁護士への相談をご検討ください。
強姦での示談を弁護士に依頼するメリット
強姦での示談を弁護士に依頼するメリットとして、以下4点を挙げて解説します。
- スムーズな交渉が可能
- 厳しい要求への対応
- 早期解決を目指す
- 示談金の分割払いの交渉が可能
スムーズな交渉が可能
1つ目のメリットは、スムーズな交渉が可能なことです。
強姦事件に強い専門弁護士であれば、捜査機関から被害者の連絡先を入手して、スムーズな示談交渉を行えます。
強姦をはじめとした強制性交トラブルでは、被害者は事件当時のトラウマや記憶がフラッシュバックしてしまい、加害者との直接の話し合いはできない、と拒絶されてしまうケースも珍しくはありません。そうした理由からも、専門弁護士によるサポートが必要です。
強姦事件に強い専門弁護士であれば、豊富な知識や経験に基づいて冷静に話し合いを行い、落ち着いた雰囲気の中で交渉を進めることが可能です。
厳しい要求への対応
2つ目のメリットは、厳しい要求への対応です。
強姦被害を受けた方の中には激しい怒りや憎しみの感情などから、示談金や慰謝料、損害賠償の金額に関して、厳しい要求を突き付ける方もいます。
当然、被害者に対しては、真摯な謝罪や誠意を持った対応を行わなければなりません。しかし、度を超えた不当な要求に対しては、毅然とした態度で臨む必要があります。
強姦事件への対応実績が豊富な専門弁護士であれば、被害者からの問題解決に向けた要望や状況に合わせた対応を熟知しており、冷静な話し合いを行えるでしょう。
自身で交渉を行うよりもスムーズに、双方が納得できる形で、円満に事件解決を図ることが可能です。
早期解決を目指す
3つ目のメリットは、早期解決を目指すことです。
強姦事件をはじめとした刑事事件は、被疑者の方が逮捕されてから最大でも20日という短い期間で、起訴不起訴が決定されます。
残念ながら、日本では起訴されてしまった場合の有罪率は、99.9%となっているため、不起訴処分の獲得に向けて、先手を打たなければなりません。
強姦事件に強い専門弁護士であれば、被害者に対するケアをはじめ、示談交渉を成立させるための豊富な知識や経験を有しています
そのため、ベストな形での事件解決を図れるでしょう。早期に事件を解決できれば、あなたのみならず、その家族や友人、果ては被害者の平穏な日々を取り戻すことにも繋がります。
示談金の分割払いの交渉が可能
4つ目のメリットは、示談金の分割払いの交渉が可能なことです。
被害者と示談交渉を行った結果、数百万円と高額な示談金を請求されることがあります。
加害者の中には、一括で示談金を支払うだけの金銭的余裕がない、という方も少なくはありませんが、被害者にはそもそも分割払いに応じる義務はありません。
強姦事件に強い専門弁護士であれば、こうした金銭面での問題に対しても、被害者と交渉を行えます。分割払いに関する条件や、保証人を立てた上での返済を提案するなど、加害者の資力に合わせて、話し合いをすることも可能です。
万が一資力に不安が残る場合でも、まずはしっかりと支払いの意思を表示し、弁護士に相談を行うことが重要です。
強姦で示談なら今すぐ弁護士にご相談を
本記事では、強姦事件について、示談すべき理由、メリット・デメリット、成功につなげるポイント、弁護士へ依頼するメリットを解説しました。
強姦事件では、何よりもまず、被害者に対する謝罪の意を示し、示談交渉で早期に事件解決を図らなければなりません。
逮捕から起訴までに残された期間は僅かです。対応が遅れてしまえば、勾留による身体拘束や実刑判決によって、日常生活に大きな影響を及ぼすこととなります。
強姦事件に強い専門弁護士であれば、被害者の主張もしっかりと聞き、示談交渉やケアを行えます。豊富な知識や経験に基づいて全面的にサポートすることができますので、迷うことなくご相談ください。