不倫がバレたら直ぐにとるべき対処法は?専門弁護士が解説
最終更新日: 2024年01月09日
- 浮気相手との不倫がバレたらどのような事態が起こるのか不安
- 不倫で配偶者との関係が冷え切ってしまったが何とか夫婦関係の修復をしたい
- 不倫がバレてしまった場合の損失をなるべく避ける方法を知りたい
不倫がバレるとその後の夫婦生活に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
家庭崩壊はもちろん、配偶者から離婚の申し出や慰謝料請求をされるかもしれません。同じ職場の人と不倫をすれば、仕事も続けられなくなるおそれがあります。
そこで今回は、多くの民事事件に携わってきた専門弁護士が、不倫がバレた場合に想定される深刻な事態、損害を最小限に抑える対処法等について詳しく解説します。
本記事のポイントは以下です。お悩みの方は詳細を弁護士と無料相談することが可能です。
- 不倫がバレたら周りからの信頼を失い、配偶者や子どもも、自分のもとを去る可能性がある
- 不倫は、家族や知人から目撃されたり、探偵に調査されたりして発覚するおそれがある
- 不倫がバレたら誠実に妻や家族へ謝罪し、弁護士にも相談して対応を協議した方がよい
不倫がバレたらどうなるのか?
不倫が発覚すれば、配偶者との信頼関係に深刻な亀裂が発生するばかりでなく、予測不能な事態が発生する可能性もあります。
次のような4つのリスクに十分注意しましょう。
信頼を失う
配偶者をはじめ家族や親戚の信頼を失う可能性があります。
特に配偶者から離婚を請求され、協議や調停、裁判へと進展するかもしれません。
また、不倫(不貞行為)が発覚した場合は、有責配偶者として扱われてしまいます(民法第770条第1号)。
そのため、不倫(不貞行為)をした本人が離婚したくても、原則として裁判所は有責配偶者からの離婚請求を理由に、訴えを棄却してしまいます。
周囲の信頼がなくなるだけでなく、法律上も「信用できない人」と判断され離婚に関する制約を受けます。
家庭崩壊
不倫をされた配偶者が別居する可能性もあります。その場合、子どもを連れて別居することが多く、家庭崩壊につながってしまいます。
別居した配偶者から婚姻費用を請求されたり、離婚の手続きをどんどん進められたりして、関係修復の機会がないまま、離婚する事態になるかもしれません。
仕事への影響
同じ職場の人や取引先の担当者等と不倫をしていた場合、それが発覚すれば、着実に積み上げてきた自分のキャリアを一瞬で失うリスクがあります。
不倫をしたからといって即解雇となる事態は考え難いですが、異動対象となるケースや、何らかの処分を受けるケースが想定されます。
何より周囲の人たちの冷ややかな目線に耐え切れなくなり、仕事を辞める結果になるかもしれません。
慰謝料請求
不倫された配偶者から離婚請求の他、慰謝料を請求される可能性があります。
慰謝料の金額は、不倫の期間や悪質性(例:不倫相手が妊娠し堕胎させた等)で異なってきますが、裁判離婚では概ね100万円〜300万円が目安です。
ケースによっては裁判所から、数百万円に上る慰謝料の支払いを命じられるかもしれません。
不倫がバレる6つのきっかけ
不倫をしている本人が全く想定していなかったきっかけで、バレてしまう可能性があります。
帰宅時間の変化
普段ならば19時には帰宅していたものの、ある時を境に、深夜の0時過ぎに帰宅する等、不可解な行動がきっかけでバレるおそれもあります。
不倫している本人は「仕事でたまたま遅くなった、と言い訳すればよい」と考えているかもしれません。
しかし、配偶者から「昇進や職場の異動もないのに、急に帰宅時間が変化するのはおかしい」と、疑われる場合もあります。
外見の変化
以前は無難な背広しか購入せず、私服や下着は配偶者に選んでもらっていた人が、突然、衣服や身だしなみに気を使い出したという場合、不倫を疑われます。
背広は有名ブランド品を選び、なぜか下着も若者受けしそうなオシャレな物を購入、髪型も整髪料でバッチリ決める等、明らかに外見へのこだわりを見せ始めたら、配偶者の不信感は高まっていくかもしれません。
スマホでのやり取り
スマートフォンの扱いの変化でも、不倫がバレてしまう可能性はあります。
以前はスマートフォンにロック等かけず、無造作に玄関や茶の間へ置きっ放しだったのが、突然、スマートフォンにパスワードを設定し、肌身離さず持ち歩くようになれば、配偶者から疑われてしまいます。
不倫をしている本人が、スマートフォンのメールやSNS、LINEで不倫相手と連絡をとっている場合、配偶者や家族に発覚するのをおそれ、不自然な行動をとっているとすぐにわかってしまうでしょう。
周りの噂
不倫相手と一緒に歩いている現場や、レストランで食事をしたり、ラブホテル等へ入ったりするところを、近所の人や同僚に知られた場合、周囲で噂になるおそれがあります。
その噂を配偶者や家族が知り、問い詰められる可能性もあるでしょう。
証拠がなければ、これ以上の追及はできないものの、今後、配偶者や家族に行動を監視されてしまうケースが想定されます。
目撃
不倫している本人の不審な行動に疑いを持ち、配偶者から尾行されるおそれがあります。
尾行されているとは知らない状態で、不倫相手と会ってしまうと、決定的な事態になってしまうでしょう。
その後に不倫を否定しても、配偶者はまず納得しません。
配偶者の信頼を失い、離婚を前提とした別居や、慰謝料の支払いも含めた離婚の話し合いに進む可能性が高いです。
探偵事務所などの調査
配偶者が不倫を疑い探偵のような調査のプロに依頼し、調査活動が行われるケースもあります。プロが調査を行った場合、不倫がバレる可能性は極めて高くなります。
裁判離婚で不倫を理由とした離婚請求および慰謝料請求が認められるのは、不倫した本人と不倫相手との性交渉が認められる場合です。
つまり、不倫相手とレストランで食事をした、仲良く腕を組んで歩いたという事実だけ判明しても、確実な証拠とはなりません。
そこで、配偶者が探偵社等を利用し、本人と不倫相手との性行為の証拠を収集するのです。
たとえ本人と不倫相手の性交中の画像等がなくても、不倫中の二人がラブホテル等に出入りする画像・動画が撮影された場合、浮気した本人にとってかなり不利な事態となるでしょう。
不倫がバレたらすぐに行うべき対処法
不倫がバレたときに下手な言い訳や逆ギレをすれば、余計に事態の収拾は難しくなります。
不倫をした本人の誠実な謝罪と冷静な対応が求められます。
配偶者への誠実な謝罪
不倫がバレた場合、配偶者から激しい怒りをぶつけられるのは当然と考えましょう。
言い訳をせずに誠心誠意、配偶者に謝罪し許しを請う必要があります。
このような場面で次のような言い訳や反論をすると、事態は余計に混乱します。
- 「お前が子どもにばかり目を向けて、私に関心がなくなっていただろ」
- 「近頃、お前の態度が冷淡になっていたのが悪い」
- 「高校の同窓会のとき、元カレに会ったんだろ」
不倫をした本人にも言い分があるときは、配偶者が冷静になった後で、協議や調停、裁判を行うときに主張しましょう。
不倫相手と別れる
配偶者が不倫した本人との関係修復を希望するのであれば、本人は不倫相手ときっぱりと別れましょう。
不倫した本人は有責配偶者なので、裁判離婚のときは原則として自分から離婚の請求は認められません。
配偶者からの信頼を一刻も早く回復できるよう、責任ある対応が求められます。
冷静な話し合い
夫婦で離婚をするのか、それとも関係を修復するのか、冷静に話し合う必要があります。
もし、時間をおいてもお互い口論になる可能性があったり、夫婦ともに離婚するかどうか迷ったりしていれば、家庭裁判所で話し合うのもよい方法です。
相手方の住所地または当事者が合意で決めた家庭裁判所に、「夫婦関係調整調停(円満)」の申立てを行い、問題解決を目指しましょう。
調停手続では、調停委員がまず夫婦それぞれの言い分を聞いたうえで、夫婦関係が円満でなくなった原因を探り、どのように努力すれば関係改善ができるか、等について考えていきます。
弁護士への相談
不倫をしていた事実がバレた場合は、なるべく早く弁護士に相談しましょう。
不倫した自分に言い分がある場合、弁護士にしっかりと伝えます。そのうえで弁護士は、今後どのような対応をとるのかについて説明していきます。
配偶者が会って話を聞いてくれないときは、弁護士に交渉を任せたほうがよいです。
不倫をされた配偶者側も、法律の専門家である弁護士が交渉役であれば、冷静に話し合いが行えます。
まとめ
今回は多くの民事事件に携わってきた専門弁護士が、不倫がバレた場合の対応方法等について詳しく解説しました。
不倫がバレたらまずは誠心誠意、配偶者に謝罪し、今後どのように償っていけばよいか、冷静に話し合う必要があります。
不倫がバレてしまったときは、早く弁護士と相談し、今後の対応の仕方を話し合いましょう。
※内容によってはご相談をお受けできない場合がありますので、ご了承ください。