【不倫がバレた】離婚も仕事も失いたくない人のための対処法
最終更新日: 2025年07月02日
「不倫がバレた……」。
離婚だけは避けたい、慰謝料がいくらになるのか心配だ、子どもには会い続けたい、職場に知られてキャリアを失いたくない……そのすべてが現実になる前に、落ち着いて対処すべき5つのポイントと、法的リスクを最小限に抑える方法を知っておきましょう。
この記事では、不倫が発覚した直後にとるべき行動・関係修復の可能性・万が一の離婚への備え方を、相談事例やQ&Aを交えて詳しく解説します。
結論として、早期に弁護士へ相談することが、最悪の事態を回避する第一歩です。
不倫がバレた直後にやるべき5つのこと
感情的な反論は厳禁
不倫がバレた直後は、相手も感情的になっています。
そのためこのタイミングで言い訳したり、怒鳴り返したりすれば、夫婦関係が修復する可能性は一気にゼロになります。
まずは落ち着き、相手の言い分を最後まで聞く姿勢が大切です。
証拠の有無を把握する
相手にどこまで不倫がバレているのかを冷静に把握する必要があります。
LINEのやりとり程度か、探偵の写真・ホテルの出入り記録まであるのかによって、法的リスクや交渉の余地が大きく変わります。
謝罪の仕方で流れが変わる
本気で夫婦関係を修復したいなら、「軽く謝れば済む」と考えるのは危険です。
誠意と反省を込めて、言い訳をしない謝罪が最も効果的です。
相手の離婚意思を確認する
相手がすでに「離婚ありき」で話しているのか、それとも気持ちが揺れているのかを見極めましょう。
その後の対応の仕方がまったく変わってきます。
弁護士に相談すべきか検討する
感情に流されて一人で対応しようとすると、高額慰謝料や不利な離婚条件を飲まされるリスクも。
できるだけ早い段階で弁護士に相談し、状況整理をすることが、後悔しない第一歩です。
よくある状況と対応例
不倫がバレたが配偶者へ真摯に謝罪し、不倫相手に対する請求に協力することで、離婚も慰謝料請求も回避した例
妻に携帯電話のLINEのやり取りやクラウドに保存していた不倫相手との写真をクラウドに同期された別端末で発見され、職場の同僚と不倫していたことが発覚。
相談した弁護士のアドバイスに従い、速やかに妻に謝罪するとともに、不倫に関する事実関係を正直に説明し、妻の不倫相手に対する慰謝料請求に協力したことで、離婚と自分に対する慰謝料請求を回避することに成功。
初動を誤っていれば、離婚に至り、高額な慰謝料請求を受けていたケース。
異性との交流について不倫を疑われ、慰謝料請求を受けたが、証拠が不十分であることを見抜き、低額な支払いに抑えた例
従前から嫉妬深く、異性と飲食など行動をともにすることも不貞に該当すると言っていた妻から、離婚後に不貞慰謝料請求を受けた。
実際には肉体関係はなかったが、友人である異性の自宅に出入りした時期があり、その場面を証拠で押さえられていると、不倫として慰謝料が発生する可能性があった
弁護士が、相手と何度かやり取りを繰り返すなかで、相手の主張する不倫の内容や時期が極めて曖昧であることに気付いたため、確固たる証拠を有していないと判断。
肉体関係といったいわゆる不倫はないが、妻の感情に配慮して迷惑料として低額の支払いには応じると回答したところ、証拠を保有していなかったのか、当初の金額よりも大幅に低い金額で合意に至った。
冷静な状況分析によって支払額を押さえられたケース
離婚が避けられない場合の備え
慰謝料の相場と減額交渉
一般的な相場は100〜300万円。
ただし、不倫当時に夫婦関係がすでに破綻していた場合や、浮気相手と関係が極めて短期間だった等の事情がある場合は、減額の余地もあります。
財産分与は原則1/2
婚姻期間中に築いた財産は、原則として2分の1ずつ分けるのが基本です。
ただし、財産分与において不動産・退職金・ローン残債が絡むと複雑になるため、適切な財産分与を行うためには法的知識が必要です。
子どもとの関係をどう守るか
親権は母親が得るケースが多いですが、父親にも面会交流や共同親権の可能性もあります。
子どもとのつながりを維持するには、感情ではなく法的観点に基づく冷静な判断が欠かせません。
弁護士ができること
感情のぶつかり合いを防ぐ「冷静な第三者」
不倫がバレた直後は、相手もとても感情的となっています。
当事者同士で直接交渉を続けると、相手の怒りが爆発し、話し合いが不可能になることも。
弁護士が入れば、冷静な第三者として、法的観点から交渉の流れを整えてくれます。
慰謝料・財産分与の妥当性を判断
「相手から請求された金額が正当かどうか」
「そもそも法的に支払う義務があるのか」
こうした判断を、法的な視点から冷静にチェックすることができます。
また、法律上不要な支払いを回避できます。
子どもとの関係を維持する交渉
もしも親権が取れなくても、子どもとの面会交流の取り決めをすることで、離婚後も子どもとの関係を保つことが可能です。
職場にバレたくないときの対応
弁護士は、相手に対して「会社や第三者に情報を漏らさない」よう書面で約束させることもできます。
社会的信用を守るうえで大きなメリットです。
「望む形」に寄り添うサポート
離婚を避けたい、関係を修復したい、条件を整えて離婚したい。
どのような選択肢でも、依頼者の意思を尊重して最善のルートを一緒に考えてくれるのが弁護士です。
よくある質問(FAQ)
Q:不倫がバレたらすぐ弁護士に相談した方がいい?
はい。感情的なやりとりで自分に不利な条件を飲まされる前に、置かれた状況を整理し、選びうる様々な選択肢の中から、最もよい対処方法をとるためにも弁護士への相談は早い方が良いです。
Q:謝罪すれば慰謝料は減らせる?
謝罪の内容・タイミングによっては減額の余地もあります。
ただし形だけの謝罪は逆効果です。また、一切の謝罪をすることなく、証拠により不倫が認定された場合は、真摯な反省の態度がみられないことを理由に慰謝料の増額要素となる可能性がありますので、謝罪するしないは慎重に判断する必要があります。
Q:会社にバレる可能性は?
基本的にはプライベートな問題ですが、感情的になった相手が会社に通報する可能性もゼロではありません。
弁護士であれば事前に防止策を講じることが可能です。
Q:関係修復は可能?
状況と相手の気持ち次第ですが、誠実な対応と冷却期間、専門家の助言で可能性は十分あります。
Q:子どもに会えなくなる?
親権が取れなくても、子どもと面会交流をする権利は法律で守られています。
そのため全く会えなくなるとは限りません。
まとめ
不倫が発覚した瞬間、目の前が真っ暗になったかもしれません。
ですが、発覚した後の対応次第で未来を大きく変えることはできます。
まずは感情的にならず、相手の話に耳を傾け、謝罪と誠意を伝えること。
そのうえで、冷静に自分の置かれた状況を整理し、相手との離婚を避けたいのか、離婚の際の条件を整えたいのか、今後、自分の望む方向性を明確にすることが大切です。
そして、一人で悩まず、専門家である弁護士に相談することで、精神的・経済的なダメージを最小限に抑えるための選択肢が見えてきます。
今は苦しくても、冷静に一歩を踏み出すことで、必ず道は開けます。
初回相談からでも構いません。まずは状況を整理することから始めましょう。
※内容によってはご相談をお受けできない場合がありますので、ご了承ください。