5ちゃんねるで削除依頼を成功させる!注意点とスムーズな進め方を解説
2024年11月22日
- 5ちゃんねるで私は誹謗中傷されている。何とか悪質な投稿を削除したい。
- 5ちゃんねるで削除依頼は受け付けているのだろうか?依頼の手順を知りたい。
- 削除依頼を進める前に、弁護士に相談した方がよいのだろうか?
5ちゃんねるはインターネット掲示板ですが、誹謗中傷の投稿が後を絶ちません。あなたを誹謗中傷する投稿を見つけたなら、5ちゃんねる運営側に削除依頼が可能です。
ただし、削除依頼前にどのような投稿が削除可能なのか、それとも削除は認められないのか、確認する必要があります。
そこで今回は、ネット上のトラブル解決に実績豊富な専門弁護士が、5ちゃんねるの削除依頼方法、依頼するときの注意点等を詳しく解説します。
本記事のポイントは以下です。お悩みの方は詳細を弁護士と無料相談することが可能です。
- 5ちゃんねるの削除依頼の受付は、削除要請フォームのみで行っている
- 削除依頼前に、削除ガイドラインの確認をしておこう
- 5ちゃんねる削除依頼をスムーズに進めたいなら、証拠をしっかりと保存しておく
5ちゃんねるの削除依頼方法
5ちゃんねる上であなたを誹謗中傷する投稿があった場合、運営側に削除を求められます。
5ちゃんねるでは削除要請フォームから削除依頼が可能です。
削除要請フォームのみ
削除依頼は「削除要請板(重要削除対象専用)」または「削除整理板(通常削除)」のフォームから依頼できます。
削除要請板(重要削除対象専用)の場合、次の内容を漏れなく入力し、運営側に送信しましょう。
- お名前・担当者名・部署/役職
- 法人名/団体名
- メール
- 対象区分
- 掲示板アドレス
- 既存依頼スレッド
- 削除対象アドレス
- 削除理由・その他
なお、運営側からスレッドごとの削除が望ましいと判断されない限り、スレッド全体の削除は受け付けていません。そのため、レス番号の指定を入力する必要があります。
削除整理板(通常削除)の場合の入力項目は次の通りです。
- お名前
- メール(省略可)
- 掲示板アドレス
- 削除対象区分
- 削除対象アドレス
- 削除理由・その他
郵送・電話・メールは不可
5ちゃんねるでは、郵送や電話等での削除依頼は一切受け付けていません。
削除依頼から2週間以上経っても投稿削除や返答がない場合は、専用メールに連絡しましょう。メールには削除依頼のアドレスを簡潔に記載します。
ただし、フリーメールのような身元確認のできないものでは認められません。
5ちゃんねるで削除依頼するときの注意点
投稿削除依頼は削除要請フォームから行うので、依頼方法は難しくありません。
ただし、削除ガイドラインの確認したうえで、削除依頼が妥当な方法かどうかを慎重に検討する必要があります。
削除ガイドラインの確認
まず削除ガイドラインを確認しましょう。
削除を依頼された投稿が次のケースに該当する場合、応じる可能性が高いです。
- 特定個人や団体への誹謗中傷・差別:名誉毀損や侮辱に当たる投稿
- 特定個人や団体に危害を加える予告:個人や家族への脅迫、法人所有の建物を爆破する等の虚偽情報の投稿
- プライバシーの侵害:無断で投稿した個人情報や顔写真・容姿等
一方、削除を依頼された投稿が、正当な批判やすでにマスメディア等から公開されている内容の場合、削除依頼は拒否されてしまいます。
- 正当な批判:相手を理性的に批判・反論する投稿
- すでに報道されている内容:マスメディア等から公開されている事実の投稿
- 隠されていない情報:インターネットサイトや電話帳等で確認できる内容の投稿
内容が公開される
削除依頼は原則的として公開されるので注意が必要です。削除要請板(重要削除対象専用)・削除整理板(通常削除)いずれも同様です。
たとえ公開されたとしても、削除を依頼しなければいけないほどの投稿内容なのか、よく考慮したうえで運営側に依頼を申し込みましょう。
5ちゃんねるの削除依頼で受け付けている内容
5ちゃんねるでは個人の取り扱いや差別・蔑視の投稿、荒らし等の投稿の削除依頼を受け付けています。
ただし、いずれもケースによっては、削除が認められない場合もある点に注意が必要です。
個人の取り扱い
5ちゃんねるでは、個人の取り扱いを3種類に分けて定義しています。
- 一群:政治家や芸能人、プロ活動をしている人物、有罪判決を受けた人物
- 二類:板の趣旨に関係する職業で責任問題が生じる人物、著作物等で対価を得ている人物、外部に何らかの被害を与えた当事者
- 三種:一群と二類に該当しない全ての人物
それぞれの削除対象の範囲は次の通りです。
- 一群:すでに公開されている、情報価値がある、公益性があるもの以外全て
- 二類:外部から確認できない、責任や事象に無関係な投稿ならば削除対象
- 三種:誹謗中傷の個人特定が目的、文意が攻撃目的である等の場合は削除対象
差別・蔑視
差別・蔑視するような投稿は基本的に削除対象です。
- マイノリティ差別:少数民族、性的マイノリティ、宗教少数派
- ハンディキャップを持つ方々への差別:身体障害の方々、発達障害の方々、精神障害の方々等
- 地域差別:歴史的に差別を受けている地域、当該地域に住む方々
5ちゃんねるでは、地域・人種等の差別発言には「人権問題板」、蔑視的思想発言には「政治思想板」が用意されています。
しかし、人権問題板も政治思想板も差別を助長する投稿は禁止となっており、地名・人名の書き込みは基本的に削除されます。
荒らし
5ちゃんねるでは「荒らし」も削除対象です。
荒らしとは、インターネット上で主に他人が嫌がる書き込みや発言、行動を指します。ガイドラインでは次の内容の場合に削除されます。
- 荒らしや迷惑をかける行為が目的
- 客観的な説明が無い
- 板の趣旨に合った情報価値が無い
判断は文意にもよりますが、他人を騙したり傷つけたりするような投稿でなければ、削除されない場合もあるでしょう。
警察相談中
警察に相談中の方も削除依頼が可能です。ただし、通報前に加え次のような場合、管理人の裁定以外の削除は行われません。
- 5ちゃんねるとの訴訟、裁判、告訴を準備中または係争中
- 犯罪に関する内容で警察等の外部機関の確認が必要な場合
いずれも証拠保全のために、削除を控えた方がよいケースといえます。
5ちゃんねるの削除依頼で投稿者が問われる罪
あなたが5ちゃんねる上で誹謗中傷の投稿を行い、被害者から特定されたならば、刑事責任を問われ、逮捕・起訴されるおそれもあるでしょう。
有罪判決を受けたならば、懲役刑・禁錮刑のような刑事施設に収容されてしまう罰則を受ける場合があります。
ここでは、誹謗中傷が原因で適用される可能性がある、名誉毀損罪・侮辱罪を取り上げましょう。
名誉毀損罪
名誉毀損罪は5ちゃんねる上で、公然と特定の個人や団体に関する「事実の摘示」を行い、その名誉を侵害する罪です。
「事実の摘示」には、特定の個人・団体が本当に行った情報や、虚偽の情報が含まれます。いずれの事実を適示しても、相手の社会的評価を失墜させた場合は本罪が適用されます。
名誉毀損の例は次の通りです。
- 「有名人〇〇には愛人がいる。人目を忍んで〇〇県にある別荘で、愛人を囲っている。」
- 「株式会社〇〇は東アジアにある〇〇国に工場を建設し、有毒物質を垂れ流している。」
名誉毀損罪に問われ有罪判決を受けると、3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金に処されます(刑法第230条第1項)。
侮辱罪
侮辱罪は5ちゃんねる上で、公然と事実を摘示せずに、特定の個人や団体を侮辱する罪です。
具体的な事実は明示されていないものの、特定の個人・団体の悪口を投稿すれば、本罪が適用されます。
侮辱行為の例は次の通りです。
- 「お前なんて消えちまえ。人間のクズ。」
- 「株式会社〇〇は本当にクソだな。ブラック企業が。」
侮辱罪に問われ有罪判決を受けると、1年以下の懲役若しくは禁錮若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料に処されます(刑法第231条)。
5ちゃんねる削除依頼のスムーズな進め方
5ちゃんねる上で誹謗中傷を受けた場合、あなたがスムーズに削除依頼を行いたいなら、前もって誹謗中傷の投稿を保存し、証拠を揃える必要があります。
また、法律の専門家である弁護士に相談したり、サポートを依頼したりすれば、今後の対応も話し合えるので安心です。
証拠保存
5ちゃんねるの掲示板に投稿された内容を証拠として保存しましょう。
次のような内容をスクリーンショット等で撮影します。
- 誹謗中傷の投稿や画像
- 悪質な投稿が載せられたスレッドの名称、スレッドのURL
- レスの番号
- 投稿された日時 等
なお、誹謗中傷の投稿や画像は、パソコン画面をスクリーンショットで撮影した方が、画面も大きくスマートフォン画面よりも見やすいです。
スクリーンショットで保存した後、弁護士と相談するときに画像を提示すれば、円滑に情報共有が図れます。
弁護士への相談
弁護士は法律の専門家ですが、誹謗中傷された投稿をスムーズに削除したいなら、インターネットや掲示板のトラブルの交渉・訴訟に、実績豊富な人物を選びましょう。
ネット上のトラブル解決に強い弁護士を選ぶ場合、まず法律事務所のホームページを確認します。
- 5ちゃんねる等のトラブル相談実績、解決実績の件数が具体的に掲示している:(例)解決実績累計〇〇件等
- 5ちゃんねる等のトラブルの相談・交渉事例、コラムが豊富に掲載されている
- 5ちゃんねる等のトラブル解決の手順や、報酬目安が明記されている
ホームページから上記のような内容が確認できれば、ネットや掲示板のトラブルに関して、豊富な知識・経験のある法律事務所と判断できます。
弁護士に相談すれば次のようなアドバイスを提供するでしょう。
- 5ちゃんねるの投稿が誹謗中傷に当たるか
- 誹謗中傷に該当するなら、どのような罪を問えるのか
- 削除依頼の手順やポイント
- 5ちゃんねるの運営が削除依頼をしない場合の対応
- 誹謗中傷の加害者の特定方法
- 損害賠償請求の方法
- 刑事告訴の手順 等
弁護士に相談後、代理人を依頼したならば、削除依頼の手続きや加害者の特定、裁判手続きも全て委任できます。
5ちゃんねるの削除依頼なら春田法律事務所にご相談を
今回は、5ちゃんねる等のネット上のトラブル解決に尽力してきた専門弁護士が、5ちゃんねるの削除依頼の手順、誹謗中傷した人物が問われる罪等について詳しく解説しました。
ただし、誹謗中傷の投稿を削除できただけでは、根本的な問題の解決になりません。投稿者を特定し、刑事告訴や損害賠償請求を行い、誹謗中傷の投稿の拡大を防ぐ必要があります。
春田法律事務所はネット上のトラブル解決に経験豊かな事務所です。まずは弁護士と相談し、削除依頼と今後の法的措置を話し合ってみてはいかがでしょうか。
※内容によってはご相談をお受けできない場合がありますので、ご了承ください。