離婚で弁護士に依頼すると費用はいくら?内訳・相場・抑えるコツをわかりやすく解説

最終更新日: 2026年05月26日

離婚の弁護士費用はいくら?内訳・相場・抑えるコツをわかりやすく解説

「離婚したいけれど、弁護士に頼むといくらかかるのか不安……」

そんな悩みを抱えていませんか?

離婚を弁護士に依頼すると、協議離婚で着手金と報酬金を合わせて60〜100万円程度、調停離婚なら80〜120万円前後が相場とされています。裁判離婚に発展すると、150万円以上かかるケースも珍しくありません。

「着手金って何?」「成功報酬っていくら?」「相談だけなら無料?」「安すぎる弁護士は逆に大丈夫?」
——費用に関する疑問や不安は尽きないものです。

この記事では、離婚を検討している方に向けて、弁護士費用の内訳・相場・支払方法・節約術などをわかりやすく解説します。また、実際に弁護士に依頼してトラブルを乗り越えた事例もご紹介。

「費用に見合ったサポートを得たい」「できれば出費は抑えたい」

——そんな方のために、安心して相談できる準備が整う内容をお届けします。

この記事を監修したのは

代表弁護士 春田 藤麿
代表弁護士 春田 藤麿
第一東京弁護士会 所属
経歴
慶應義塾大学法学部卒業
慶應義塾大学法科大学院卒業
都内法律事務所勤務
当事務所開設
資格
宅地建物取引士
情報処理安全確保支援士
詳しくはこちら

職員が丁寧にお話を伺います初回無料

目次

弁護士費用の相場と内訳【早見表つき】

離婚を弁護士に依頼する場合、トータルの費用相場は60万円〜120万円程度となることが一般的です。
まずは全体像を確認しましょう。

手続き別の弁護士費用相場

手続き内容

トータル費用の目安

備考

協議離婚

(話し合い)

60〜100万円

相手との交渉を代理します。

離婚調停

(裁判所での話し合い)

80〜120万円

調停への同席・主張書面の作成などを行います。

離婚裁判

(訴訟)

150万円〜

主張立証・尋問対応などを行います。

※上記はあくまで基本料金の目安です。慰謝料や財産分与を獲得できた場合には、その金額に応じた成功報酬が別途加算されます。

費用は主に次の5つに分かれます。

弁護士費用の内訳

相談料(法律相談料)

弁護士に初めて現状を相談し、具体的なアドバイスを受ける際に発生する費用です

  • 相場: 30分あたり5,000円〜1万円。初回相談を無料にしている事務所も多い。
  • ポイント: 初回相談は、単なる費用の確認だけでなく、弁護士との「相性」、説明の「わかりやすさ」、事務所の「対応の丁寧さ」を見極める絶好の機会です。複数の事務所の無料相談を活用し、ご自身にとって最適なパートナーを見つけることを強くおすすめします。無料相談でどこまで話せるのか、どんな準備が必要かについては、後ほど詳しく解説します。

着手金(手続きを始めるための費用)

正式に依頼する際、最初に支払う初期費用です。「弁護士が動くための基本料金」とお考えください。

  • 相場: 20万円〜50万円(手続き段階による)
  • 注意点: 結果にかかわらず発生し、原則として返金されません。

成功報酬金(解決した時に支払う費用)

離婚成立や、慰謝料獲得などの成果が出た後に支払う成功報酬です。以下の2階建て構造になっていることが一般的です。

  • 基本報酬: 「離婚が成立したこと」に対する報酬(例:30万円)
  • 利益報酬: 「相手から獲得した金額」に対する報酬(例:獲得額の10〜16%)

【計算例:慰謝料300万円を獲得して離婚した場合】

  • 基本報酬:30万円
  • 利益報酬:48万円(300万円 × 16%)
  • 成功報酬金合計:78万円

実費(裁判所に納める費用など)

手続きに伴って発生する実際の経費です。

  • 裁判所に納める印紙代、予納郵券(切手代)
  • 戸籍謄本などの取得費
  • 交通費、コピー代 など

数千円〜数万円が一般的で、事務手数料として一律に請求される場合もあれば、実費は都度または後から精算で請求される場合もありますます。

裁判所費用の費用については、以下の記事で解説しています。

離婚裁判の費用相場を徹底解説!費用を抑える方法は?

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2023/01/31

離婚裁判の費用相場を徹底解説!費用を抑える方法は?

日当(出張手当)

弁護士が遠方の裁判所へ出向く場合などに発生します。

  • 相場: 1回あたり3万円〜5万円程度
  • ポイント: 近場の裁判所であれば日当がかからない事務所も多いため、契約前に確認が必要です。

費用モデル別の比較:着手金・成功報酬・定額の違い

同じ離婚事件でも、弁護士によって請求のしかたは異なります。着手金+成功報酬型が基本ですが、総額を定額で提示する事務所や、成果が出たときのみ支払うモデルもあり、どれを選ぶかで手元に残る金額や心理的負担感が変わります。

典型的なケースでの着手金・報酬金の計算例

たとえば協議離婚で相手方と交渉した結果、慰謝料200万円と財産分与150万円を獲得できたケースを考えてみましょう。

着手金は30万円、基本報酬30万円、成功報酬は獲得額の12%と設定した場合、成功報酬は42万円です。合計すると102万円の費用がかかる計算になります。

  • 調停や裁判に進む場合には、着手金や成功報酬の額が段階的に上がる設定であることが多く、段階ごとに異なる表記を確認する必要があります。
  • 全体の報酬額が気になるときは、実際の見積書や過去の事例を見せてもらい、着手金と成功報酬の比率を比較しましょう。

費用モデルごとの比較表と選び方

費用モデル着手金・報酬向いているケース
着手金+成功報酬型

着手金20〜50万円

+基本報酬20〜50万円

+獲得額の10〜16%

交渉・訴訟などで柔軟に動けるプロに依頼したい人
定額制(あらかじめ総額提示)全体で60〜100万円など、段階が明示されている場合も費用の上限を知りたい人、結果まで一括で任せたい人
完全成功報酬型着手金0円+獲得額の15〜20%資金に余裕がなく、成果が出るまで支払いを保留したい人

離婚慰謝料について
弁護士に
状況をお伝えください

協議・調停・訴訟など、対応の流れをご説明します

費用負担を軽減する法テラス・助成・無料相談の活用

弁護士費用を工面できないときや、まずは費用の不安を取り除きたいときは、公的な支援制度や無料相談を活用するのが効果的です。どの制度が使えるかを事前に確認しておけば、費用負担をぐっと下げることができます。

法テラス・自治体助成の適用可否

法テラス(日本司法支援センター)では、一定の収入・資産要件を満たす場合に着手金や報酬を立て替えてもらえるため、自己負担を大きく抑えられます。自治体によっては独自の助成制度を設けている地域もあるので、住民票のある自治体の窓口でも相談しておきましょう。

  • 法テラスの収入基準は世帯の人数によって異なり、たとえば単身者で年収約190万円以下が目安、扶養家族がいる場合はさらに範囲が広がります。
  • 資産基準や司法書士への相談履歴なども審査対象になるため、事前に必要書類をそろえて申請するとスムーズです。
  • 自治体助成は市区町村ごとに対象分野や金額が異なるため、公式サイトの最新情報を確認しておきましょう。

無料相談の賢い利用法

無料相談を有効活用すると、弁護士を正式に依頼する前に問題の構造や必要な費用感をつかむことができます。限られた時間で相談するためには、目的を絞って質問を整理しておきましょう。

  • 事前に相談したいテーマを3つ程度に絞る。時間内に重要ポイントを伝えられるよう事実を整理しておく。
  • 同じ相談でも複数の事務所の無料枠を利用し、費用感や弁護士の説明力を比較する。
  • 相談後は資料やメモを見直し、どの手続きが必要か、見積額はいくらかを振り返って意思決定につなげる。

初めての弁護士相談:不安を解消する準備と流れ

離婚問題に直面し、弁護士への相談を検討しているものの、「何を話せばいいのか」「どんな準備が必要なのか」「費用がいくらかかるのか」といった不安や疑問で、なかなか一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。

弁護士相談は、あなたの抱える問題の法的見通しを明確にし、解決への道筋を知るための重要な第一歩です。

このセクションでは、初めての弁護士相談を最大限に活用し、不安なく臨むための具体的な準備と、相談の流れを詳しく解説します。

相談前に準備すべきこと【弁護士が教えるチェックリスト】

相談時間を有効活用し、弁護士から的確なアドバイスを得るためには、事前の準備が非常に重要です。完璧でなくても大丈夫ですが、以下の項目をできる限り整理しておくと、スムーズな相談につながります。

【準備しておきたい情報・資料チェックリスト】

項目

内容

現在の状況と経緯
  • 離婚したい理由、現在の状況(別居の有無、期間など)
  • 相手方の情報(氏名、連絡先、職業、連絡手段など)
  • これまでの相手との話し合いの経緯(いつ、どこで、何を話したか)
  • お子さんがいる場合は、お子さんの年齢、現在の監護状況、親権や養育費に関するご自身の希望
財産に関する情報
  • 預貯金(口座情報、残高など)
  • 不動産(登記簿謄本、固定資産評価証明書など)
  • 自動車、有価証券、生命保険、退職金、年金など
  • 夫婦共有の借金、個人での借金

※これらが不明な場合でも、相談時にその旨を伝えれば大丈夫です。

慰謝料請求に関する情報
(もし該当する場合
  • 不貞行為(不倫・浮気)、DV(ドメスティックバイオレンス)、モラハラなど、慰謝料請求の根拠となる事実
  • 関連する証拠(写真、メッセージ履歴、診断書、日記、録音データなど)
ご自身の具体的な希望
  • 離婚の成立を希望するか、修復を希望するか
  • 親権、財産分与、慰謝料、養育費、面会交流など、特に重視したい点

無料相談を最大限に活用!弁護士に必ず確認すべき3つの重要事項

多くの法律事務所が提供している無料相談は、弁護士との相性を見極め、今後の方向性を確認するための貴重な機会です。限られた時間の中で、特に以下の3つの点を必ず確認しましょう。

ご自身のケースでの離婚見通しと法的アドバイス

  • あなたの状況で離婚が成立する可能性はどのくらいか?
  • 親権、財産分与、慰謝料、養育費などで、法的にどのような主張が可能か?
  • 解決までの一般的な流れや期間、今後の戦略について、弁護士の見解を聞きましょう。

予想される弁護士費用の総額と内訳

  • 着手金、成功報酬金、実費、追加費用(印紙代、交通費、日当など)を含めた総額の見積もりを依頼しましょう。
  • 分割払いや後払いに対応しているか、またその条件も確認してください。
  • どの時点で、どのくらいの費用が発生するのかを具体的に把握することが重要です。

担当弁護士の人柄と専門性

  • 弁護士の人柄や説明の分かりやすさ、対応の丁寧さは、今後の長期的な関係において非常に重要です。
  • 離婚問題に関する経験や専門知識が豊富かどうかも確認し、安心して任せられるパートナーかどうかを見極めましょう。

「費用が気になる」「こんなことを聞いてもいいのかな」といった心配は無用です。疑問に思ったことは遠慮なく質問し、納得した上で次のステップに進みましょう。

 

弁護士費用はどう支払う?分割払いや後払い対応

「依頼したいけれど、一括払いが難しい…」という声も多くあります。そんな方のために、弁護士費用の柔軟な支払方法が用意されているケースもあります。

最近では、多くの法律事務所が分割払いに対応しています。たとえば「着手金を3回払い」「報酬金は離婚成立後に」などの形です。条件は事務所により異なりますが、支払方法については最初の相談時に遠慮なく確認してかまいません。

離婚の弁護士費用は誰が払う?相手に請求できる?

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2024/12/28

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離婚問題における弁護士費用の事例

協議離婚で財産分与を含む依頼をしたケース(40代女性・会社員)

夫との性格不一致と別居生活の末、話し合いによる離婚を目指した40代女性のケース。未成年の子どもはいなかったのですが、夫婦共有名義の不動産と預貯金があり、財産分与をめぐる交渉が必要と判断して弁護士に相談となりました。
協議離婚のための着手金は25万円。最初、夫は離婚について難色を示していましたが、話し合いの結果、話がまとまり、財産分与として約600万円の現金を得られたため、報酬金はその15%として90万円。

その他、離婚成立の基本報酬が30万円、印紙代や郵送費などの実費が約1万円。合計費用はおよそ146万円程度となりました。
費用は自身の給与口座から一括で支払いましたが、支払い方法については当初の相談で事前に確認していたため、安心して依頼できたそうです。

調停離婚+親権争いを含むケース(50代男性・会社員)

妻から離婚調停を申し立てられた50代男性。子ども2人の親権と財産分与を巡る争点があり、対応に不安を感じて弁護士へ依頼しました。
調停対応の着手金は50万円。調停が複数回に及んだため日当として合計6万円が発生。親権の獲得および住宅ローン負担の調整を含む和解が成立し、経済的利益に基づく報酬金は約60万円(総額400万円相当の財産的利益×15%)。実費として印紙代などが約1.5万円。
最終的な弁護士費用の合計は117.5万円前後。事前に分割払いの相談をされており、無理なく支払えたそうです。

 

※こちらはあくまで参考であり、実際の案件とは異なります。

費用を抑えるためのポイント

無料相談を積極的に活用する

まずは無料相談を活用して、弁護士との相性や説明のわかりやすさ、対応の丁寧さなどを確認しましょう。無料相談をしたからといって、必ず依頼しなければならないわけではありません。情報収集の場として気軽に利用することが大切です。

複数の法律事務所の見積もりを比べる

費用体系やサービス内容には事務所ごとに違いがあります。同じ内容でも金額に差が出ることがあるため、見積もりを比較して、より費用の安い事務所を選ぶのは有効な手段です。

早めの段階で弁護士に依頼する

 話し合いの段階で弁護士に入ってもらえば、調停や裁判に発展するのを避けられることがあります。裁判に進むと費用は跳ね上がるため、早期対応が結果的にコストダウンにつながります。

弁護士に依頼するメリット

「弁護士に依頼すると費用がかかるから、自分で何とかしたい」と考える方も少なくありません。ですが、実際に依頼することで得られるメリットは金額以上の価値があります。

相手と直接やりとりしなくていい

離婚の話し合いは、感情のぶつかり合いやストレスが避けられないものです。特に、相手が感情的だったり威圧的だったりする場合、冷静に話し合うのは非常に困難です。弁護士を代理人に立てれば、連絡・交渉はすべて弁護士を通じて行うことができるため、精神的な負担が大幅に軽減されます。

また、相手が既に弁護士を立てている場合は、こちらも法的知識のある専門家をつけないと対等に対応できません。

法的に有利な条件で交渉できる

離婚では、親権、財産分与、慰謝料、養育費など、金銭的・生活的に重要な取り決めが必要になります。弁護士に依頼すれば、依頼者にとって最も有利な条件を引き出せるよう、法的根拠をもとに戦略的な交渉が可能になります。

書類作成や証拠整理を任せられる

調停や裁判では、必要書類の作成や証拠の精査が求められます。弁護士はこれらをすべて引き受け、依頼者が本当に必要な判断に集中できる環境を整えてくれます。

長期化・トラブルのリスクを回避できる

弁護士が介入することで、感情的な対立や法的な不備によるトラブルを未然に防ぎ、解決までの時間や費用を抑えることができるケースもあります。

上記以外のメリットや、弁護士の選び方については以下の記事でも解説しています。

離婚を決意したら弁護士に相談すべき?メリット・費用・選び方まで徹底解説

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2023/01/31

離婚を決意したら弁護士に相談すべき?メリット・費用・選び方まで徹底解説

費用支払いに関する注意点

弁護士費用を支払う際には、事前に以下の点をしっかり確認しておくことが大切です。

支払うタイミングに注意

着手金や報酬金の支払いタイミングは事務所によって異なります。「契約時に一括で」「分割払い可能」「成果が出てから報酬を支払う」などさまざまです。契約前に「いつ・いくら支払うのか」を明確にしておきましょう。

弁護士費用は「特有財産」から支払う

弁護士費用は、自分個人の財産(特有財産)から支払うべきものです。共有口座などから支払ってしまうと、後の財産分与でトラブルになる可能性があります。婚姻前からの貯金や、自分名義の給与口座からの支払いが望ましいです。

よくある質問(FAQ)5選

Q:無料相談だけで費用の見積りは出してもらえますか?

 →はい。多くの事務所では、初回相談時に費用の目安や進め方の説明をしてくれます。

Q:成果報酬は必ず必要ですか?

 →多くの事務所では、成果に応じた報酬金が設定されています。内容や計算方法は事務所により異なるため、事前に確認を。

Q:分割払いや後払いはできますか?

→可能な事務所もあります。支払い方法については契約前に相談しておきましょう。

Q:費用トラブルは起こりませんか?

 →契約前に「委任契約書」をしっかり確認することが大切です。明確な費用体系がある事務所を選ぶと安心です。

Q:離婚後も相談を続けられますか?

→養育費の支払いトラブルなど、離婚後の対応も行っている事務所は多いです。契約時に対応範囲を確認しておきましょう。

まとめ

離婚は人生の大きな転機であり、同時に精神的・経済的な負担も大きなものです。弁護士費用は決して安くはありませんが、「納得できる条件で離婚する」「安心して新しい生活を始める」ためには、有効な投資といえます。

大切なのは、費用の内訳を理解し、自分に合った弁護士を選ぶことそして、無料相談を活用しながら、信頼できる事務所とつながることです。

「悩んでばかりで前に進めない……」という方は、まずは一歩、無料相談から始めてみてはいかがでしょうか。

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