【弁護士が解説】トレントの利用で逮捕される?開示請求が届いたときの対応と注意点
最終更新日: 2025年04月23日
ある日突然、プロバイダから「発信者情報開示に関する意見照会書」が届いた。差出人は著作権を持つ会社やその代理人。文面には「著作権侵害の疑い」や「損害賠償請求の可能性」といった文言が書かれており、どう対応すればいいか分からず不安になっている——。
こうしたご相談が、最近非常に増えています。
本記事では、トレントの利用によって開示請求を受けた方に向けて、逮捕の可能性や損害賠償リスク、適切な対応方法を弁護士の視点から詳しく解説します。
トレント利用が違法になるのはどんなとき?
トレント(BitTorrentなど)はファイル共有ソフトの一種で、利用自体は違法ではありません。ただし、著作権のある作品(映画、アニメ、漫画、音楽など)を無断でやり取りすると、著作権法違反に問われる可能性があります。
トレントで逮捕されるのはどんなケース?
逮捕されるのは一部のケースに限られますが、以下のような悪質性の高い行為があった場合に、捜査機関が動く可能性があります。ただし、悪質性が高くないケースであっても刑事事件になることはありますので注意が必要です。
- 数百件以上のファイルを繰り返し共有していた
- 営利目的で、有料会員制サイトなどを通じて配信していた
- 権利者からの開示請求を無視し、継続的に共有していた
「発信者情報開示請求」が届いたらどうする?
開示請求とは、著作権を侵害されたと主張する権利者が、プロバイダに対して「誰がその行為をしたのか」を特定するための手続きです。
放置すると、開示に同意したものとして扱われる恐れがあります。意見照会書の段階で対応を考えることが重要です。
▼選択肢として考えられる対応
- 弁護士を通じて開示を拒否する意見書を提出
- 示談交渉によって損害賠償請求を回避・軽減
複数の権利者から請求を受ける場合もある
トレントで多くの作品をダウンロードしていた場合、それぞれの権利者が個別に開示請求・損害賠償請求をしてくる可能性があります。このような場合には弁護士費用も高額になってしまう心配があるかと思います。
当事務所では、複数社からの請求にも追加費用なしで対応しており、依頼者の負担を抑えた形で一括対応を行っています。
弁護士に相談するべき理由とサポート体制
専門家が介入することで、次のようなメリットがあります。
- 開示拒否の正当性を主張できる
- 減額交渉や支払期限・分割払いの調整ができる
- 精神的な負担を軽減し、冷静に対応できる
当事務所では、初回相談は無料です。また、LINEでのご相談も可能ですので、気軽にご利用ください。
よくある質問(FAQ)
Q. トレントでダウンロードしただけでも違法ですか?
A. はい。著作権を侵害するコンテンツをダウンロードした場合、違法とされる可能性があります。トレントでは自動的にアップロードも行われるため、より問題になりやすいです。
Q. ファイルを削除したら責任を免れますか?
A. 削除していても著作権侵害の事実はなくなりませんし、過去の通信履歴やIPアドレスにより、特定・請求される可能性があります。
Q. 示談に応じれば今後は何も起きませんか?
A. 適切に示談書が交わされれば、追加の請求や手続きは通常ありません。ただし、内容が不完全だとリスクが残るため注意が必要です。
Q. 家族が使っていた場合でも責任を問われますか?
A. プロバイダ契約者に請求が届きますが、契約者以外の家族がダウンロードの当事者の場合には、その家族が責任を問われます。この場合、契約者は責任を問われません。
Q. 匿名で相談できますか?
A. 申し訳ありませんが、正式な相談をお受けするには氏名と連絡先の記入が必要です。匿名での対応は行っておりません。
まとめ
トレントの利用により開示請求を受けた場合、逮捕や損害賠償のリスクはゼロではありません。ただし、早めの適切な対応でリスクを大幅に軽減することは可能です。
不安な状態で放置せず、一度ご相談いただければ、現在の状況を整理し、今後の選択肢をご案内いたします。
当事務所では初回相談は無料で、LINEによるご相談にも対応していますので、お気軽にご連絡ください。
※内容によってはご相談をお受けできない場合がありますので、ご了承ください。