強姦で逮捕されるのか?問われる罪・今すべきことを徹底解説!

最終更新日: 2023年04月11日

強姦で逮捕されるのか?問われる罪・今すべきことを徹底解説!

  • 強姦で逮捕されたら何の罪に問われるのか
  • 強姦ではどのような状況で逮捕されるのだろう
  • 強姦で逮捕された後の流れやすべきことを詳しく知りたい

強姦で逮捕されたらどうなるのだろうかと不安に感じている方もいらっしゃると思います。強姦は断じて許されないものですが、被害者側からの主張によってより一層重い罪に問われる可能性もあります。そのため、弁護士に依頼して事実を正しく主張した上で適切な対応をとることが重要です。

そこで本記事では、強姦事件に詳しい弁護士が、問われる罪・逮捕される主な状況・逮捕後の流れ・すべきことについて解説します。

本記事のポイントは以下です。お悩みの方は詳細を弁護士に無料相談することが可能です。

  • 強姦で逮捕されたら強制性交等罪(強姦罪)に問われる可能性が高い
  • 強姦では証拠隠滅・逃亡のおそれがあるときに逮捕される可能性が高い
  • 強姦で逮捕されたら専門弁護士に相談の上示談交渉と被害弁償を進めるべき

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この記事を監修したのは

代表弁護士 春田 藤麿
代表弁護士春田 藤麿
第一東京弁護士会 所属
経歴
慶應義塾大学法学部卒業
慶應義塾大学法科大学院卒業
都内総合法律事務所勤務
春田法律事務所開設

詳しくはこちら

強姦で逮捕されて問われる罪

まずは、強姦で逮捕されて問われる罪について、以下2点を解説します。

  • 強姦とは
  • 問われる罪

強姦とは

強姦とは、相手の同意を得ずに性行為を強制する行為を指します。具体的には、身体的な力や脅迫、恐怖などを利用して、相手に対して性的行為を強要することです。

人権侵害の一つであり、刑法などの法律で禁止され、重罰が科せられる犯罪行為とされています。

もしも強姦をしてしまったら、被害者に深刻な心理的・身体的な被害を与える可能性があり、その後の生活に影響を及ぼす場合があります。

そのため、被害者と直接示談を進めるのは困難であり、専門家である弁護士の支援を受けることも重要です

被害者に配慮しながらも、こちらが少しでも不利にならないように、できるだけ働きかけてくれるでしょう。

問われる罪

強姦で問われる罪について説明します。

強姦によって問われる罪は、状況によって異なります。一般的には、強制的に性的行為を行い、被害者に対して精神的・身体的な苦痛や傷害を与える行為が強制性交等罪とされます。

強姦で逮捕されると、強制性交等罪の罪に問われる可能性があります。

強制性交等罪は刑法第177条に規定されており、次のように定義されています。

(強制性交等) 第百七十七条 十三歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いて性交、肛こう門性交又は口腔くう性交(以下「性交等」という。)をした者は、強制性交等の罪とし、五年以上の有期懲役に処する。十三歳未満の者に対し、性交等をした者も、同様とする。

出典:刑法 | e-GOV法令検索

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強姦で逮捕となる主な状況

ここからは、強姦で逮捕につながる主な状況について、以下3点を挙げて解説します。

  • 証拠隠滅のおそれがあるとき
  • 逃亡のおそれがあるとき
  • 逮捕されない場合の対応

証拠隠滅のおそれがあるとき

1つ目の状況は、証拠隠滅のおそれがあるときです。

強姦で逮捕される主な状況は、被害者からの告発・目撃者の証言・DNA鑑定などの物的証拠がある場合などです。

また、本人が自白した場合も逮捕の理由となります。警察が犯罪捜査を行い、犯人特定に至った場合、逮捕状が発行されて逮捕されるでしょう。

強姦は、被害者を脅迫して口裏を合わせさせる等、証拠隠滅のおそれが認められやすい傾向があります。そのような事実が認められたとき、逮捕の可能性が高まるでしょう。

逃亡のおそれがあるとき

2つ目の状況は、逃亡のおそれがあるときです。

逃亡のおそれとは、加害者が逃亡する可能性があるときや、被告人が刑の執行などを免れるために、所在不明になることです。

たとえば、裁判所や捜査機関へ出頭せず所在不明であるとき、逃亡のおそれと認められ逮捕状が出るでしょう。

また、逃亡のおそれがあるかの判断については、加害者の年齢や職業・居所・定職の有無などを元に判定します。

逃亡犯に対する捜査は、時間が経過するほど難しくなる傾向があるため、警察は逃亡のおそれがあると認めたら速やかに逮捕に踏み切ります。

逮捕されない場合の対応

強姦で逮捕されない場合の対応について説明します。

強姦を起こしたが証拠隠滅のおそれもなく、逃亡のおそれもないと認められたときは、身体拘束されずに在宅事件として扱われて手続きが進むこともあります。

在宅事件のケースでは、基本的に加害者は普段と変わらない生活を送ることが可能です。

仕事や学校に通い、警察や検察の呼び出しがあったとき、それに応えて警察署などで取調べを受けることになります。

逮捕されないからといって、刑罰が軽くなるわけではありません。加害者の発言や態様などをしっかりと見られるため、早い段階で弁護士への依頼が重要です。

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強姦で逮捕された後の流れ

強姦で逮捕された後の流れについて、以下3点を解説します。

  • 勾留
  • 起訴・不起訴
  • 裁判

勾留

強姦事件で逮捕後、そのまま勾留されることもあります。

勾留されると最低で10日間と延長で10日、最長で20日間留置場から出ることができません。

ただし、弁護士に依頼して被害者との示談交渉がスムーズに成立し、不起訴が確定すれば、10日間より短い期間で留置場から出られる可能性もあります。

勾留中の取り調べで自分に不利な発言をしないように気を付ける必要があり、早い段階で弁護士に依頼して適切な対応をすることが望ましいでしょう。

起訴・不起訴

強姦で逮捕・勾留されると、検察官により起訴・不起訴が判断されます。

以下が起訴・不起訴を判断する主な材料です。

  • 被害者の証言や証拠の信用性が高いかどうか
  • 犯行がどれほど重大なものであるか
  • 被害者が加害者を訴えたいと望んでいるか
  • 証拠隠滅があるかどうか
  • 犯罪が発生してからどれくらいの期間が経過しているか

検察官は、上記要素を総合的に判断して、起訴・不起訴を決定します。

裁判

強姦で逮捕後起訴される場合、犯罪の内容や証拠などを記載した起訴状を、検察官が裁判所に提出します。

裁判員裁判の場合、裁判員が選定されます。裁判員は、被告人の行為に対する社会的評価・被害者側の立場などを考慮し、判決を下します。

裁判では、被告人の出廷により始まります。弁護人が立ち会い、被告人の弁護を行っていきます。さらに、検察官や弁護人による証人尋問、証拠資料の提示が行われていき、裁判官が判決を下します。

判決は犯罪の内容や被害者の状況などに応じて決定されますが、強姦は被害者に対する深刻な影響があるため、厳しい刑罰が下される可能性があります。

起訴されたときには、弁護士は執行猶予付きの判決を目指すための活動をします。

また弁護士は、示談書や嘆願書、弁護士による生活環境改善状況、性犯罪の再犯防止に向けた医療施設への通院指示など、少しでも依頼者が有利になるための活動を進めます。

強姦で逮捕されたらすべきこと

ここまで、強姦で問われる罪、逮捕される状況、逮捕後の流れについて解説しました。それでは、強姦で逮捕されたら何をすればいいのでしょうか。ここからは、すべきことについて以下3点を説明します。

  • 弁護士への相談
  • 示談交渉
  • 被害弁償

弁護士への相談

強姦で逮捕された場合、弁護士への相談が重要です。

なぜなら弁護士は、法律の知識、判例や経験に基づいた助言を行い、依頼者を守るために尽力するからです。

また、弁護士は訴訟においても裁判所との交渉に熟練しており、訴訟手続きや法的文書の作成などにも迅速に対応します。

さらに、弁護士であれば警察から被害者の証言や物的証拠など、証拠資料の入手が可能です。証人尋問を行い、裁判に有利な証拠を集めることもできます。

弁護士は、依頼者の権利を守りながら、少しでも依頼者に有利になるよう、どのような状況でも決して諦めずに活動してくれるでしょう。

被害者との直接交渉が難しい強制性交等罪では、できるだけ早く専門弁護士へ相談することが大切です。

示談交渉

強姦で逮捕された場合は、不起訴獲得や減刑を目指すために示談交渉すべきですが、本人同士が行う場合はリスクが伴う可能性があります。

裁判が行われると、被告人の名誉や社会的評価に影響が及ぶだけでなく、時間や費用もかかります。

示談が成立すれば裁判の回避や減刑の可能性が高まり、手続きにかかる時間や費用の節約も可能です。

しかしながら、示談交渉によって加害者本人が証言してしまうと、被害者がますます嫌な気持ちになったり、その証言が裁判で加害者にとって不利になることも考えられます。

強姦では被疑者と被害者が直接示談交渉することは難しいため、弁護士が入ることが極めて重要です。

被害弁償

強姦で逮捕された場合、被害者に対して被害弁償を行うことが望ましい場合があります。

強姦は、被害者に深い心の傷を与える犯罪であり、回復に時間がかかることがあります。

被害者に対して被害弁償を行うことで、医療費や治療費、精神的な支援などの費用を補填することや、被害者の回復を助けることも可能です。

また、被害者に対して被害弁償を行うことで、裁判で被告人に有利な影響を与えることもあります。

被害者が被害弁償を受け入れてくれると、裁判で厳しい刑罰を求めない可能性もあり、加害者にとって有利な展開につながるでしょう。

被害者に対して被害弁償を行うことは、加害者が謝罪の意を真摯に示すことができる重要なものです。

強姦で逮捕されたら今すぐ当事務所にご相談を

本記事では、強姦で問われる罪、逮捕される主な状況、逮捕後の流れ、すべきことについて解説しました。

強姦は決して許されませんが、必要以上に重い罪に問われないように強姦事件に詳しい専門弁護士に依頼しましょう。強姦をしてしまったことでお悩みなら、ぜひ当事務所の弁護士にご相談ください。

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