浮気を辞めさせる方法を弁護士が解説!配偶者・相手側の両面から紹介

最終更新日: 2023年06月30日

浮気を辞めさせる方法を弁護士が解説!配偶者・相手側の両面から紹介浮気相手に職場を辞めさせられる?
浮気相手に浮気を辞めさせるには?
配偶者に浮気を辞めさせる方法は?

配偶者の浮気がわかったときは、もちろん浮気を辞めさせたいと思うでしょう。特に、浮気が初めてではないときには、どうしたら浮気を辞めさせられるのかと頭を抱えてしまうのはもっともです。

浮気を辞めさせる方法には心理学的なアプローチもあると思いますが、今回はこれまでに不倫問題を数百件解決してきた専門弁護士が法的手段を用いた浮気を辞めさせる方法について解説します。

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この記事を監修したのは

代表弁護士 春田 藤麿
代表弁護士春田 藤麿
第一東京弁護士会 所属
経歴
慶應義塾大学法学部卒業
慶應義塾大学法科大学院卒業
都内総合法律事務所勤務
春田法律事務所開設

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浮気を辞めさせるために知っておくべき3つの動機?

浮気を辞めさせる?配偶者が浮気を辞めない理由浮気がばれても浮気を繰り返す、浮気を辞めてと言っても浮気を辞めない配偶者、なぜ浮気を辞めないのでしょうか。

配偶者に浮気を辞めさせるにあたっては、まずは、浮気を辞めない理由について考えてみましょう。

軽い遊びのつもり

まずは、浮気を軽い遊びと考えている場合です。

この場合、配偶者や家族のことを大切に思っており、離婚する気は毛頭ありません。浮気はあくまで気晴らしの遊び程度に考えており、罪の意識が弱いことから、浮気を辞める動機がないのです。

許してくれると思ってる

二つ目は、浮気をしても配偶者は大目に見てくれる、許してくれると考えている場合です。

過去に浮気をして喧嘩にはなったけれど許してくれてその後も夫婦仲は悪化していない、軽い遊びの浮気だからばれたとしても謝ればきっと許してくれるなど、簡単に考えているのです。

浮気をしても大事にはならないと考えていることから、浮気を辞める動機がないのです。

離婚したいと思ってる

三つ目は、浮気相手との関係は本気の交際であり、今の配偶者とは離婚したいと思っている場合です。

この場合は深刻です。配偶者との関係に何かしらの不満をもっており、浮気がばれたときには、それをきっかけに離婚してしまいたいと考えているのです。

このように開き直って考えていることから、浮気を辞める動機がないのです。

浮気相手に浮気を辞めさせる3つのステップ

浮気相手に浮気を辞めさせるには? 男性側であっても女性側であっても配偶者に浮気を辞めさせるためには、配偶者に対する行動だけでなく、浮気相手にも行動をとる必要があります。

ここでは、浮気相手に浮気を辞めさせる方法についてご説明します。

浮気の辞めさせ方(浮気相手)
  1. まずは証拠を固める
  2. 慰謝料請求をする
  3. 示談書を交わす

まずは証拠を固める

浮気相手に浮気を問い詰めても証拠がなければ、白をきられ、それまでとなってしまいます。そのため、まずは浮気の証拠を固めることです。

配偶者の携帯電話から性交渉の動画や写真が見つかることもありますし、LINEなどのメッセージから性交渉がわかるやり取りが見つかることも多くあります。

確たる証拠がつかめないときは、探偵に調査を依頼します。できる限り調査費用を抑えるためには、配偶者の携帯電話などから浮気相手と会うであろう日を特定して、その日に調査を入れるようにします。

慰謝料請求をする

証拠が固まったらいよいよ、浮気相手に対する行動に出ます。浮気を辞めさせる正攻法は、浮気相手に慰謝料を請求することです。

お金は別に要らない、ただ別れてくれればいいと考える方もおられます。その場合、ただ浮気関係を解消する旨の誓約書にサインをさせるだけで解決としてしまいます。

しかし、このような解決をした場合、浮気が再開するケースが非常に多いです。謝罪して誓約をしただけでは、痛みがなく、浮気をしても大丈夫だと考えてしまうのかもしれません。

したがって、お金は要らないという場合であっても、慰謝料請求をして慰謝料を支払わせることによって、浮気相手に痛みを与えることは、浮気を辞めさせるために必要なことです。

示談書を交わす

浮気相手に慰謝料を支払わせることに加え、必ず示談書を作成しましょう。示談書には、配偶者に二度と連絡、接触して来ないことの誓約に加え、それに違反したときは違約金を支払うという内容も入れましょう。

このように違約金の設定をすることによって、浮気再開の抑止力となります。違約金の金額は500万円や1000万円という高額な金額を設定しますと法的効力が否定される可能性がありますので、100万円ほどにとどめるのが無難です。

配偶者に浮気を辞めさせる3つの方法

配偶者に浮気を辞めさせるには?次に、配偶者に浮気を辞めさせる方法です。

示談書を交わして浮気相手に浮気を辞めさせたとしても、配偶者の方から浮気相手に再び言い寄れば、浮気が再発するかもしれません。また配偶者は別の人と浮気をするかもしれません。

以下配偶者に浮気を辞めさせる方法をいくつかご紹介します。

浮気の辞めさせ方(配偶者)
  1. 別居する
  2. 離婚を切り出す
  3. 夫婦間契約

別居する

冒頭にご説明しました通り、配偶者が浮気を辞めない理由には浮気を軽い遊びくらいに思っていたり、浮気がばれても配偶者が許してくれると思っていることがありました。

このような配偶者に対してはその場で怒るだけでは不十分です。浮気の深刻さ、許されざることであることを痛感させる必要があります。

そのために自宅を出る、あるいは自宅を追い出すことが効果的です。このようにして一定期間別居することで、配偶者に浮気は軽い遊びではないこと、許してもらえることではないことを思い知らせます。

離婚を切り出す

さらに離婚を切り出すことも効果的でしょう。浮気をすれば家庭が崩壊し、離婚することになってしまうことをわからせます。単に言葉として離婚するというだけでなく、離婚届をつきつけます。

更に迫力を出すために、費用はかかりますが弁護士に依頼をして離婚を申し入れることも考えられます。

これらによって配偶者に十分に反省が見られたときは、離婚の請求を取り下げます。そして、取り下げた後は、最後のケジメとして次の夫婦間契約を交わしましょう。

夫婦間契約

夫婦間契約とは、文字通り夫婦間で交わす契約です。必ずしも浮気があったときだけに交わされる契約ではありませんが、浮気があった際にも役に立つ契約です。

内容としては、例えば、求められたら携帯電話を直ぐに見せること、携帯電話のGPSを常に共有することなど浮気防止のための夫婦間での約束事を定めます。

また、もし再び浮気があったときには直ちに離婚すること、そして離婚の際の条件は通常の離婚よりも厳しいものとします。例えば、慰謝料は500万円、財産分与は通常の5割ではなく8割、養育費も通常の金額の1.5倍とするなどの内容が典型的です。

その他にも様々な内容を盛り込むことができますし、また夫婦間の契約という理由で法的効力が否定される可能性がありますので、注意が必要です。作成する際には必ず弁護士に相談をしましょう。

浮気を辞めさせる際に絶対にやってはしてはいけないこと

浮気を辞めさせる際にしてはいけないことここまで浮気を辞めさせる方法についてご説明しましたが、念のため、浮気を辞めさせるにあたり、やってはいけないこともご説明します。

暴力を振るってはならないのは当然ですが、会社・仕事先に浮気を暴露したり、人物が特定される内容でSNSに浮気について投稿をすれば名誉棄損罪という犯罪になる可能性がありますし、浮気の慰謝料よりも高額な損害賠償を請求される可能性もあります。

また、ついやりがちなのは職場に乗り込む、浮気相手の自宅に押しかけるということです。これらも警察沙汰になることがありますのでやってはいけません。

浮気相手に職場を辞めさせる方法

浮気相手に職場を辞めさせる方法最後に、職場不倫の場合に、浮気相手を辞めさせる方法についてです。

職場不倫の場合、慰謝料を請求しても、示談書を交わしても、同じ職場で引き続き配偶者と浮気相手が働くことに不安を覚えますので、職場を辞めさせたいと思うのはもっともです。

しかし、職場を辞めるか否かは浮気相手の自由であり、辞めさせる法律もありません。そのため、浮気相手に職場を辞めさせるには交渉によって自主的に辞めさせる必要があります。

職場や浮気相手の配偶者に浮気をばらされたくなければ職場を辞めろ、という脅しはしてはいけません。強要罪という犯罪になる可能性があるからです。

職場を辞めるのであれば慰謝料を免除することや、職場を辞めるのであれば訴訟にはせず示談で解決するといった提案によって、浮気相手に職場を辞めさせる方向へ意思決定を促すことになります。

まとめ

以上、浮気を辞めさせる方法について解説しました。

ご紹介しました浮気相手に対するアプローチ、配偶者に対するアプローチ、いずれについても試してみたい、詳しく聞きたいという方は、不倫問題を専門とする弁護士にご相談ください。

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